作戦変更。各個撃破で
私達は森の中を進む。
「あ、これ食べられる?」
「いや……コレは……」
「ヴィヴィちゃん、色見てみて。真っ赤だよ」
ヴィヴィちゃんが木の根元に合った真っ赤なキノコを見て、食べられるか聞いてきた。赤いのは毒とか有りそうだよ……ヘタレも困っている
「コッチは食べられるよ。この実は甘いから、オヤツに良いかもね」
「へぇー」
暫く歩くと木の根っこの所に可愛い緑色のウサギがいた。
「可愛い!」
「えいっ!」
「えっ⁉︎」
ヴィヴィちゃんは可愛いウサギを見た途端いきなり斬りかかった。
「あれ、モンスターだぞ」
「そうなの⁉︎」
ヴィヴィちゃん御乱心⁉︎ っとか思っていると切り口から出ている血が赤かった。血が赤いモンスターは肉食系だ。こんなに可愛いのに肉食か……
「これ、【メンダシウム・ラビット】だ」
【メンダシウム・ラビット】とは見た目はウサギに酷似しているが、実は凶暴。身体の後ろ、背中の部分に本当の顔があり、口がとてつもなく大きいモンスターだ。チョウチンアンコウみたいに誘き寄せた所を喰らう、実はエグいモンスターである。だが、結構弱いのでどうとでもなる
「油断しすぎですわよ」
「しっかり見ろ」
怒られた。ションボリしている私を放置して一行は進む。少し歩いた所に川が有り、この先で休める場所がないかもしれないっという事で、此処で少し早いが昼食を取る事にした。お昼は各自持って来ているので、作る必要はない。
「あの山、何個くらい宝があるかな?」
「どうでしょう……ですが、殆どのグループはあそこを目指すと思いますので、取り合いは覚悟しておいてくださいな」
「了解」
ドキドキして来たよ……本格的に戦闘が始まりそうだしな……
「テンキ。他のグループに会ったら邪魔をする為、戦闘になります。何時もの様に気の抜けた感じでは真っ先にやられてしまいますわよ」
「宝持ってないのに戦うの?」
「どの、グループが持っているか分からないから会ったら戦闘するんだよ」
ヴィヴィちゃんが教えてくれた。出会ったら戦闘……怖いな……
お昼を食べ終わり先に進む。暫く進むと、目的の山はもうすぐという所まで来た。少し先に開けた場所があり、その奥に洞窟の入り口らしき物が見える。アントニエッタは、その開けた場所に出る前に足を止めて、物陰へ隠れる様に指示した。
「何が有るの?」
「何人か居ますわ」
「え⁉︎」
「声が大きい! 恐らく、この山に来たグループだろう」
ノエリアが教えてくれた
「中で戦闘になったら厄介だ。此処でやるか?」
「そうだネ。狭いとワタシの槍、使えないヨ」
「振り回すもんな」
「振り回してる訳ではないだろう?」
マルビナとオレーシャ、ヘタレ、ノエリアが何か小声で話しているが私は付いていけないよ……
「アントニエッタ、狙撃できる?」
「ヴィヴィアンヌ……悔しいですが私やるより貴女がやった方が確実ではなくて?」
皇女と王女は、難しい顔をして相手を見ている様だが、私の目には人なんて見えないんですが……取り敢えず、首に掛けている双眼鏡で見てみると
「いた……」
「今気づきたノ?」
呆れられたよ……相手は……
「オカマじゃん……」
あの伝説の 乙女チーム(笑)だ。彼らも、この島だったらしい。此処で遭遇とは……ヴィヴィちゃんによると人数は10人らしい。多いな……向こうも隠れているがオカマのレインボーな頭が見えている為、隠れている意味がないし、ピッチーは屈強過ぎてそもそも、隠れらていない。
「どうするリーダー?」
マルビナがアントニエッタに聞く
「まず私が撃ち込みますわ。次にノエリアとマルビナで突っ込んで、ヴィヴィアンヌとオレーシャが第2陣で行きます。私と残りは、サポートと後衛で」
「了解です」
「それでいいのか? ヴィヴィアンヌ王女の方が先駆けにはいいんじゃ……」
「いいですか? アンセルモ。インパクトが大事なのです。向こうは多勢。人数的には此方が不利。しかも、戦闘には使えないのが2人。2陣にヴィヴィアンヌが来れば向こうも驚き隙が出来ます」
「そんなもんか……」
「何かすみません……」
私とヘタレが何故かディスられたのだが……
「宜しいですかテンキ……アレは使わないで下さいね」
「念を押さなくても分かってるよ。アレは味方にも被害がいくから使わないよ」
「なら、良いです」
それだけ言うと、アントニエッタは銃を構えた。此処から向こうまで、結構距離があるが撃つ気だ。
「待ってアントニエッタ」
ヴィヴィちゃんがアントニエッタを止めた。出る気満々だったマルビナとノエリアが拍子抜けした顔をした
「何ですの? 集中してるのですが」
「まだ他にもいる」
「へ?」
「他にも気配がする。あのグループだけじゃない」
嘘でしょ⁉︎ 初っ端から乱戦予定ですか?
「何処に居ます?」
「分からない。今、探してる」
私も、【土系魔法】で周囲の足音を探る。此処は自然なので、【土系魔法】は効果が絶大。土の上にいるモノの振動を察知し、その振動が大きいと人の可能性が高い。集中し探ると居た。それは、すぐ近くにあった……
「後ろ⁉︎」
私が、そう言うと同時に後ろから轟音が聞こえてきた。
「なっ⁉︎」
「嘘っ⁉︎」
「ちっ!」
皆んな一斉に、そこから飛び退いた瞬間、今までいた場所が爆発した! 危な⁉︎
「囲まれたしたわ」
「先に私達から潰す気みたいだな」
「アハハ……」
どうやら、どちらのグループも結構戦力の有る私達のグループを先に倒そうっと言うことらしい。どちらのグループも人数が10人ずつ。合計20人
リンチじゃん!
「ヴィヴィアンヌが気づかないなんて……」
「私も油断してたかも、此処から本気だすね」
「ヘタレ、私達どうする?」
「どうするって、それなりにやるしかないだろ!」
多勢に無勢。どう考えても切り抜けるのは難しいが、私とヘタレ以外はヤル気満々だ。
「作戦変更。各個撃破で」
「「「「了解」」」」
「「えっ⁉︎」」
どうする私とヘタレ⁉︎




