まさかの白ばっくれられた
「大丈夫か? あぁ、そのままで良い。ゆっくりしておいてくれ」
私がベットから降りようとすると、静止の声が掛かったので、お言葉に甘えてベットに座ったまま、話を聞く事に
「元気そうで良かった。話を聞いた時は、肝が冷えたが無事でなりよりだ。しかし、首元が……貸してみなさい」
「兄上。私達がしない方が……女性に頼んだ方が良いかと」
「……そうか。確かにそうだな。すまない。配慮に欠けた」
「いえ……」
そこまで気を使わなくても大丈夫だと思うが……
「さて、早速で悪いが、話をさせてもらう。ロド、何処まで話した?」
フセフォーロド王子は私に話した所まで王子兄に説明した。
「では、その後どうなったかだな……私が現場に着いた時には、もう君はベルンハルトの腕の中でグッタリとしていたよ」
それは、ベルンハルトの所為だな。
聞くと、ベルンハルトに首をグキっとされた後に、残りのシルヴォック勢とエスペランサ王子が到着。流石にサルヴァトーレの部が悪くなり剣を引いた為、話し合いになったらしい。
「その後、君は私に預けられ、サルヴァトーレはシルヴォックの面々と話をしていたが、ついさっきサルヴァトーレが、此処から出て国に帰ったと連絡が入った」
「マジですか⁉︎」
サルヴァトーレ、帰ってしまったのか……
「何故、その様な顔をする。君を暴行し、殺し掛けたのだぞ?」
「でも……」
胸の奥で彼は悪くないのだっと思っている自分が居る
「君は優しい子だな……しかし、我が国としても、一生徒を危険に晒す輩を放っておく訳にもいかない。コレで良かったんだ」
「はい……」
未だにサルヴァトーレに殺されかけたなんて信じられない
「詳しい事はベルンハルトが時期に来るので、その時に聞くといい」
「来るんだ……」
来たら、首が痛いと恨み言を言ってやろっと!
「では、私は帰りますわね。ノエリアも待っていると思いますし」
「うん。ありがとう」
「では、私達も出よう。君は此処に暫く居る様に」
それだけ言うと3人は出て行ったので、もう一眠りしようかなっと思っていると、メイドの人がご飯を持って来てくれたので、有り難く頂いた。とても美味しいかった
その後、私が休める様にと、この部屋を貸してもらい、ウトウトしながらベルンハルトを待っていると、夕方を過ぎた辺りに、奴はやって来た。この場に居るのは私とベルンハルトだけなので恨み言を言ってみる
「首が痛いんだけど」
「締め上げられていたからな」
「それじゃないよ。グキってなった方だよ」
「何の事だか」
まさかの白ばっくれられた。腹が立つな……
「ぎゃっ⁉︎」
急に首を掴まれて、変な声が出た。まさか、考えている事がバレたのか? 何する気⁉︎ またグキってする気か⁉︎ 私がパニックっていると、特に何もする事なく手は離れた
「何事⁉︎」
「首の痣を治してやったんだ」
確かに痛みはもう無い。本当に治してくれたらしいが、もう少し労って欲しかった。急に首をガシっはビビる。
「サルヴァトーレは帰ったぞ」
「聞いたよ」
「……此処まで奴らの動きが速いのは初めてだ。用心しろ」
用心した所でアレは防げないだろう
「今後はサルヴァトーレを信用しない事だな」
「……気をつけるよ」
「なら良いが」
「所で、あの模様なんだったの?」
私はサルヴァトーレの体に刻まれたタトゥーの正体を聞いてみた
「アレは魔女に力を貰った証の様な者だ。アレが付いていたという事は、完璧に彼方側だ」
「そうか……」
「俺はエスペランサに話が有る。後でヴィヴィが来るから、送ってもらえ」
そう言うとベルンハルトは、部屋から出て行った。碌に話を聞けなかったな……
暫くすると、ヴィヴィちゃんが来てくれた
「ゴメンね……」
「ヴィヴィちゃんが謝る事じゃないよ」
「でも……一緒に遊んで居たのに……」
泣きそうなヴィヴィちゃんを見ていると、私はツラい……
「大丈夫! それより、ヴィヴィちゃんの方こそ大丈夫?」
「それは……私ね、サルヴァトーレと別れたの」
「えっ⁉︎」
吹っ切れた顔をして話すヴィヴィちゃん。まさか、別れるなんて思いもしなかった。
「私、分かっていたの。サルヴァトーレが私の事を愛して無いって。分かってたのに、あの関係を何時迄も望んでいた……」
「ヴィヴィちゃん……」
「でも……いつまでも、このままじゃダメだって思って、私からフッちゃった」
そう、綺麗に微笑みながら言ったヴィヴィちゃんは、とてっても綺麗だった
「今は、清々しい気持ちでいっぱい。やっぱり、これで良かったんだね」
「そっか……」
その後、エスペランサ王子とフセフォーロド王子に挨拶してユエソンヌ邸を出る。家まで、ヴィヴィちゃんが送ってくれると言ったが、遠慮すると何故かフセフォーロド王子が送ってくれた
1人で帰れるのに……




