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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
4部ジルベール10歳 時が動き出す
59/186

4.8 お見合い三日目

朝、侍女に起こされ起床する。


昨日と一緒で、朝風呂に入れられ侍女に洗われる。


しかも、昨日の侍女ではない。


洗い終わると裸のまま台の上に乗せられて腕や、足を揉まれマッサージを受ける。

おー王様みたいだ。と感動。

侍女から子供とは思えないすごく良い体ですねと言われた。


今日は、昨日よりも更に恥ずかしかった。


今日も朝食後に鍛錬をするか聞かれ、そうすると答えるとそれっぽい服を着せてくれた。

そして、リリアーナお母様と一緒に朝ごはんを食べに移動。


王家の方々が揃ってからタイミングを合わせて部屋の中に入り、案内された椅子に座る。

夕べの予告どおりスザンヌ様の隣でした。


挨拶をすると、スザンヌ様が「今日はよろしくね」と、ウインクされ照れる。


朝から心臓の鼓動が早い。


無事に朝食が終了すると、昨日と同じくフィリップ様に剣の稽古に庭に誘われる。


当然の様にスザンヌ様は、私の手を握って一緒に付いてくる。


フィリプ王子が、怪訝そうな顔をするも周りの侍女も何も言わないので放置するようだ。


庭に出てから、稽古を始める。


最後に撃ち合いをしたいというので、フィリップ王子の剣速より少し早めで撃ち合いに付き合う。


良い汗をかいたところで終る。

引き上げようとすると昨日と一緒でスザンヌ様がタオルと水を差し出す。


今日は、フィリップ王子には渡さない。


フィリップ王子には、王子の侍女が持ってきていた。

照れはするものの、スザンヌ様からの好意は受け取り部屋に移動する。


フィリップ王子は、姉を応援する事に決めたのか

「姉上、頑張ってください。私も応援します。ジルベール、また会おうな」

と声をかけていた。


最後に、見合い用の衣装に着替えてリリアーナおかあさまと昨日の訓練場に向かう。


おかあさまにスザンヌ様のことを伝え、どうすべきか相談すると

「困ったわね。メルミーナ様からの情報によると、マリア様とあなたが婚約で確定しているのに。

他の公爵方がスザンヌ様狙いで合意してたはずだけど。

スザンヌ様は、グレイ様で妥協しなければ、他国の王妃が最有力となっているはずよ。

グレイ様は、貴方と同い年ですから、今後、学園でも会うことになります。

今日は、グレイ様に近づき、スザンヌ様が来てもグレイ様と話ができるようにしなさい」



「グレイ様ですね」


「でも、マリア様と離れても駄目よ。

適度に近づいて。

マリア様は昨日の早い時間に王様に返事をしたと聞いてますから、今日からはスザンヌ様に絞ったお見合いになるそうよ。

マリア様の相手が決まったので昨日剣を触れなかった子達はもう参加しないと連絡が出たみたいですし、今日の人数は少し少なくなっているわ。

でも、確定しているからと油断しては駄目よ」

と話し合っているうちに集合場所に着いてしまった。



先ほど言われたとおり、今日は候補者は15人になっていました。


つまりマリアの候補として呼ばれていたロベール様を帰したと言う事は、確かにマリアの候補がほぼ確定したということのようだ。

あるいはかなり絞り込んだと誰が見ても解る。


朝の話どおり今日はスザンヌ様の相手探しが中心なのだろう。


ところが中に入ると、スザンヌ様が宣言どおり私の横にぴったりとくっついてきた。


2妃様が、近すぎますと離すぐらいだった。

周りは少しどよめく。



程なくして登場した王宮魔道士副長ジェローム様が今日は担当してくれるらしい。


まずは、魔法を見せて欲しいと、土壁を作った。


順番に見せる必要はないから、みんな一斉に魔法を撃ってといわれた。

私は火の魔法は危ないので得意技の水龍を撃つ事にした。


無詠唱だと驚かれるかなと、少しだけ詠唱をでも適当。

「地に眠る水よ、大気に留まる水たちよ、我が命ず、塊となりて、障害を消し去れ、出でよ水龍」と、嘘っぱちの呪文をつぶやく。


今回は小さ目。

1m前後、直系も10cm程度の小さいミニ水龍を撃ちだした。

かなり自重した。

つもり。


思いっきり小さく絞った。

つもり。



それでも、用意された土壁を突き抜け、後ろの壁に張られた魔力障壁にぶつかり、ようやく水龍が消滅した。


だれも何も言わないまま時間が過ぎる。

・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・


副長のジェローム様が、魔法について質問してきた。

「今のは、水と土魔法の合成ですか?それとも精霊魔法?」


「土と水を混ぜて外観をつくり、特に頭の部分に氷を土を集中させ強度を強化しています。

体の部分が水の流体に見えますが、中は泥と硬質の石を混ぜ外側に電気を纏わせて完成です。

今回は電気は使ってません。

水系も氷の温度は殆ど下げてません。かなり威力を下げたのですが」



スザンヌ様が近づいて来て、かなり興奮している。

「すっごいです。すごい、ジルベール様かっこいいです。

複合魔法なんですね。他にもできますか?」


「そうですね。とりあえず、炎、風、土の複合魔法、鳥の形の火魔法も得意ですよ」と説明する。


どうぜ、自重しても無駄だったから自分で土魔法を使って先ほどの数倍の障壁を立てる。


そしてフェニックスを撃ち放つ。


衝撃と共に土壁の障壁が消えうせる。

こちら側に熱風が来るが、風魔法のガードと結界を使って人がいるほうを防御する。



ジェローム様が、口をパクパクさせているがまあ良いか。

魔法を見せるのはこんなものかな。



そして、とりあえず微妙にマリア様の方へ近づく。


マリア様も、2妃様(3妃様じゃない)から言われ、私に近づいてきた。


結局、両手に花状態で、他の人たちの魔法の状況を見守る事に。


ひととおりの人の魔法を見た。


気になったところで言うと、グレイ様は、そこそこの火魔法が撃てたこと。

オレリアン様は、魔法が苦手のようだ。どちらかと言うと身体強化が得意と言っていた。


ちょろちょろと水がだせただけであるが、戦場では無いよりもましだ。


だが、私が鑑定で確認したら、オレリアン様は、光魔法と結界魔法がスキルとして表示されていた。


そこで、光と結界は使わないのか聞くと、光魔法など使い手はあまりいないので教えてくれる人もいないから使ったことなどもちろん無いと。


私が、王宮魔道士に光魔法と結界魔法の使い手がいないか質問したら、連れてくると言ってくれた。


なぜか連れて来てくれる事になった。


自分でやらなくて良いなら、その方が良いか。

任せよう。


暫くすると、白いローブを来た人が来た。

光と結界魔法が使えるブノワと言う人だ。


子供達が集まっているので、珍しい魔法を見せてくれると光り魔法を実践してくれた。


そして私は、オレリアン様に少し指導をして欲しいと頼むと、話し始めたので説明をしてるようだ。


説明を聞いた後にオレリアン様は、光魔法を試した。

光魔法を放つと結構な光量のライティングの魔法が使え、結界もきちんと張れる事が分かりました。



今日は、ハイルデン公爵は来ていませんでしたが執事と思われる人が、ブノワさんに交渉しどうやら家庭教師として来てくれる事になったようだ。


後で、執事の人から私へものすごく感謝を述べられた。




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新作 始めました。異世界恋愛?物語です。
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「転生者はめぐりあう」の作品はアルファポリスの方が進みが早くなってます。
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