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友達ゲッチュー!

 

 シルヴォックだと……


 私の顔が凄い事になっていたのか、サルヴァトーレが吹き出した


「あはははっ!」

「っ……もうっ、笑っちゃ失礼よ」


 っとヴィヴィアンヌが言うが貴女も笑ってますよ


「テンキ、彼女はシルヴォックの国の王女で僕の従兄妹にあたるんだ」

「ふぁっ⁉︎」

「ふふふっ」


 ヴィヴィアンヌ王女は楽しそうだ……しかし、とても可愛い


「驚いた?」

「うん、王女様なんだね……あ、なんですね?」


 慌てて、敬語に


「あ、敬語はいいよ! 普通に話してほしいな?」


 ぐはぁ! めちゃくちゃ可愛い! 本当に可愛い! 首かしげて、こちらを伺うような仕草! 本当に可愛いです!


「わかった!」


 私は勢いよく頷いた。サルヴァトーレは、そんな私を見て笑っている


「良かった……あのね、その……」


 ホットしたような顔をした(めっちゃ可愛い)後、凄く言いづらそうにモジモジしていた(めっちゃ可愛い)


「……? どうしたの?」


 もう少しモジモジしてるのを見ていたいが、取り敢えず聞いてみる。


「私とお友達になって欲しいなーって……ダメかな?」


 効果は抜群だ!! 本当に可愛いです!!


「僕の方からもお願いするよ」


 イケメンは困ったような顔もイケメンだ。だが何故だろう、イケメンより美少女の方がキュンとする


 ……はっ⁉︎ コレが恋!! ……冗談は置いておいて、


「全然、私で良かったら! むしろ、こちらの方からお願いします!」


 私が悶えたくなるのを我慢しながら、そう言うと嬉しそうに、 微 笑 ん だ!


  めちゃくちゃ、可愛い! 私、さっきからずっと可愛いばっかり言ってね?


 話を聞いていると、(サルヴァトーレ談)どうやらヴィヴィちゃんは(ヴィヴィちゃんっと呼ぶ事になった)かなり優秀らしく、さらに王族っという事で近寄り難く感じられており、あまり中の良い友達が居ないそうだ。


「改めて、よろしくね。テンキちゃん」


 そう言い、彼女は花が咲くように微笑んだ。可愛いと言うより、凄く綺麗だった。 友達ゲッチュー!




 暫く、3人で話しているとサルヴァトーレが


「時間が押してるね。ヴィヴィ。後は、よろしく」

「わかったわ」

「テンキ、頑張ってね」


 そう言うと、サルヴァトーレは行ってしまった。私は、手を挙げ手を振ろうとしたがイケメンオーラにやられて、振れなかった


「それじゃぁ、行こっか」


 促されたので、大人しく付いて行く。

 会場では、色々な機械が並んでいた。どうやら、男女別のようで今更ながら、サルヴァトーレは去って行った理由が分かった。


「何れからが良い?」


 っとヴィヴィちゃんが言う


「よくわからないから、任せても良い?」


 っと私。他人任せである


「分かったわ! 」


 ヴィヴィちゃんにお任せした。



 〜〜〜〜〜

 とりあえず、魔力量測定以外は終わった……フッ……結果を聞きたいかい?

 ヴィヴィちゃん……顔に似合わず……ヤベェ……林檎とか、片手で潰せる握力してたわ……私? うん、聞かないで。測ってた先生も驚愕の数字だよ……ヴィヴィちゃんも「え⁉︎ 」ってなっていた……勿論、下の方で……明日は筋肉痛かな(遠い目)


「テンキちゃんって、とってもか弱いんだね」


 何故かヴィヴィちゃんはニコニコしてた


「言わないで……」


 言われなくても解っている! 私は筋肉が付きにくいんだ! 取り柄なんてないさ……私、近接苦手なんだ。フッ


  っとヴィヴィちゃんに説明


「そうなんだね」


 とても、驚いた様子だ。そして最後は、私が唯一結果を残せそうな魔力量測定で、測定してくれる先生はフラビア先生だ。始めにお手本としてヴィヴィちゃんからやってくれる様で機械のコードの様な物を握り、それに魔力を込める


「【311】、さすがね」


 っと先生が言うと周りは騒ついた。前の学校で、こんな機械無かったから凄いのか良く分からなかったが、ヴィヴィちゃんは女子の中では学年トップらしいと先生が教えてくれた。流石ェ……


「はい。次、テンキちゃんどうぞ」


 では、出陣でござる‼︎ 測定開始!


「えっ」


 先生、凄い顔してる! 何が有ったのだろうか?


「えっと……もう一回いい?」


 そう、言われたのでもう一度……そいっ!


「……嘘でしょ……」


 先生はブツブツ何かを言いながら、考え込んでいる。そして、(おもむろ)に口を開いた


「結果は、【928】です。貴女は魔女に近いわ」


 えっ⁉︎【928】⁉︎ 嘘だろ⁉︎ 私、そんなに有ったんだ⁉︎


 ヴィヴィちゃんは真剣な顔をしながら、こちらを見ており周りにいた生徒たちはザワザワし始めた。魔力量が多いという理由でも親戚たちからハミられていたので、自分の魔力が多い事は分かっていたが此処までとは思っていなかった為、自分でもかなりビックリである。


 因みに魔女とは、魔力量【1000】を超えた女性をそう言う。今、この世にいる魔女は、【森の魔女】【闇の魔女】【鏡の魔女】【創造の魔女】 【黄昏の魔女】 のたったの5人しか確認されておらず、とても少ない。そして、魔力量の多い魔女達は長命らしく、老いが来ないそうで、【黄昏の魔女】と【創造の魔女】は、もう何百年も生きているという伝説がある


 因みに、男性がこの数字を超えたことは無いので恐らく女性しか魔女にはなれないのだろうっと言われている


 魔女は女性にとって最高の頂きで、誰もが目指すモノだが私はそんな事を一度も考えた事は無かった。私の将来の夢は自宅警備員なので、魔女はちょっと……っと思ってしまう。


「後で、私のオフィスに来て頂戴。話が有ります」


 っとフラビア先生に言われ、後でオフィスに行く事になった


 〜〜〜〜〜〜


 それから会場を出ると、速くも噂は広がっていた。すると、ヴィヴィちゃんが


「安心して! テンキちゃんは私が守るよ!」


 可 愛 い! しかし、ヴィヴィちゃん……言ってる事が男前なんだが……だか、私は守られる程、か弱い子ではない! (測定結果は言うな)逆に、ヴィヴィちゃんの方が心配だ。こんなに可愛いいのだ、誘拐とかされそう……


 暫く2人で、あーだ、こーだっと言い合っていたが、後ろから声を掛けられたので中断する


「やぁ、お疲れ様」


 サルヴァトーレだ


「噂は聞いたよ……本当なのかい?」


 凄く真剣な顔で聞かれた。私自身、魔女が何か良く分かっていないが、言われた事は本当であるので肯定しとく


「そっか。成る程……」


 何か考える素ぶりをする


「だから美味しそうなのかな?」

「は?」


 また、美味しそうって言われた。解せない……すると、ヴィヴィちゃん


「そうだよね。私も初めて会った時から、テンキちゃんって、とっても美味しそうだなって思ってたんだ」


 えっ ヴィヴィちゃん?


 私がブルブルとバイブレーションしながら、怯えた顔でいれば


「あはははっ」


 サルヴァトーレは、また爆笑してた……そして、ヴィヴィちゃんはクスクスしてた……


「私達は、【ヴァンパイア】だから」

「ヴァンパイアなんだ」


 成る程、ビックリである。【ヴァンパイア】は血を好むし、魔力の多い私は美味しそうに見えるのか……っと考え込んでいると。ふっと、柱の影に緑の頭が見えた。すぐ引っ込んだが……


「テンキ、この後どうする? 今日は、もう何も無いし折角だから校内案内でもしようか?」


 有難いお誘いだが、先生にオフィスまで来るようにっと言われている。それをヴィヴィちゃんも知っている為、後で案内してくれると言ってくれた。可愛い。そんな優しい2人はまだ、不慣れな私の為にオフィスまで連れて行ってくれた。その途中、また緑の頭が見えたが、取り敢えず放置


「じゃあ、後でね」


 そう、言って2人は去っていった。あ。後で、どうやって合流しよう。まぁ、何とかなるだろうと思い、そのままノックし入室した


「待ってたわ」


 中に入ると先生がいた。お待たせしてしまった様だ


「さっきの話しを、しましょうか。貴女は魔女にとっても近い。恐らく、直ぐに魔女と呼ばれる様になるわ。なら、今の内から苦手は克服しないとね。貴女、選択してる授業、変えたい所とか無い?」

「剣の、じゅ」

「却下。その辺りを克服しようとしてるのに、剣の授業無くしてどうするの!」


 私が、そう言い終わる前に先生は微笑み、却下された……その後、剣の必要性を懇々と語られたが、私は右から左だった


「はあ、じゃあ。話はこれで終わり。貴女が魔女と呼ばれるのを楽しみにしているわ。その為に頑張って、この学校で学んで頂戴」


 話が終わったのでオフィスから出て、どうやって2人を探すか考えていると、オフィスを出た所に大きな窓があり、そこから中庭が見えベンチに2人が座って居るのが此処から確認できた。あの2人なかなか、お似合いである。とりあえず中庭に行く事にした。階段を探して下に降り中庭を目指して居ると、また緑の頭が見えた。奴はこちらには気付かず中庭を見ている。視線の先は……ヴィヴィちゃんか⁉︎ まさか、


「ス ー ト ー カ ー ?」

「違う⁉︎ なんか違うし、違う! スートーカーじゃ無くてストーカーだし! ストーカーじゃ無い!」


 怒られた。しかし、さっきからずっと居た気がするのだが……私が疑いの目を向けて居れば、彼は慌てて言った


「本当に違う! 話しかけるタイミングを計ってたんだ!」


 っと言い訳した。私の目が くわっと目を見開いて相手を見ていると、相手は落ち着いて来たのか、


「なんて顔してんだよ……本当だ。ただ何時も話しかけようとすると、急に不安になって話しかけられなくなるから……こう、タイミングを計ろうと……」


 ……なんだ、ただのヘタレか。だか、スートーカー、一歩手前だ。


 私は彼の肩をポンっと叩き


「ほどほどにな……」


 優しい目をしてやると相手は微妙な顔をした


「今、行けば? そこに居るじゃん」


 そう言えば、相手は微妙な顔したまま言った


「今、あのサルヴァトーレが一緒じゃないか……」


 なるほどな……確かにサルヴァトーレには、勝てないな。容姿的に。私は同情の目をしてやった


「その目やめて!」








 プギャーー m9(^Д^)ーー!!

最後の顔文字は、また使ってみたかったんです。

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