とんでもなく短い春休みを終え、3年に
家に帰って肌を見ると所々に血を吸われた様な跡が有った。コレはサルヴァトーレだろうか?
あの事件後、直ぐに短い春休みに入った。とんでもなく短い春休みを終え、3年生になり、何時も通り登校するとヴィヴィちゃん達シルヴォック勢は誰も居なかった。
サルヴァトーレが帰った後、直ぐに国でクーデターが起こり、王様が亡くなってしまったらしく、慌てて兄弟達は帰って行った。大丈夫なのだろうか?
この後、ヴィヴィちゃんと連絡を取る事も出来ず、数週間経ち、次はアントニエッタとノエリアが
「お父様が、クーデターで弱っているシルヴォックを落とそうとしていますの……」
皇帝を止める為か2人は帰って行った。これは戦争になりそうだと誰もが思った事だろう。
この学校の生徒はアーディティ帝国出身者が多く、戦争になるなら……っと帰る生徒と、此処に残る生徒で別れた。私の知り合いではヘタレと3つ子ズが帝国出身者だが、此処に残る決断をしていた
「やぁ! 3つ子ズ!」
「おはよう」
「お、おはよう……」
「……」
最近、3つ子ズのランシーヌには無視される様になった。仲良くなれて来ていたのにな……
〜お昼休憩〜
「このままだったら、【宝探し】無くなるかもな」
お昼ご飯をマルビナとオレーシャ、ヘタレと共に食べていると、唐突にマルビナが言った
「確かにネ。最近、モンスターが活発で問題になってるしネ」
「見た事無いモンスターも増えているらしいしな……」
最近は、モンスターの行動が活発になっているらしく、このヴィエール付近でも危険なモンスターが度々出現している。その度に軍の人が出陣し、対処している様だが、被害がかなり出ているらしい。
「エスペランサ王子は王都で軍の指揮を任されているらしいが、何か聞いてないか?」
「何で、私に聞くのさ。フセフォーロド王子辺りに聞きなよ」
エスペランサ王子は卒業後、王都に戻り軍の指揮を任されているとフセフォーロド王子が言っていた。そのフセフォーロド王子も、最近は忙しくしている様で会っていない。まぁ、奴の事だ、ヴィヴィちゃんが帰って来ればヒョッコリ現れるだろう
「まぁ、安全の為に宝探しはしないかもな……」
「まぁ、有っても人数が足りないし……一層の事、フセフォーロド王子でも入れるか?」
「確かに、向こうも人数足りてないしな」
向こうのメンバーは全員帰国しているのでフセフォーロド王子1人だ。コッチは4人なので、合わせて5人丁度だ。
「もし、有ったら誘ってみるか! まぁ、有る可能は低いけどな」
「戦争になりそうだったり、モンスターが活発になったり忙しいな」
「だネ。これは近々、大きな事が有りそうだヨ」
「大きな事って?」
「ほラ、天変地異とカ」
笑えない。
しかし、もしかしたら、このモンスターの異常行動は、あの奇妙な生き物や魔女が絡んでいるのかもしれない。ベルンハルト辺りに聞いてみたいが、この国には居ないしな……電話を掛けようにも、クーデターの件で忙しいだろうし、掛けるのもな……
「とにかく、用心に越した事はないな! 最近、王都付近の都市内部で巨大なモンスターが見つかったって言って居たし。この都市は、山々に囲まれて居るとはいえ、入って来ようと思えば入って来れるかもしれないしな」
「気をつけよウ!」
「だな……」
今までは都市内部にまで侵入される事が無かったらしいが、最近では至る所で侵入を許してしまい、何人も犠牲者が出ているらしい
「特にシルヴォックはヤバいらしいぞ。モンスターが大量発生だってさ」
「サルヴァトーレの奴も急に学校辞めるし、クーデター起きたし、戦争になりそうだし、モンスターは大量だし、シルヴォックも大変だな」
「本当にね」
サルヴァトーレは今頃何をして居るのだろうか? また、私を狙って来るのだろうか?
そんな話をしていると、お昼はあっという間に過ぎてしまった
5限目の終わり辺りに、例の【宝探し】は中止だと放送が入る。そして、帰りは出来るだけ大勢で帰るようにとも、連絡が有ったので、お昼のメンバーで帰る事にした
「宝探しをする島でモンスターが大量に居たらしい。何処から湧いてるんだろうな」
「さぁ?」
宝探しが中止になってしまい、残念に思う。今年こそは助けられる事なく、勝つ気で居たのに……
4人で船に乗り話しをていると、突然、不自然に水面が波打ち、大きく船が揺れた
「ねぇ、これ何?」
「……これは船の波じゃないな」
「おい、お嬢ちゃんら、大丈夫か? 急いで近くの乗船場に止めるから、降りろ」
久々のヒョンさんだ。
辺りを見渡すと、周りに居た他の船も近くの乗船場に寄ろうと進路を変えていた。
すると、遠くでドンっと言う音がして、また水面が揺れる。
「外からだな。何か有ったのか?」
「まさか、モンスター?」
そんな心配をしながら、オルレーヌ区で船を降りた。ここからコルマンド区の自宅まで歩いて帰らなければならない。私達は船を降りた後、徒歩でコルマンド区に行く途中に
『グゥオォォオォオオ!』
とても大きな、何かの鳴き声が聞こえて来た。
「何の声?」
「分からないけど、外だ。展望台に行って見てみるか?」
「そうだネ」
「マズイんじゃないか? 逃げた方が……」
ヘタレはヘタレだったが、気にせず私達は展望台に向かった。展望台に向かう途中に、何度も鳴き声が聞こえて来ては地面が揺れた
「ちょ、ちょっと待って……休憩プリーズ」
「遅い!」
展望台には階段しかない為、現在、階段を上っているのだが、いかんせん段数が多い
「先に行ってるぞ!」
「頑張レ!」
オレーシャとマルビナは先に行ってしまった。この白状もの! ヘタレは哀れに思ったのか残ってくれた
「体力無いな……」
「仕方ないじゃん!」
ヘタレに励まされながら、頑張って階段を登って行くと、展望台に着いた。そこには人が沢山居り、皆んな野次馬精神全開だ
「お、着いたのが! 遅かったな」
マルビナに声を掛けられたので其方を向くと……
「うわぁー。デッカ! ていうか、気持ち悪っ⁉︎」




