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久遠の昔

 

 目を開けると空が見えた。自分は今、何処かに寝そべっているらしいので、起き上がり辺りを見渡す


「え……私、死んだ?」


 そこは一面が水辺の世界だった。確か私はベルンハルトに負けて気を失った筈だが、打ち所が悪かったか、トドメを刺されたか……

 どちらにせよ、コレは死後しか考えられない。


「違う、違う。コレは夢。貴女は今、夢を観ているんだよ」

「誰?」


 其処には、青い髪で一部だけが長い特徴的な髪がをした女性が立って居た。頭からヴェールを被っているので顔は良く分からないが、見えてる所から推測するに、とても綺麗な女性だと思われる


「初めまして新たな同胞よ。私の名前はスイキョウ。鏡の魔女よ」


 鏡の魔女⁉︎ 何故ココに魔女がいるのだろうか。私が目を見開き、その女性を見つめていると


「早速だけど、自分が何者か分かる? シルヴォックの子に聞いてない?」


 混乱した頭のまま考える。シルヴォックの子は結構いるのだが、どのシルヴォックだろうか? ベルンハルト?


「ベルンハルトですか? 」

「ベルンハルト? あーあっちか……違う、違う。金髪の子」

「サルヴァトーレ?」

「そうそう」


 サルヴァトーレからは何も聞いていない筈だが、何か聞いていただろうか?


「聞いてないか……今回の器は秘密主義らしいからね。私の時も秘密主義だったし、シルヴォックってこんなものなのかもね」

「器?」


 器って何の事だろうか?


「うん。器。貴女も、あの金髪の子もね」

「何の?」

「……昔話をしようか」



 ーー久遠の昔、ある魔女とその旦那、幼い子供が1人、幸せに暮らして居ました。

 しかし、ある日突然その旦那は帰って来なくなってしまったのです。慌てて、旦那を探す魔女ですが中々見つかりません。しかし、諦め切れず探し続けると……何と旦那は彼方側に行ってしまっている事が分かりました。

 魔女は幼い子供を連れて彼方側の扉を潜り、見事に旦那を見つける事が出来たのですが、旦那は扉を潜ってしまった事により、変わり果てた姿になって居りました。そして、連れて来た子供も扉を潜ってしまったが為に化け物の姿になってしまっていました。

 後悔した魔女は自分の子供と旦那に約束をします。それは、


『新しい体を作りましょう? 貴方と私の。そして、2人の間に生まれた新しい子供の体を、愛しいあの子に与えましょう』


 っとーー


 ーー後に、その魔女は《黄昏の魔女》と呼ばれれる様になるーー


「だから、魔女は用意するの。自分の体と旦那の体をね。それが今回は貴女と金髪の彼。魔女自体は変化して無いらしいけど、向こうから出られないから、新しい体が欲しいの」


 途方も無い話だが、妙に納得している自分が居る


 ーー魔女は、どうやっているのか分からないが、生まれて来る前の、器に選ばれた子供に自分の力を半分与える。そうすれば、半分の力は元の力の量に戻ろうとする為、長い時間を掛けて、魔女と同じだけの力を身につけるーー


「そうすれば、後はその器の子供を殺して自分が入り込めば計画は成功って訳」

「物騒ですね」

「だね……まぁ私も殺されそうになったし……」


 遠い目をする水の魔女に何と言ったら良いか分からない


 ーー魔女は、2人が他の人に見向きをしない様に呪いを掛ける。もし、他になびく事が有れば計画は破綻する。だから、呪いを掛けるのだ

 その呪いが【永遠の愛】。2人は他の人を愛せない。其れ所か、呪いは特に女の方が掛かり過ぎてて、その相手以外に触れられると、不快感で鳥肌が出てくるーー


「マジで⁉︎」

「うん。これ結構大変なんだよ?」


 だから、舞踏会で踊る時に苦労したのか……


 ーーで。君のその相手は、さっき言っていた【サルヴァトーレ】だーー


「気をつけるんだよ? 君の感じている愛しいと感じる心は君の本当の心では無いのだから、嵌り過ぎてはいけない。破滅を呼ぶから」


 私の運命の人はサルヴァトーレらしいが、いまいちピンと来ない。何故なら、サルヴァトーレにはヴィヴィちゃんが居るからだ。その呪い私だけなのだろうか?


「本当は、何時もと動きが違うみたいだから様子見に来ただけなんだけど、何も知らなさそうだから、教えちゃった」


 確かベルンハルトも何時もと動きが違うって言っていた様な気がする


「話は此処まで。必要ないかもしれないけど、取り敢えず他の魔女の名前を教えてあげるよ。まず、影の魔女がインエイ、森の魔女アイーナ、創造の魔女がエリク、そして黄昏の魔女がユエだよ。覚えておいてね」


 他の魔女の名前を教えられたが、必要になる時が来るのだろうか?


「それじゃ、テンキ。貴女が死んだら、世界が終わるから死なない様に気をつけてね」








 なん……だと……

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