これが噂の変質者か……
暗い廊下を懐中電灯を持って歩いている
ヒタヒタ
何処か遠くで足音が聞こえる。私は懸命に足を動かし歩く
横に鏡があった。チラリと鏡を見ると後ろに誰かいる⁉︎ 私は振り返った
そこには、ナイフを持った女が……
〜〜〜〜〜〜
「はっ⁉︎」
悪夢を見て飛び起きてしまった。サイドの電気は付けっ放しになっている為、、周りは結構明るい。昨日やったホラーゲーム「何が有っても振り返るな」っと言う題名のゲームの夢を見てしまった。しかも昨日、私が怖すぎて投げ出したシーンである。暫く、ホラーゲームはやめよう……そう心に誓い、ベッドの側のカーテンを……
「……⁉︎」
大きなナニカが寝床の横で倒れている。恐る恐る、カーテンを開けて覗けば……
「お前かい!」
そこにいたのは、マルビナに貰ったクマが倒れてきていて、私の寝床の真横で転けていた。びっくりしたよ……朝から焦った
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〜2限目、魔法薬学〜
※調合中
「はぁ⁉︎ じゃあ、僕要らないだろ!」
ただ今、今度の【宝探し】のメンバーをヘタレと揉めている。ヘタレは男が自分だけなのが気に入らないらしい。まぁ、当然だよな……
「仕方ないじゃん。アントニー達が一緒にって言ったんだから」
「それは別にいいよ。でも、僕はもう要らないだろ? 人数も揃ったし」
「抜けたら、ヴィヴィちゃんが悲しむよ?」
「ぐっ」
ヴィヴィちゃんの名前を出したら大人しくなった
「へー、ハーレムじゃないの」
「うむ」
「いいね〜。俺んトコ男ばっか」
「うるさい!」
他のメンバーがヘタレを茶化している
「いいじゃん。ヴィヴィちゃんに良いとこ見せなよ」
私も参加する事にする
「そうそう、奪えるかもしれないぜ?」
「いや、奪っちゃダメでしょ」
「何言ってんだ。欲しいなら奪ってでもだろ?」
「とんでもない事いうな⁉︎」
流石、王子。何が流石か分からないけれど……横でヘタレがドン引きしていた
「現に、ロドがサルヴァトーレから奪おうとしてるだろ? アイツこの前、サルヴァトーレに戦線布告してたぜ」
「マジで⁉︎ やるな王子!」
凄い事を聞いてしまった。皆んなビックリだ。
「マジマジ。面白い物が見られるかもしれないぜ?」
トシュテンヴェリンは面白がっていたが、笑って良い話題なのだろうか? しかし、良い事を聞いた
「じゃあ、私も参戦しようかな!」
「マジで⁉︎」
「イヤーん」
「うむ……」
ヴィヴィちゃん争奪戦が開始されそうだ。ヘタレには負けない自信がある
「いやー。結構、情熱的だねー。本当にサルヴァトーレはモテるな。焼いちゃいそうだ」
「……何言ってるのさ。サルヴァトーレを奪うんじゃなくて、ヴィヴィちゃんをだよ」
「……そっちか」
トシュテンヴェリンのテンションが一気に下がった。そして周りのテンションも下がった。何故か気まずくなったので、違う話にしよう
「ピッチーと孔雀はどうなの? メンバー決まった?」
「えぇ、コッチは乙女チームよ」
「乙女……」
何でも、女の子ばっかりの中に、この2人が入るそうで(ちなみに、その中に3つ子ズがいる)ピッチー以外は全員乙女らしい。若干1名、乙女か分からない人がいるが気にしないでおく。ピッチー可哀想に……
「じゃあ、ヘタレとピッチーはハーレムって事だね」
「羨ましいな。コッチにも、華が欲しいよ」
「チーム王子ズは華ないもんね」
「なんだよ。チーム王子ズって。王子じゃないのもいるぞ」
「じゃあ、チーム王族ズで」
そんな感じで調合しながら雑談を続けた。暫く、実地訓練の話が続いた
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学校も終わり帰りの船に乗っている。今日もヴィヴィちゃんは可愛かったな……等、思いながら船に揺られる事、数分。降り場に到着した。船から降りて市場で買い物でもして帰ろうと思い、市場に向かっていると前方に全裸で透明なレインコートを着た凄いファッションの男の人がいた。これが噂の変質者か……私には弟が居るので、男の人の裸は何とも思わない。目の前の変質者はドヤ顔をしているが、私はそのドヤ顔より気になる事があった。それは……
「寒くないですか?」
「……」
あ、ドヤ顔じゃ無くなった。そうじゃなくて。だって寒くないか? あんな格好。
いくら変質者でも限度があるだろう。まだ、夜は冷え込むので風邪を引く。というより、レインコートに全裸は貼り付きそうだ。そのまま、変質者は何も言わなかったので私はスルーする事に決め、変質者の横を通り市場まで行った。
市場は何時も通り賑わっており、活気がある。私は何か良いものはないかと探していると、またキュウリが安売りしていたので沢山買った。今日の晩御飯はキュウリだ。別にキュウリが好きな訳ではない。安売りしていたので買っただけだ。暫く物色していると、前方にヘタレが居たので声をかけると
「お前また、キュウリ持ってるんだな……本当に好きだな」
「何の事だ。キュウリが安売りしてたから買っただけだよ」
ヘタレは私の持っていた袋を見て言ってきた。私の袋の中にはキュウリがギッシリ入っているので、そう思ったかも知れないが別に、めっちゃ好き! っという訳ではない。逆にヘタレの袋の中を見てみると
「わぁ……惣菜ばっか」
見事に惣菜ばっかりだった。その後、ヘタレと別れ他の食材等を買い漁り、アパートに帰宅する。何時も通り、する事をしたらゲームをする。今日は何のゲームをしようか迷ったが……続きが気になるので、やっぱりホラーゲームしようっと!
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〜次の日のお昼〜
地獄の1限目 (体術)が終わり、実地訓練のメンバー (ヘタレ除く)でお昼を食べる事に。アントニエッタとヴィヴィちゃんは、まだ多少のギクシャクが有るものの普通に話せている。良かった……っと思いながら、雑談していると
「最近、コルマンド区に変質者出るらしいネ」
「この時期は出やすいからな……」
変質者の話になった。昨日、遭遇したな
「気を付けろよ! 特にお前な」
そんな事を呑気に考えていると、マルビナに指をさされた。人に指さすな。
「何で私?」
「何でって……」
「絶対、標的にされやすいだろ……」
ヴィヴィちゃんとノエリアに呆れられてしまった。悔しいけど、全くもってその通りだ。昨日、遭遇してしまったし
「格好は全裸の上にコートを着ているだけの男で、目の前に着てはコートを広げて、裸体を見せてくるらしい」
「そうなんだ。昨日、見た人と違う人かな?」
昨日は全裸にレインコートだったので違う人だろうか……いっぱい居るんだな
「は? 昨日?」
「見たノ?」
皆んなが目を剥き私を見る。話すつもりは無かったが、口を滑らせてしまったので白状する
「うん、全裸にレインコート着ている人だったよ」
「お前、ちゃんと逃げたか?」
「ううん。横を素通りした」
言った瞬間、皆んな騒ぎ出した。その後、先生に言いに行くべきだの、都市にいる軍の人に言うべきだの、ちょっとした騒ぎになった。その間も私は呑気にご飯を食べていると、アントニエッタは
「放課後、ちょっと残りなさい! 貴方には【宝探し】まで、放課後の体術練習を命じますわ! 言っても分からなさそうなので、最低限の身を守る術は必要でしょう? リーダー命令です! 良いですわね!」
「それ、いいね!」
「なん……だと……」
他のメンバーも賛成してしまった。かくして、私は 【宝探し】までの期間(放課後に先生は他のメンバーの方々)、有難い居残り授業が出来てしまったのである。仕方がない……仲間外れは可愛そうなので、
ヘタレも巻き込もう




