いざ!出陣!
この世は剣と魔法が両立できて当たり前である。武器は剣だけではなく、槍や銃なども使うが主に剣が主流だ。剣等の武器は武器召喚という魔法で予め武器を登録しておくと、その武器を召喚する事ができる
しかし、私は剣、主に近接系統が一切使えない。昔から何故か筋肉が付きにくい体質なので、振り回している剣が重く感じヤル気が出ず、魔法関連の勉強と練習しかしなかった。すると、数年後には近距離がほぼ出来ないダメな人間になってたが、それを上回る魔法の才能が私にはあったので問題ない。多分……
それと、私は魔法を出す方法が他の人とちょっと違う。普通の人は魔法を手から出したり、空中からだったり、地面からだったりするが、何故か私は口からしか出ない
口から火を吹けるんだぜ! 凄いだろ? かっこいいだろ? フッ……
これが出来る人を私は他に知らない。手から出したりとか出来ないけど、口からは出るので問題ないかなっと思っていたが、やっぱり気になるので、ちゃんと出来るようにする為この学校に来た。別に他でも良かったのだか、何故か此処の学校に来たかったのだ
さて、話を戻して……あの後、結構色々有った。ご飯買いに行ってデジャブったり(迷子再び)、引っ越し祝いっ持ってたり(隣さんは、すれ違いで会えず仕舞だ)編入初日に遅れる訳にはいかないので、迷わない様にちゃんと学校の場所を事前に確認しに行ったりした。
突然ですが今日から、てか今から学校へ!
この学校には制服があり、なかなか可愛いらしいデザインだ。軍服みたいな上着に、下はショートパンツに巻きスカート巻いたみたいな感じで、スカート部の太ももの所に切り込みが入っている為、歩く度にショートパンツがチラリする仕様だ。制服は黒色がベースだが、赤いラインが入っており、中々にお洒落だ。ラインの色は学年によって違うらしく、今は1年生は緑、2年生は赤、三年は青、四年は黄色で、私は2年になるので赤だ。靴下は、黒いタイツを着用中。
あ、因みに私の外見は、お尻まである天パのロングヘアーに、童顔、魔力を溜め込む事が出来る石がついたピアス(両)に同じ石がついた首飾りである。魔力を溜め込む事が出来る石は10年くらい付けてるのでかなり溜まって居ると思う。
あ、ヤベェ! そろそろ時間なので、制服に着替えて……いざ出陣!
乗船場に行き船を待つ。船が来て乗り込むが、通学ラッシュらしく人が結構おり、船中はギュウギュウだ。着くまで大人しくしておこう。あ、あの初日の船守さんはヒョンさんと言うらしい。前に会って話を聞いた
そして、中心部のオルレーヌ区までやって来た。日射しが眩しい! 学校近くの降り場で船から降りて学校に向かう。降りたらもう学校は目の前なので迷う事は無いだろう。門をくぐる
……デッカイ! 校舎等が、かなりデッカイ! 敷地が広い!
この中を迷ってしまいそうだ。早速、先生がいるオフィスを探す。着いたら、フラビア先生と言う人を訪ねる様にと言われているので、その先生のオフィスを探さなければならない。運良く学校全体の地図を見つけ、それを見て何処に行けば良いかを確認し出発する。どうやら、玄関に近い場所に先生のオフィスがあるらしい
………
無事着いた! 中に入る為、ドアを開け……
ガラッ
ワォー……自動ドア。な、はずもなく中から人が開けたらしい
「邪魔だ」
「あ、はい。すみません」
慌てて、道を開ける。中から出て来た人は……超美形だった。肩まである髪は不揃いで、髪色は黒に限りなく近い濃い赤。こいつ、サルヴァトーレより美形だ。かなりの美形だ。もう1度言う、かなりの美形だ
「フン」
鼻で笑われ、そっぽ向かれた……失礼な奴だ
「うん?」
何を思ったのか、美形は何故か近づいて来た。何故⁉︎
「えーと……何か?」
「……」
無視か……
なお、近ずいてくる。かなり顔が近く、手を壁に付いているので今、私の態勢は乙女の夢である、壁ドン状態である。全く嬉しくないが……
「お前、名前は?」
え、この状態で自己紹介かよ……
「烏兎 天妃 です。名前は天妃の方で」
「へぇ」
美形は髪を一房、掬い口元に持っていく……どうやら、髪の匂いを嗅いでいるようだ
「ちょっ!」
「ふむ……」
いや、だから何だ!
それから直ぐ美形は髪と体を離し、そのままどっかに行ってしまったので、取りあえず私は呆然としてみた
てか、お前は名乗らんのかい!
っと心の中で虚しくツッコンでおく
気を取直してコンコンッ っとノックして扉を開けた。中には青のロングヘアーの耳が尖った(エルフか! )綺麗な女の人がいた(【エルフ】は耳が、とんがっているのが特徴である)
「すみません……今日、編入してきた者ですが……」
「あぁ、聞いてるわ。思ったより早かったわね」
どうやら先生は、迷うと思っていたらしい。
「初めまして。私、魔法の講師をしている【フラビア=ヤグルマギク】よ。よろしく」
この人は、魔法の授業をしている先生である。何でも、魔法においては不得意な科目がないらく世界的に有名な人でもある。魔法しか使えない私は、多分かなりお世話になる人だろう……
「私は 烏兎 天妃です。よろしくお願いします。」
とりあえず、自己紹介
「用紙は持ってきた?」
そう言われた私は持ってきた用紙を渡した。この学校は自分で受ける授業を選ぶらしく、どの授業を受けるか書いた用紙を持って来たのである。先生は暫く用紙を見つめた後、
「見事なまでに、魔法の授業しか書いてないわね。体術や剣術等も入れないと……少しは不得意なの減らさなくちゃ」
そう、私が選んだ(興味があった)授業は魔法関連onlyである。体術は苦手だし、剣は最初から候補にすら入ってない。文武両道? 何それ美味しいの? 私がグダグダ言っていると、
「最低でも2科目は入れなさい。必須よ」
怒られた。仕方がないので、剣の授業と体術の授業を入れておいた。ちぇっ
それからは特に何事も無く終わった。先生から軽くこの学校の説明を受け、今後の事等の話をした。すると、先生は
「あぁ、もうすぐ集会の時間ね。全員参加だから行かなきゃね。行きましょうか、広場まで案内するわ」
っと言いオフィスから出て、集会の行われる広場まで案内してくれた。
「集会が終われば測定だから、頑張ってね」
そう言い先生は去って行った。この集会が終われば、測定が行われるそうだ。測定内容は、魔力の量や握力、腕力、体力等のよう。因みに順位が出るらしい。しかし、この測定は2人1組でやるらしく編入ホヤホヤの私は……取り敢えず、集会に参加し、どうするか考える事にする。集会所は椅子があったので私は、とても助かった。私は、ずっと立ってたら貧血を起こし、きゅ〜っと倒れるタイプなので本当に良かった。取り敢えず、適当に端っこの席に座る
無事集会も終わり測定だ。取りあえず着替えて会場まで行く。この学校は体操着なんて物は無いらしく、自分が思う動きやすい格好でいいとの事
ちなみに私はジャージ!! ドヤァ
いつもは長い髪(お尻まである天パ)を括る事なく下ろしているのだが、運動するのに邪魔なのでポニーなテイルにしておく。さて、どうしようか……考えながら会場に行く途中、後ろから声をかけられたので振り向くと、眩しすぎるイケメン(サルヴァトーレ)と、白銀の髪を肩で切り揃えた美少女が! サルヴァトーレの格好は、黒のアンダーウェアーみたいなヤツに黒いズボン履いてる。美少女の方は青いアンダーウェアーみたいなヤツに青いラインの入ったショートパンツを履いている。私との差ェ……
サルヴァトーレはどうやら、編入ホヤホヤの私を心配して探してくれたらしい
「今から測定だけど……相手は決まったかい?」
「いや……取りあえず行ってから……」
そう答えるとサルヴァトーレの隣にいた美女が
「よかったら、私と一緒に回らない?」
っと言ってくれた。願っても無いお誘いだ。
「ホント!?困ってたんだ!是非お願いします!」
無事相手が見つかって良かった……本当にどうしようかと思っていたから
「あの……ありがとう、私は烏兎 天妃。名前の方が天妃だよ」
と自己紹介をする
「うん、これから宜しくテンキちゃん。私は 【ヴィヴィアンヌ=ハマナス=シルヴォック】だよ。仲良くしてね?」
シルヴォック⁉︎
小説って難しい……