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ヘタレがプールの端の方でヘタレになっていた

 

 前回の「鬼ごっこ」で余計な事をした為、見事に捕まり只今補修授業を受けている。その内容は


「もう走れない……」

「後、2週残ってるぞ」


 校内ランニングだ。ランニングの補修授業なんて、体力のない私からしたら、地獄でしかない。他にも捕まった人達は多いが殆どの人はもう走り終わり、帰るなりなんなりしており只今、走っている面々は割と少ない。私はまだ2週残っている為、頑張らねば……




 補修の校内ランニングも終わり、着替えを済ませて帰る為、門まで歩いていると、まだ走っている人を見かけた。私より遅い人がいるなんて……その人は今やっと終わった様で、その場に座り込んだ。あまり、ジロジロ見ない方がいいだろうと思い、目を逸らして帰ろうとすると目が合ってしまい、このまま逸らす事も出来ずに顔を見ていると、ある事に気がついた。それは


「君、この前ヴィヴィちゃんに手紙渡してって言った人だよね?」

「あ……はい。あの時はどうも……」


 疲れてそうなので私は、さっき買ったばかりの飲み物をあげる事にした


「どうぞ。まだ、開けてないから、あげる」

「え、でも……いえ、ありがとうございます」


 この前、見た時は制服が緑だったので後輩である事は分かっているので、タメ口で話している


「僕、人に優しくしてもらったの始めてで、どうすればいいか……」

「気にしないで。それに私、貴方に謝らないといけなくて……ゴメンね。あの手紙、ヴィヴィちゃんじゃなくて彼氏の方に渡しちゃった。後から、恋人同士で喧嘩になってもアレだから、知っておいた方がいいかなーって。本当にゴメンね」


 結構前の話だが、私はヴィヴィちゃん宛てのラブレターを彼氏のサルヴァトーレに渡してしまった。その事を誤っておく


「いえ! あの時、あの人に恋人がいたなんて、僕知らなくて……渡した後に後悔したというか……」


 そういうと事か。新入生でヴィヴィちゃんとサルヴァトーレの仲を知らずにラブレターを出したと……


「でも、ゴメン。謝っておくね。あ、後お疲れ様。じゃあね!」

「あ、はい」


 それだけ言い私は去ったが、去った後に思った。名前を聞いてない





 そして、季節は日差しが強すぎる夏になった。毎日が暑い。洞窟の中は比較的涼しいが


「そういえば、テンキ。このアパートは住人専用の水場があるって知ってるか?」


 っと学校帰りで同じ船になったマルビナが言った。


 水場とは、船が入る事が出来ない様に囲ってある、水浴びが出来る場所の事だ。ヴィエールでは周りが水で何処でも水浴びが出来そうだが、実際は船の通りが盛んで危ない為、泳いだりするのは禁止されているので、そういう場所を設けている。しかし、夏になると何処も混雑しており、ゆっくり遊べない


 マルビナが言うに、アパートに水場が住人専用であるらしい。凄いアパートだ。帰ったら早速教えてもらう為、後を付いて行く。アパートの玄関ホールを抜け、1階の奥にある扉を開けると下に続く階段があり、階段を降りた先は、また扉。その扉を開けると、


「おぉー」

「どうだ? 凄いだろ?」


 そこは、プールの様になっており、プールサイドには椅子やテーブルが置いてある。これなら、わざわざ混む水場に行かなくても大丈夫だろう。明日は此処で遊ぼうと思い案内してくれたマルビナに感謝の言葉を告げ別れた




 次の日に早速、水場で遊ぼうと思っていたが急遽、アントニエッタに呼び出され、水着を持って来る様に言われたので水着を持ち、アントニエッタ邸に行った。そこにはマルビナとオレーシャ、ヘタレにノエリア、ヴィヴィちゃんが居た。アントニエッタ邸の中にお邪魔すると地下に連れて行かれ、そこには屋内プールがあった


「す、凄い……」

「感心してないで、着替えて来なさい。時間が無くなりますわよ」


 そう言うアントニエッタはもう水着姿だったので、私も急いで着替えに行く事に。着替えが終わり、プールに戻って、室内を見渡すとヘタレがプールの端の方でヘタレになっていた。他の人たちはもう遊んでおり、私が一番最後の様だ。


「お待たせ!」

「……腹が立ちますわ」

「いいなぁ……」

「何で⁉︎」


 ジト目のアントニエッタに、キラキラした目のヴィヴィちゃん。どうしたのか……


「その水着、凄いネ。スタイル良いと映えるヨ」

「だなぁ」

「え……そう?」


 私の着ている水着は、黒いビキニの上に背中が空いているワンピースを着ているのだが……そこまで良いだろうか? すると、マルビナがテーブルに置いていた端末をこちらに向けて、パシャっと音を鳴らした


「おぉ! 良いアングル! 高値で売れそう」

「本当ダ。売ル?」

「ヤメテ!」


 あろう事か、写メられてしまった私は、ヘタレの何処に逃げっと言う名の様子見に行った


「ヘタレ……大丈夫?」

「大丈夫じゃない。何で僕を呼んだんだ……」


 隅っこでヘタレになっているヘタレは置いておく事にする。多分、その内復活しているだろう


「浮き輪ある?」

「ノエリア」

「はい」


 ノエリアが浮き輪を持って来てくれたので、浮き輪でぷかぷかしながら、皆んなの水着姿を観察してみる。

 ヴィヴィちゃんは花柄のワンピースタイプの水着で、とっても可愛い。アントニエッタは髪に合わせて、ピンクのビキニだ。こちらも可愛い。ノエリアは、何故か競泳用の水着だった。残念だ。オレーシャもビキニで可愛い。マルビナはノエリアと同じで競泳用の水着だった。こちらも残念。ヘタレは、特に無し。私がガン見ていると、マルビナにチョップされた。とっても福眼でした


「いやー良い眺めだね」

「親父か!」


 マルビナにツッコミ入れられた


「アントニエッタ……私達、まだ成長するかな?」

「何、(わたくし)も仲間みたいに言ってるんですの! 私は貴女より有りますわ!」

「そんなに変わらないよ?」


 ヴィヴィちゃんとアントニエッタが胸のサイズの話しで口論をしだした


「まぁまぁ。私も、あんまりだし。大丈夫だって!」

「そうそう、大丈夫だヨ! 貧乳好きもいるヨ!」

「だってさヘタレ! お前、どっちが好み? 巨乳派? 貧乳派?」

「僕にフルな!!」


 遠くから、大声で怒鳴られました


「全くお前は……」

「良いじゃん。向こうで寂しくボッチだから、輪に入れてあげようと思ったんだよ」


 ノエリアは呆れた様に言って来たので、ヘタレを仲間に入れてあげようと思って善意でやったと主張してみるが、勿論その主張が通る筈は無かった


「ヴィヴィちゃん、彼氏いるじゃん。彼氏にお願いしたら?」

「そうだな」

「そんなの……」

「だったら私から言っておくよ!」

「やめてよ〜」


 暫く女子トークをした後、女子達とキャッキャウフフな遊びをし、時にヘタレを弄り遊んだ。最終的にはヘタレも慣れたのか普通に遊んでおり、ハーレム状態になっていた。









 皆んなの水着(ヘタレ除く)で、はしゃぐ姿はとっても福眼でした。

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