4.29 衣装をそろえる
アレクサンドロ公爵家に行った次の日、王妃様から大聖堂での結婚式の日取りが決まったと連絡が来ました。
王様も出席される予定。
結婚式の後の披露宴は、後見人であるアレクサンドロ公爵家が費用負担する。
参加に関して、王家のドレスの費用を払うつもりと話したらメルミーナ様が払う事になった。
私に関する費用は、メルミーナ様が払うと言ってくれました。
エイミー、クインとその他は、私が支払うことでようやく合意しました。
そして、レイブリングさんを連れて家に帰る。
家に帰ると、結婚式の準備を開始。
領主館からの参加者を人選をする。
男女含め、10名を選び、明日服を買いに行くことに。
そして、休みの日。
王城へ王妃・王女を迎えに行き、王家の馬車でお出かけ。
王妃様3人と、王女4人全員で移動。
1妃様と王子3人の服はアレクサンドロ公爵が支払うと言ったそうだが、
王妃様のドレスは、全員一気にそろえないと不揃いになるので、ここで一気に揃えることにしたそうです。
王子3人は、別の店でアレクサンドロ公爵が払うそうです。
ちなみに、第1王子のルカ王子の婚約者は、サフィーナ様と言うとても綺麗な人でアレクサンドロ公爵の娘です。
話に出ませんでしたが、王様の服はどうするのか?
国儀の場合は、王様、王妃様は決まった服を着るそうです。
王様は、国儀でなくてもあらかじめ決まった礼服から選ぶそうです。
一着が非常に高価な服らしいのでそうそう毎回作ることは無いそうです。
魔法の攻撃を防御するなどとても高価なものなんだとか。
普段は、ドレスを作る場合、衣装屋が王城に来ることが多いそうですが、
今回は全員分だったので、持込が多すぎて、衣装屋へ行ってます。
今回の様に、全員分を一気に作ることはあまり無いそうで、
国儀の場合は、王妃1人が選ばれて参加する事が多いそうです。
さて、衣装屋へ着くと、ドレスは、結婚式、披露宴、夜会とあるので最大3種類作ります。
王女の社交デビューはまだ先なので、今回、夜のドレスは要らないと言ってました。
ドレスを作っている間、私は暇です。
これどう、などと王女から聞かれるけど、正直、どれを着ても皆天使にしか見えない。
スザンヌ様は薄い緑系、マリア様は薄い青系のドレスに決まった。
あとは、装飾品だが、これはすでにあるものを使うらしく、今回は選ばなかった。
私は、暇なときに、デザイナーの人と話をする中で、
セーラー服のような物が無いのか聞いてみたら、学園ではセーラー服といわれる制服が無いそうです。
男子は、黒の制服で軍服のようなもの。
女子は、普段は汚れにくい茶のワンピース。
デザイナーの人から、セーラー服とはどんな物なのか質問されたので、
簡単に絵で書いたら、マリアが見て絵を少し修正をしてくれた。
マリアとスザンヌに欲しいか聞くと着て欲しいなら着るという。
この店には生地もなかったので領地の服屋で作る事にして、
デザインを持って帰りお抱えの服屋に頼んだ。
マリアもエレノア、ニーナに会いたいと言ったので、
服ができたら子供だけのお茶会を開いてお披露目しようと言うことになった。
私が、領主館に帰ると、部屋変えがあった。
レイブリングさんを主人部屋に移して、アメリが妻の部屋に。
リリアーナ母様は、昔のおばあさまの部屋に行ったが、アメリが寂しいからと、
ベッドだけ、アメリの部屋にも置いた。
妊娠中の心のケアが必要だし、まだ結婚してないのにレイブリングさんとずっと2人なのは怖いらしい。
相変わらず、アメリは、母様にべったりの甘えん坊です。
母様も、頼られるとアメリのことはすぐに甘やかします。
私は、少しだけ羨ましく思いましたが、前世の影響か、未だそれほど母を必要としない。
亡くなったおばあさまは、大好きで結構べったりだったけど、若い女性に甘える感覚は無いようだ。
あれ?
もしかして年配好き?
いや、それとは違う。
スザンヌ、マリアも好きだ。
あー、母と認識するのが、前世の年齢加算かもしれないしれない。
きっとそうだ。




