つら……
私とヘタレは傍観中。
何故なら、出る幕が無かったからである。
ノエリアとマルビナは訓練のお陰か、息が合った連携攻撃ができており、それをアントニエッタが後ろからバックアップ。オレーシャとヴィヴィちゃんで追撃し相手は手も足も出ない。高レベルの戦闘に着いて行けない私とヘタレは座って傍観中するしかないので、こっそりヘタレと【しりとり】をしている
「大トロ」
「ロウソク」
「クロ」
「だあー! また、ロか!」
コッチはコッチで結構白熱していて楽しい
「マルビナ、ノエリア、終わらせてください」
「「了解!」」
向こうも白熱している。最後はヴィヴィちゃんが仕留めて (気絶させて)終わった様だ。私達は必要だっただろうか? 虚しくなってきた
そして何事も無かったかの様に私達は進む
「しかし、本当に綺麗な所だね……」
「そうだね。それに、コレのお陰で辺りが見やすいから、奇襲はそこまで警戒しなくてもいいかな?」
「分からないヨ? 岩の間から……あっ」
岩から敵が……
〜〜〜〜〜〜
戦闘も問題なく終わり私達は進む。さっきの戦闘も私とヘタレは【しりとり】の続きをしていた。本当に出番がないです。暫く進むが、
「見つからないね」
「前は簡単な所にあったんだけどね……」
暫く歩くが中々、宝は見つからない。どうやら、宝探しより奪い合いの方がメインの様で、宝は直ぐに見つかる所に置いてある事の方が多いらしい
「もう、見つかって無いんじゃないの?」
「まだ、有ると思いますわよ?」
「結構歩いたけどな……あっ⁉︎」
有った! かなり分かりやすく、大きな宝箱が有った。宝って感じだ
「やあ、皆んな早いね」
「凄いね。関心したよ」
後ろから、サルヴァトーレと天敵の声がした……嫌な予感しかしない。私は壊れたブリキのオモチャの様にギギギーと首を後ろに向ける。そして、全員が後ろを振り返ると
「よっ!」
「やぁ」
っとトシュテンヴェリンとヴィアンリが手を上げて挨拶をして来た。
「チーム、王族ズ⁉︎」
「嘘だろ……」
「マジか……」
「ゲェ……」
「此処で……」
「このタイミングか」
「本当にね」
「誰だ。運が無いやつ」
上から、私、ヘタレ、マルビナ、オレーシャ、アントニエッタ、ノエリア、ヴィヴィちゃん、また私だ! マジで、このタイミング? 序盤の戦いの疲れも残ってる、この状態でエンカウントするとか……
「運が無いのはアントニエッタだろ」
「何でです⁉︎」
「そう思う」
そうこう言っている内に、向こうは広がって戦闘態勢に。確実に無理だろう。戦力の差と、戦略の差がデカすぎる
「リーダー!」
「くっ……仕方ありません。私とノエリアでベルンハルト様、ヴィヴィアンヌはサルヴァトーレ様でマルビナはヴィアンリ様、オレーシャはニキートビィチ様、へ……アンセルモはトシュテンヴェリン様でテンキ、貴女はフセフォーロド様で」
何故か私の相手はフセフォーロド王子の様だ。凄く睨んでくるのだが、どうすれば良いのだろうか。なんだか手加減してくれなさそうだ。どうでも良いが、アントニエッタが一瞬ヘタレをヘタレって言おうとしたのが気になった
しかし、ベルンハルト相手に2人だけでいけるのだろうか? 聞いた話によれば、ベルンハルトはチートらしく、20人くらい片手で倒せるとか言われているが、本当に大丈夫なのだろうか? そもそも、他のメンバーは1人で大丈夫なのだろうか? 特にヘタレ
「アントニエッタ、もしもの時はテンキちゃんの……」
「そうですわね。テンキ、使うかもしれないですわよ」
「了解……」
逃げるのも一苦労な相手だ。【絶叫】は使う可能性が高いだろう。しかし、私の相手は手加減してくれなさそうなので、こちらも全力で行った方が良さそうだな。手加減無しだ! つら……
「テンキが、何か仕掛けてくるみたいだね」
「アイツは魔力がバカにならない。油断はするな」
「ハイハイ」
バカにならないとか言われた気がするが、スルーしておく事にする。サルヴァトーレとベルンハルトが何かを話しているみたいだが私は、この王子に集中せねば
「全力で行くぞ!」
「あ、やっぱり全力なのね……」
つら……何でそんなに恨まれてるんだろうか……
皆んなが構えだしたので、どうやら始まる様だ。王子は体制を低くするが、私は棒立ち。メンバーの皆んなは各自の構えを取っているが、私は棒立ち。差ェ……
「じゃあ、始めようか。楽しい、楽しい戦いを!」
ニキートビィチが開目して言った後、シルヴォック勢 (ベルンハルト除く)の
目が紅くなった。ヤる気だ……




