4.20 閑話 マリアとエレノア、ニーナ
話が前後してます。
マリアは、転生前の記憶があるとはいえ、まだ7歳。
私もそうでしたが、完全に前の意識だけで行動するわけではないので、
年相応の子供らしい遊びもします。
なので同じ年頃の子がいれば、同じように遊びます。
マリアは聖女のスキル持ちなので、魔法の才能はすごい。
そしてエレノア、ニーナは私との遊びを通した常識を逸した
遊びと言う名の訓練によって稀にみる魔法の才能を持っている。
その3人が集まった時の遊びは、エレノア、ニーナの得意な人形遊びになる。
彼女たちが操作するヌイグルミは、まるで生きているかのように動く。
エレノアとニーナが動かしているのをマリアが見て、
疑問にも思わず、同じように動かす。
3人ともに動かせるので、この3人は更に何の疑問も感じていない。
常識あるアナスタシア様は、遊びに入れず、見ている方に回っていた。
一番上手いのはエレノア。
さすがだ。
ぬいぐるみを数体同時に動かせるし、それだけ動かしても総魔力量が多いので、なんとも無い。
ニーナは1体だけ動かしている。
マリアはさすがに転生者だけあり、訓練をしていたニーナとほぼ同等の総魔力量があった。
魔力操作も上手く、最初は1体だけだったが、途中から2体までならきちんと動かせるようだ。
ままごととして、お茶にすると言うと、
魔法で作ったお茶お菓子が用意される。
寝るとぬいぐるみ専用のベッドが飛び出す。
汚れないように表面が汚れないように綺麗なベッド。
いや、すごい。
これだけできると、相当の魔法の技術が必要だ。
とても遊びの域ではない。
アナスタシア様は、本物のお茶を飲みながらくつろぎ、あきれていた。
王城から来た、侍女の方々もこれを目撃し、びっくりしていた。
本人達は、気に入って遊んでいるようなので、まあ良しとしよう。
マリアは、エレノアにジルベールの事を好きなのか確認していたが、
エレノアは、兄として慕っているけど、それ以上ではないよ、
とあっけらかんに答え、マリアがほっとしていた。
エレノア、ニーナは、子爵家の子で、一応は貴族ではあるが、ここで暮らしている限り王都のような貴族の生活とは無縁。
9歳の子は、結婚など考えないのが普通だ。
マリアも、王家とはいえ、他の例からも12歳以降にならなければ本来は婚約は結ばない。
王家以外の貴族も、14歳で社交デビューし、
それから婚約が一般的。
今回のマリアが特別なのだ。
マリアはエレノア、ニーナと同世代の友達ができて、喜んでいた。
一度は、お泊りと称して、同じベッドで3人で寝ていた。
連続で泊まるのは侍女からの反対もあり、お泊り回は、週1の2回だけになり、
マリアが残念がっていた。
良いお友達になれそうだ。
良かった、良かった。
この時に、王城から来た侍女の口止めを忘れていたので、エレノアとニーナの事は
侍女仲間で噂になり、時間をかけて、徐々に広まってしまった。




