4.6 お見合い二日目お昼
今日の昼の食事は、立食でした。
昨日、マナーチェックをしたので、今日は話を楽しみながらと言うことです。
適当に食べて、私は、王女ではなく、フィリップ王子とおしゃべりしてた。
王女との会話より、王子との会話の方が楽。
しかも相手が、候補者でもないから、めっちゃ気楽です。
途中で同じ10歳のグレイ様もやって来て、同期の会話を楽しみました。
体って、侍女に洗われるのか聞いたら、当たり前だろって言われた。
え、自分で洗えるように、自分でやらないのって聞いたら、
我が侭を聞いてくれるやさしい母親だなって。
えーーーー。
自立できる教育として、自分で洗うんじゃなくて、我が侭だったの。
洗ってもらうの、恥ずかしいじゃん。
だからって、自分で洗う我が侭を聞いてくれるなんて、すごいね。って。
文化が、文化が違う。
貴族生活の常識が違いすぎる。
軽く、カルチャーショックに打ちのめされた。
ふと周りを見回すと、さすがに立食、第1王女も第2王女もみんなからすごい人気。
食事中は全く会話できませんでした。
そうやって昼を過ごしたら、また庭に移動し、みんなでゲームを始めることに。
立派な大人のやるダンスではなく、音楽に合わせてお遊戯ですね。
この年代の子たちが必ずやるようです。
オクラハマミキサーみたいな男女がペアで少し踊るやつです。
圧倒的に女性が少ないので、侍女の方々も入り、運動会的な流れで親睦を深めるようです。
王女とは2回ほど一緒になりました。
侍女の方々も、皆さん若くて綺麗な人が多かった。
ちょっと良い匂いもして、大人の女性を堪能させてもらいました。
こんなに沢山のメイドさんを見たのは初めて。
眼福です。
夕方には、解散となり、みんな王都の家に戻りました。
私たちは、本来はメルミーナ様の家に帰る予定でしたが、
このまま王城に泊まるので、昨日の部屋に戻ります。
すると、侍女を連れて、早速マリア様が来ました。
私とバルコニーのテーブルセットに移り、侍女が見守る中で、話を始めました。
侍女さんが、お茶を入れてくれました。
「えっと、昨日から言いたかったのですが、その、私のために死んでしまって、申し訳ありません」
いきなり謝ってきましたが、そんな過去の事は気にしていない。
それをきちんと伝えるべきだと思い。
「いえ、前世の事を謝る必要はありません。
私も、きちんと対応して、無様に死ななければ貴方を救えたかも知れないのですから。
前世は前世です。
今世に持ち越すのはお互い止めましょう。
できれば、私が死んでから先、なぜ貴方まで死んだのか、もし解るようでしたら教えていただけると」
そして、結局、他のアイドルの追っかけが、逆恨みで殺しに来ていたのが真実だったと説明があり、
お互いに不幸だっただと、それよりも今世を頑張っていきましょう。
ということで落ち着きました。
そして、お互いにメリーナ様から貰った力について情報を交換した。
私は、全属性の魔法。
聖女ではないが、回復魔法も使えることを説明しました。
マリア様は、回復魔法を中心に、結界も含めた聖魔法が使えるらしい。
ステータスについて情報を交換した時に、私の総魔力量が桁違いに多いので、
どうやって訓練をしているのか聞いてきました。
魔力の可視化のスキルを使って、魔力をしっかりと認識した上で、
魔力操作の繰り返し、数日に1回は、魔力をきちんと使いきり、
空っぽに近い状態まですると魔力が増えることを説明しました。
領地に居る、魔法の先生は、魔力操作の練習だけで一桁変わった話をしたら、
自分にも教えて欲しいと言うので、マリアの手をとり、
魔力をゆっくりと移動させ、魔力操作の間隔を学んでもらいました。
手を握ったことで、侍女が近づいてきたが、マリア様が、
魔力上昇の訓練だから、手を出さないように指示し、侍女はまた定位置まで下がりました。
1時間ほどたつと、魔力操作にも疲れてしまい、夕食まで休憩する事にしました。
マリア様は、この後、(数週間後のことです)
診断のスキルを使っていくうちに、同系統の魔力感知スキルが覚えます。
結果、体に流れる魔力の流れを意識できるようになる。
そもそもは、他人の魔力の流れを把握し、診察できるわけです。
そして、王宮で、聖魔法の結界魔法を使うと、どんどん魔力が四散するので、
魔力を空に出来る事が解り、数日に1回魔力を空に出来るので、急速に総魔力量が増え始める。