【永遠の愛】
月と太陽が逆を向く
空は血の様に赤く、三日月の形をした黒い月が出ている
その三日月が、私達を嘲笑っているようで……
ーー目の前の女が笑うーー
知っている顔のはずなのに、知ってる笑顔では、なくて……
ーー目の前の女が笑うーー
足元に転がる人を踏み付けて……
ーー目の前の女が歌うー
……知っている声のはずなのに、知らない声で
私の知る者はもう、そこには居ないのだ。
赤く染まった空の向こうから、奴らはやってくる
自らの無くしたモノを喰らう為
奴らはやってくる
それらは、世界の終わりへ向けて進んで行く
〜〜〜〜〜〜
私と愛しい彼は赤い空の下、向き合っている。
空には黒い月が有り、私達を見下ろしている
これは、【永遠の愛】と言う名の呪い
選択できるのは2つに1つ
《愛を選んで死ぬ》か《愛を捨てて生きる》か
私は向き合う彼に言った
「貴方を愛してる」
彼は微笑み、自分もだと言った
私は己の信念の為に剣を構えた。もう、何も失わない為に……
彼も剣を構える
私と彼は同時に動いた……
〜〜〜〜〜〜
これは私の『コルチカム』の花が咲くまでの話
初めて小説を書いたので、足りない部分も多々有ると思いますが、よろしくお願いします。