私とヘタレは暇すぎて、絵しりとりをした
あれから見張りを続け、時間が来れば交代して休憩、夜の間、双方動きは無く静かな夜を過ごし、新しい朝が来た。朝から城内は出陣して行く兵や戻ってくる兵で慌ただしくなっていた。手早く朝食を摂り王の間へ行き、邪魔しかしない私は隅っこで待機する
「随分暇そうだな」
「そっちこそ」
私の所にやってきたヘタレも人の事を言えない。私はまた魔法攻撃が来た時に迎撃できる様に此処で待機予定で、ヘタレはフセフォーロド王子付きという名の無職の為、私達はする事がない。他のメンバーの、3つ子ズは医務室で慌ただしく働いており、ピッチーと孔雀は見張りで、フセフォーロドとトシュテンヴェリンはエスペランサ王子と共に会議。暇なのは私達だけである
「ヘタレよ……しりとりする?」
「良いぞ」
私とヘタレは暇すぎて、絵しりとりをした
太陽が西に傾き始める頃、前線は動きを見せていた。今まで此方が押していたのだが、此処に来て押し返され始めたらしく、このチームの王様 (大将)と王子ズは慌ただしくしていた。私は、まだ暇である。一緒に遊んでいた筈のヘタレは、今は医務室で働いているので私はボッチである。私も何度か手伝うっと言ったが「君は魔力の温存の為、此処で待機してくれ」っと言われ何もさせてもらえなかった。
『王子! 前線でベルンハルト様を発見しました!』
「誠か⁉︎」
前線でベルンハルトが確認され、辺りは騒然とした
「やはり、ベルンハルトが大将では無いのか?」
「分からないだろ? もしかしたら、大将なのに出てしてるだけかもしれないだろ?」
「確かに、奴なら有り得る」
ベルンハルトが大将かそうで無いか、大将でないなら誰が大将か等をずっと話合っている。
『王子! 前線でヴィアンリ様とニキートビィチ様を確認。どちらもベルンハルト様と一緒に居ります』
「げ……ベルの他にもヴィーとニキがいるのか……他は? サルヴァトーレとヴィヴィ、アントニエッタ皇女なんかは、見えないか?」
『確認できません!』
王子3人の登場により此方の前線は、かなり崩れ前線を下げる事になってしまった。その後も敵側からの猛攻が続き、昨日は押していた筈が今や、かなり押されてピンチな状況に変わった。前線は大打撃を受けており、立て直しが必要。その間は私が此処から食い止める事に
「やっと出番だ!」
テラスの様な所に出て【氷系魔法】の《白い雪》を空に向けてを最大出力。大量の雪を生み出し、それを《微風》で敵陣に運び吹雪を吹かせた。私の居る場所から見たら、一部の場所だけ白い風が取り巻き、白い竜巻が起きている様だ。かなりの風圧と雪の冷たさ、これで足止めは可能だろうとタカをくくっており、私は忘れていた。ベルンハルトがチートと呼ばれている事を……急に白い竜巻の様になっていた場所が吹き飛び、四散した
「うっそ!!」
私の魔法を跳ね除けるとは……やるな!
っとカッコよく思ってみたが、虚しいだけだった。私は双眼鏡でベルンハルトを確認。奴は私を見ていて攻撃してくる様子は無いので、続けて攻撃を仕掛けた。撃たれる前に撃つ
周りの水は全て私の水なので自在に操る事が出来る為、一部の水を敵陣の方に移動させ、そこから津波を起こし敵陣営の壊滅を図る
「これで!」
死にはしないと思うが溺れる覚悟はして欲しい
しかし、四方からくる津波も吹き飛ばされてしまい失敗に終わった。軽く絶望していると、向こうから攻撃が来た。空は黒い雲が覆い雷が鳴り出し、そして稲光が!
「っ……マジで⁉︎」
特大の雷が古城に叩き落とされたたが、《ウォープロ》を城全体に張り防ぎ、私は追撃をさせない為、空の分厚い雲を吹き飛ばした。次は私の番なので【氷系魔法】の最上級魔法《封印の氷地獄》をブチかまし、辺り一面かなりの寒さにさせ水を氷らせる。水どころか周りの木々や山、城なんかも凍ったが、気にせず続けて攻撃する。寒さを利用して、辺りの水辺 (凍っている)から氷の人形を作り、それを相手の前線にぶつけた
「これでどうだ!」
1人で格好をつけてみるが虚しくなった。すると、急に熱風が来て氷の人形は虚しく溶けた。まるで私のプライドの様だ。私のプライドも虚しく溶けた。
「これでもダメなのね……」
虚しく1人言を続ける私の周りは《コキュートス》の所為で極寒の地に、肉眼では見えないがベルンハルトが立つ周りは【炎系魔法】の最上級魔法 《殺人的な猛暑》で灼熱の地に早変わりしており、暑いのと寒いので、最早今までの温度がどれくらいだったか分からなくなっている為、かなり周りに被害が出ていると思う
そこは、上から見下ろす(見えてない)私を、見上げる(ちゃんと見えてるらしい)ベルンハルトの、一騎打ちになっていた




