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誤解だ! 違う!

 

 朝、何時もの通りに家を出て、何時もの通りに船に乗り、何時もの通りに洞窟から出ると……


「寒っ!」


 急に気温が下がったらしく、かなり寒い。コレは雪が降るのではないだろうか? 王子凄い……何て思いながら、魔法で寒さをレジストし問題なく登校する


 学校内では、もうすぐ有る舞踏会の話しで持ちきりで、まだ相手が決まってない男性はしきりに女性に声を掛けて、相手が決まってない女性は、ソワソワしながら声が掛かるのを待っている



「聞いたぞ。ロドの誘い断ったって。やるね〜」


 ダンスの授業中で、只今トシュテンヴェリンと組んで授業に望んでいる。相変わらず、不快感が凄く真面に取り組めない


「別に踊る気無いだけですー」

「そう、むくれるなよ。それと、もう少し近づいて欲しいんだけど……」

「ゴメン……」


 この授業はキツイので早く終わってくれないだろうか……そして、舞踏会も早く終わって欲しいと切実に願う




 放課後、昨日の名残りか何かは知らないが、舞踏会の件で決闘する人が沢山いるらしく武道館は大変賑わっていた。それを尻目に、帰る準備をして門まで行く。今日はマルビナとオレーシャは用事で、アントニエッタとノエリアも用事でヘタレは図書館、ヴィヴィちゃんは告白されに行っている為、練習は無しなので授業終了と同時に帰るのだ。門でサルヴァトーレに遭遇し、もう暗いので送ると言われ、大丈夫だと押したが何時も通り負けて送って貰う事に……


「サルヴァトーレは、ヴィヴィちゃんを取られる可能性を考えないの?」


 船に揺られながら、ヴィヴィちゃんの事を聞いてみる。今日は告白されに行っていた筈だが、彼氏は心配ではないのかだろうか?


「……ヴィヴィが望むのなら僕は身を引くよ。それがヴィヴィの為だからね」


 そう哀しそうに微笑むサルヴァトーレを見て胸が締め付けられる思いだ。何故そんな顔をするのだろうか?


「……サルヴァトーレは、もし禁断の恋だと分かって要るのに恋をしてしまったら、身を引く? 激情に任せて全てを捨てる?」

「それは、この前ヴィヴィ達と見た劇の内容だよね?」

「そう」


 気になったので聞いてしまったが、若干後悔する。何故なら、また哀しげな微笑みを向けて来たからである


「僕はどうだろうね。激情に身を任せるかもしれない」

「マジで⁉︎」

「ふふっ。さぁ、着いたよ。降りよう」


 先に降りたサルヴァトーレは手を出してくれたので、その手に掴まり船から降りる。さっきの話は此処で終わってしまった


 彼は部屋の前まで送ってくれたので、お礼ついでに小言を言う


「送ってくれてありがとう。でも、私を送るのは、もう止めた方が良いんじゃない? 周りから見たらマズイと思うし……」

「大丈夫だよ。ヴィヴィも分かってるし、僕は周りを気にしない様にしてるから」

「貴方が気にしなくても、私がだね……」


 とっても良い笑顔で言うサルヴァトーレに言い返せない


「じゃ、おやすみ。また明日」


 そう言うと、前の様に額にキスし去って行く


「あ、マルビナもおやすみ」

「お、おう……」


 何故か2階の階段部にマルビナがおり、今のを見られたがサルヴァトーレは気にする事なく去って行った


「お前……」

「違う! 違うから! 誤解だから! 私も良く分かって無くて! 何だか癖なのか知らないけど、本当にごっっづ……舌噛んだ……」


 マルビナの凄い顔に全力で首を横に振り、誤解だ! 違う! っとアピールする


「いや……お前を見てたら何となく分かるけど、あれはマズイと思うぞ」

「私もそう思う」


 次にされそうになったら全力で避けよう。そう心に誓った


「マルビナ……コレは」

「大丈夫。誰にも言わないから、でも気を付けろよ。お前色々抜けてるからその内、頭からバリバリ行かれるぞ?」

「無いでしょ」

「はぁ……」


 溜息を吐きながらマルビナは去って行った。そういえば、何故マルビナは2階に来て居たのだろうか? まぁ、良いかと思い部屋に入る







 そこで、ふっと思う。サルヴァトーレなら不快感を感じ無いのは何故だろうか? っと。額にキスなんてされようものなら不快に思って当然の様な気がするが、私は不快に感じる事は無かった

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