力加減ミスった。すまんヘタレ……
私とヘタレは焦るしかないが相手は待ってはくれない!
「問答無用! 私の一撃くらいなさい!」
「うわっ⁉︎」
3つ子ズの1人、ランシーヌが斬りかかって来た。私は思わず、自分でもビックリの反射神経で真剣白刃取りをした。真剣じゃないけども
「此処で会ったが100年目よ!」
「何で⁉︎」
取り敢えず、体制がキツイので火を吹き相手を退けたが追撃してくる。他の3つ子の2人も参戦。3対1だよ!
チラッと他を見ると、ヴィヴィちゃんが5人、マルビナとノエリア、オレーシャが3人でアントニエッタが2人、ヘタレは1人だ。オカマはヴィヴィちゃんに。ピッチーはオレーシャの所に
ヴィヴィちゃん凄い……ヘタレ! 私の所にいる1人貰って!
そんな願いが届く筈もなく、
「ちょこまかと! くらいなさいよ!」
「ヤダよ! 痛いじゃん!」
私は避けては《防御魔法》を展開。完璧に受けの姿勢だ。【宝探し】までの期間に皆んなでやった特訓の成果が此処で発揮された。訓練では一々受け止めていれば腕が持たない事に気づき、ひたすら逃げ回り続けたら避けるのが、かなり上手くなった。皆んなは呆れていたが避けてれば、いずれは機会がくるので、私は避け続ける。しかし、体力の無い私にはキツイ
「共闘なんて酷い! 何で一緒になの!」
「仕方ないでしょ! 1対1じゃ勝てないから手を組もうって事になったんだから!」
話を聞くに、私達がお昼を食べている所を他のグループが発見、先回りし他の (3つ子ズ)のグループと共闘し、私達を叩こうと言う作戦だった様だ。狡い!
「仕方ないな……」
色々と思う所は有るが、先に戦いを終わらせた方が良いだろと思い、私は大きく息を吸い、【風系魔法】の《微風》を使った。
「ちょっ⁉︎」
「きゃあ⁉︎」
「いやっ⁉︎」
私の使った魔法は【微風】。微風程度の風しか吹かないのだが、私は魔力が多いので力任せに発動させると、中位魔法もビックリな威力が出る。もはや、突風どころの騒ぎではないが、下位魔法なのでアラームはならない。私の相手をして居た3人を吹き飛ばしたが、力加減を間違えて近くにいたヘタレと、その相手まで吹き飛ばしてしまった。
力加減ミスった。すまんヘタレ……
「ちょっと今の反則でしょ!」
「いや、今のブリーズだよ」
「嘘⁉︎」
周りが有り得ない物を見る目で見てくるのだが……
「この〜! チート!」
「違うよ!」
一瞬周りの戦闘は止まったが暫くすると戦闘は続行された。視界の隅にヘタレが見えた。何やらのピンチの様だ。流石にヴィヴィちゃんもキツそうだし、アントニエッタは銃、接近されて辛そうだし他の人もだ
「もう、デタラメな! どんだけ魔力あるのよ! いい加減倒れなさいよ!」
「まだ、大丈夫だよ!」
「チート!」
「違うって!」
ランシーヌと言い合いながら、攻撃してくる3人を【ウォープロ】で防ぎ、火を吹いて追撃を防ぐ。均衡を保っている様に見えるが、体力がそろそろキツイく、油断をすると攻撃をもらいそうだ。魔力は全然問題ないが。3つ子はヤル気満々で、他も同じだ。そのうえ、草むらが揺れ、
「良いねー。俺たちも混ぜてくれよ」
「おー。王女様達に魔女のひよっ子がいるじゃん」
他のチームも現れた。しかし、魔女のひよっ子って私だろうか? ネーミングセンスないな……しかし、どうする? 3つ子の息の合った連携攻撃を避けて、火を吹き追撃を防ぎながら考える。ブリーズの魔法を最大出力で出して吹き飛ばすか? ダメだ。皆んな巻き込む
「ちっ! もう!」
思わず舌打ちが出てしまう。私は集団戦に向いてない事が今分かった。それに、私の相手が5人に増え、余計に面倒な事になった。一斉に攻撃されては敵わないので、足止めし1人1人相手にする為、【雷系魔法】の《雷花火》を周りに放ち、一瞬動きを止めるがキリがない
「仕方ありません! テンキ使いなさい!」
「此処で⁉︎」
「全滅するよりマシです!」
アントニエッタが言っているのは奥の手の事だ。確かに今の状況なら使った方が良いが、何度も言うが奥の手だ。こんなに早く使って良いのだろうか?
「テンキちゃんお願い。このままじゃ、もう……」
相手をしている敵が5人から8人にになったヴィヴィちゃんが苦しげに言う。皆んな、敵が増えており、私も5人。何故、全員このグループを狙うのか。もっと他狙えよ。
考えたが、この状況を打破する方法が見つからない。これ以上、長引かせて後に響かせるのも、この後の事を考えるとマズイだろう
仕方ない、奥の手だったんだが……
「んじゃ、いっきまーす」




