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ヘタレがツッコミを入れてくれた

 

 暫く森の中を移動すると誰かの声が聞こえた。私以外は素早く身を隠すが、私は棒立ちだったのでヴィヴィちゃんに、とんでもない力で引き倒された。


「ゴメン、テンキちゃん。隠れててね」


 注意されたので大人しく隠れておく。横のヘタレは呆れた顔をしていた。


「来ないな……この辺で待ち伏せてたら来ると思ったんだけどな」

「わざわざ、あの激戦区まで行く必要はないもんな。持ってる奴を叩けば良いだけなからな」


 ガハハハハっと豪快に笑っている彼らのグループは、宝を持っているグループを待ち伏せている様子だ。そんな姿を観ながら私は思う


 待ち伏せるなら、もうちょっと隠れるなり、話さないなりした方がいいんじゃない? 待ち伏せの意味ないよ……


「っで、どうする?」

「戦闘は出来れば避けたいですし、迂回しましょう」


 私達は来た道を引き返そうとすると、ヴィヴィちゃんが引き止めた


「ダメ、アントニエッタ。他にも気配がする。今は動かない方が良い」

「なるほど……」


 私も魔法で探ると近くに足音らしき物が全部で45個ある。冗談抜きで、ぶつかったらヤバイ。それをアントニエッタに伝えると、暫く様子を見る事になった。本当にヴィヴィちゃん凄いな。

 暫くすると他のグループが私達が隠れている茂みの横を通り、それに気づいたグループと戦闘になった。私達は、その隙に人が最も少なそうな道を進んだ。


 辺りを警戒しつつ進むと、廃墟が何個かある場所に出た。周りの安全を確認し、廃墟の中に身を隠す為に中の安全を確認、そこで休憩がてら昼食を摂る


「ヴィヴィアンヌの言った通り、多いですわね」

「戦えば、戦闘音で集まってくるかもね」

「マズイな……」


 次は何処に身を隠すか、夜は何処で過ごすかの話し合いをする


「他のグループと手を組むとか?」

「宝を持っているグループなら、同盟を組んでくれるかもしれませんね」


 同盟とかあるらしく、宝を持っているグループ同士で固まって自グループの宝を守るのだそうだが、組む相手は見極めないと裏切られる可能性もあるので、あまりオススメ出来ない手らしい


「だとしたら……チーム王子ズは? もう持ってるんじゃないの?」

「まぁ、彼等なら問題なさそうですが……」

「根に持ってるんじゃなイ?」


 根に持たれてそうだ。特にフセフォーロドとかいう王子が……


「そんな事無いと思うけど……」

「甘いよヴィヴィちゃん! 私と王子はライバル。会ったら睨まれる仲なんだから!」

「どの王子だ? どんな仲だ?」


 ヘタレがツッコミを入れてくれた


「グダグダ言っていても始まりませんわ。なる様になれです」

「流石です。皇女様」

「何処が流石なんだ? リーダーがそんなんで良いのか?」


 ヘタレがツッコミを入れてくれた


「同盟の件は保留にしとこう。もし、サルヴァトーレ達に会ったら交渉してみたら?」

「そうですわね」


 同盟は保留にし他の手を考える事にする


「では、やはり自衛ですわね」

「また、複数のグループに襲われたら堪らないね」

「可能性は高いと思うよ。こっちも同盟が有るんだから、向こうにも同盟が有るよ」


 ヴィヴィちゃんが恐ろしい事を考えてくれた


 どうなる事やら……ご飯も食べ終わり、そのまま少し休憩する事に。次に向かう場所はここから、ちょっと離れた所で、その辺りは木々が生い茂り隠れるのに最適な環境の様だ。川も近くに有るので食料問題や水の問題も無さそうだ



 ふっと、廃墟の隙間から入ってくる風と共に何かの匂いがした。火薬の様な、ゴムの様な……そんな感じの……


「伏せて!」








 ヴィヴィちゃんが大声をあげた瞬間、銃が乱射されてきた

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