そんなこんなで、3歳になりました
相変わらず、能力が封印されています。
今日は3歳の誕生日まずは教会に行くそうです。日本の7・5・3と一緒なのか、7,5,3歳で教会に行きお祈りをするそうです。
教会の祈りの場に行くと唖然としました。メリーナ様の像がありました。白い部屋で見た神様。よく似てます。若干像の方が胸が大きい気がします。
さて、早速お祈りです。その為に来ましたから。一番左に神官様、次におばあさま、私、おかあさま、最後にアメリが一列に並び事前にならったお祈りのポーズをします。
私は、3歳まで大きくなれたことを感謝しメリーナ様にありがとうございますと感謝を述べた。
その時目の前に暖かさを感じ頭に手が載っている感じがしました。
「こんなに早く会うことになるとは思ってませんでした。3歳なのに、もう覚醒しているのですか?
普通は早くても5歳、遅くて10歳で覚醒するのですが」と驚きの声が頭に響く。
目をつぶっているはずなのに目の前にメリーナ様が見えました。
『生まれてすぐに覚醒したけど。』と頭で考えたら通じたようだ。
「え、そんなに早いの。」
『あ、そういえば、考るだけでメリーナ様解るんでしたね。メリーナ様、お久しぶりです。あのときの説明では覚醒は後と言われてましたが、生まれてすぐに覚醒してました。』
「それは、初めての事例ですね。どうしてでしょう。ふむふむ。
まあそれは良く解らないし、問題ないから放置。じゃあせっかく来たし、用事を済ませましょう。時間の流れを変えているとは言え、この世界に降臨した姿は見せるのは100年ぶりだから、あまり長い時間は見せたくないのよね。手短に伝えますね。」
『いよいよ魔法ですね。この3年我慢してましたから。』
「魔法ね。うーん、ホントは魔法は解放しないのよ。でも3年も待たせたならしょうがいないわね。でも魔法は小さい体には結構危ない側面もあるのよ。だから、あなたの能力の封印は段階的に開放します。
小さな体に危ない術は危険だから、段階的よ。命に危険が及ばない能力から開放します。
本当は、7歳で開放が普通なのよ。でも、 3,5,7歳で徐々に解放するわ。これは特別ですよ。」
『ありがとうございます。さすが絶世の美少女メリーナ様。感謝します』
「誉めても、これ以上のプレゼントは無いわよ。ああでも一つ教えてあげるわ。あなたが助けた子の事です。残念ですがあなたが死んだ後すぐに死んでしまいました。
『え、そうなんですか。
やっぱり、先に死んだからあの後に守ることができなかったせいだろうか。
あんなに離れて歩かなければもっと上手く助けれたはず。
そしたら、その後もちゃんと助けることができたかも知れないのに』
「うーん、それはどうでしょうね。可能性はあったかも知れませんが。
殺意がすごかったから難しいとは思いますよ。
それと、彼女は彼女が希望する転生条件に合う先が見つかったので、少し前に無事に転生させましたよ。
彼女とはあなたが大きくなればかならず会うことになるから、この人生ではちゃんと守ってね。
それまで、自分を大切にするんですよ」
『わかりました。2度と同じ失敗はしません。
自分の馬鹿な行動で死なない、死なせないようにします』
「そうそう、まず第一に自分を守るのよ。それができるわよね。
それでは、封印の一部解除と加護を与えますので楽しい人生をすごしてね。
次に会うのは5歳よ。楽しみにしてますからね。ふふふ....」
ふっと気配が消え、私は祈りのポーズをやめて立ち上がった。
周りを見ると、なぜか神官様含め4人が口をポカンと開けてこちらを見つめていた。
お母様は、すぐに正気に戻り神官様を連れて奥に行って話を始めました。
私は、ステータスを開いて確認。
----------------------------------------------
特技
身体特徴
総魔力量 3500
その他ステータス 成長中で測定できず。
魔法 神の術 補正により威力2倍
火魔法 レベル1 封印
水魔法レベル1
土魔法レベル1
風魔法レベル1 封印
光魔法レベル1 封印
結界魔法レベル1 封印
特殊
回復魔法レベル1 封印
祈祷レベル1 封印
索敵レベル1 封印
空間魔法レベル1
上位鑑定魔法レベル1 封印
魔力の可視化レベル1
特殊召還魔法レベル1
加護
メリーナの加護 大
固有スキル 半封印
神の目 無詠唱での魔法発動、上位鑑定魔法、魔力の可視化、索敵
神の術 神属性を含む全属性魔法使用可能。 魔法効果2倍
----------------------------------------------
水、土、空間魔法が開放。特殊召還と、魔力の可視化が使える。
メリーナの加護について、疑問に思うと、説明が出てきました。それによると、”状態異常の大軽減”と記載があった。さらに全体を確認しようとしたところで、アメリが声をかけてきました。
「ジルちゃん、何とも無い? 大丈夫に決まってるけど、大丈夫?」と心配そうに。
メリーナ様は、降臨が100年ぶりと言っていたけどどうやら周りのみんなも見えてたみたいだな。
「えっと、アメリも神さま見えたの?」
「私の勘違いじゃなければ、ジルちゃんの目の前にメリーナ様が降臨されて、頭をなでなでしてた気がするの」うーん、どう答えるべきかわからん。
「うん、メリーナ様が、がんばれって言ってくれた」とかわいく答えた。よし完璧?
「そう、良かったね」
そして、アメリは、かがみ込み
「あなたが、女神様から祝福されているすごい運命を持った子ってわかったけど」
一息置き
「私を置いて勝手に遠くに行かないでね」と、やさしく抱きしめられた。
今の言葉で、自分はもしかして普通ではない能力持ちと言うのがすでに認識されているのか?
おかしいな。極力普通の子どもだったはず、魔法も使えないし絵本を読むのが少し早かったぐらいで普通にしてたつもりだ。もしかして転生者とばれているのだろうか。私はどきどきしながら、抱きしめられたまま何もできなかった。
アメリから開放された頃、母が帰ってきて皆で家に戻った。帰りの馬車で母が言ったことは
「神官様も口止めしてきたから、今日のことは口外してはいけません。ジルちゃんも良いわね」と。
その後、家に着くまで馬車の中は無言だった。
3歳の誕生日の夜、ご飯は豪華だった。おばあさま、母はいつになくワインを多めに飲み終始ご機嫌であった。アメリは、楽しそうにそれを眺め私をひざの上に抱きしめたまま過ごした。
私はそのまま眠くなり気が付いたら朝。1人部屋でベッドの中だった。
本日から、一人部屋で1人で寝ると聞いていた。アメリは女の子だから母と寝るけど、男の子は1人で寝なさいと。ちょっと寂しいので駄々をこねて困らせるつもりだった。
しかし最初の記念すべき夜は全く意識のないまま駄々をこねることなく、一人で寝てしまったようだ。
しまった、意図せずまたまた良い子をやってしまった。
今日の夜駄々をこねても良いのかな?1人で寝れたのに、わがまま言えないなー。
まあ、ちょっと早い気もするけど1人部屋を堪能することにしますか。