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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
4部ジルベール10歳 時が動き出す
56/186

4.5 お見合い二日目スタート

私が到着すると、私以外はスタンバイ済み。

王女達は2人は、他の候補者の方々とお話をしていました。


近い距離ほど、学校に遅刻するって原理ですね。

言われた時間に間に合うように移動しましたが、皆様は遅刻しないように早めに来ていたそうです。

最後が私でした。

余裕で行動しすぎ。

王城の中、遠いし、侍女の足が遅い。

良く考えればよかった。

反省!。


でも、侍女さんも、あわてさせなかったし、もしかしたら、他の公爵からの指示か?

なきにしもあらず。

まあ、間に合ったから良いか。


さて、ここは、王城の騎士の方々が訓練をする訓練場だそうです。

今日は、騎士団副師団長のアシュリーさんが相手をしてくれるそうです。


王宮の騎士団は、男性だけの騎士団と、

女性だけで、主に後宮や、王城内を守る聖騎士団があります。


それとは別に正規軍もあり、レイブリングさんやエイミーさんは正規軍に所属していた人たちです。

騎士団は、王都の守護を行い、正規軍は、魔物の討伐や、対外的な活動を行います。

国と国の戦いの時は、正規軍が中心となり、場合によっては騎士団も応援に行きます。


ちなみに剣のテストには先ほどのフィリップ王子も見に来ています。

参加する気満々な感じです。


まずは、全員に型を見せて欲しいと言われ、配られた木刀を持って型を見せましたが、

グレゴール侯爵家のロベール君は僅か6歳なので、剣はできません。

他にも数名剣を習っていない子はいます。

当然でしょう。


折角の機会なので、剣ができない子は、聖騎士のジュセリさんが、型を教える事になりました。

想定済みですよね。


剣ができるのは、半数の15名ほどで、

そちらで集まり、順番にアシュリーさんと模擬戦をする事になりました。


当然ですが、ハイルデン公爵家のオレリアンは、最年長14歳だし、

金眼でもあるので、アシュリーさんと同等とまでは行かないものの、

かなり肉薄した戦いを見せてくれました。


続くグレイ様は、同じ金眼といえどまだ10歳。

それなりの剣筋で終りです。

ここで、フィリップ王子が参加しました。


グレイ様よりは良い剣筋ですが、ほぼ同等ですね。

フィリップ王子に「お強いですね」と言うと、

「フン、心に無いことを」

「いやいや、グレイ様と比べても、十分強かったですよ。

魔力で、身体強化すれば、もっと剣速が上がりますよ」と

フィリップ王子の魔力を外から動かし、強制的に身体強化を発動させた。

それに、私の魔力操作を加えて、自分で身体強化を発動させた感じにします。

「魔力の流し方を覚えてくださいね」

体を少し動かして「確かに、力も速さも変わったが、難しいな。

というか、お前、すごいな。他人の魔力をいじれるのか」

「まあ、多少は」

「ふーん、また後で教えてくれ」

「良いですよ。今日は泊まりですし」

と気楽に答える。

そして、魔法は禁止されていたが、魔力操作は問題なくできた。

自分の身体強化も問題ないようだ。


そして、私の順番になりました。

残念ながら、アシュリーさんの剣はエイミーと比べると遅すぎて話しになりません。


そんなこちらの気もしらず、

「かかって来なさい」と言うので、どうするか迷いましたが、とりあえずスタート。

とりあえず、第3王子の剣速で撃ち込み様子を見る。

何度か撃ち込むも、この剣速ではやはり完璧に防御される。


「もう少し早くしても良いですか?」と質問すると、

「子供が遠慮する必要は無い。思いっきり来なさい」と言われましたが、

思いっきり行くと、死んじゃうでしょ確実に。


先ほどよりも剣速をあげて撃ち込むと、まだ余裕なのか、更に攻撃もされ始めました。

相手の剣速に合わせてスピードを調整。

もう少しだけ早めにすると、アシュリーさんが防御で手一杯になってきた様子。


少し離れて、スピードを上げるべきか悩んでいると、

アシュリーさんが

「なかなか出来るな。私も本気で相手をしようかな」

などと、まだ余裕があるような言い方をしてきました。


うーん、あともう少しだけスピードを上げて撃ち込んでも良いのかな?

余裕があるって言ってるし。

「では、私ももう少し速くしますね」

「まだ速く出来るのか?」

「ぜんぜん余裕ですよ。じゃあ行きますね」

「え、ちょっと........」


結局、、アシュリーさんは、完全に防御が間に合わず、私に剣を弾き飛ばされ、終了。

アシュリーさんは、はじき飛んだ剣を見て、体が止まったままでした。

「スピード上がらなかったですね。残念。これで終わっても良いですか?」と声をかけると、


「1人すごい子が居るとは聞いていましたが、これほどとは。...誰に習っているのですか?」と。

「エイミーに習っています。今は、魔法無しだと2回に1回ぐらいしか勝てませんけど」

「剣王エイミーに勝てるって、彼女は、国内最強ですよ。団長でも勝てないのに。

私では相手にならないのも納得ですね」

「ふーん、そんなものですか?」

「お手合わせ、ありがとうございました」とあちらから丁寧に挨拶をされ、

アシュリーさんと握手をしに来たので、手を取り、礼をし、後ろに下がりました。


私の順番は終り、王女の後ろの席に移動しようとする。

途中、第1王女から、

「すごいね。最後は、剣が見えなかった」

と声をかけられ、

「お褒め頂き、ありがとうございます」と答えて、

彼女の横を通り過ぎて、後ろの空いている席に座りました。

他の子供達の親も、驚きの表情で見ていましたが、無視。

少し目立ちすぎたかなとちょっと反省。


もう少し自重した方が良いのかな?

でも、これでも手を抜いてるんだけどな。

これ以上あまり目立つとここにいるメンバーから反感を買うかなと、

王女から、わざと離れた席に座った。


すると、第1王女のスザンヌ様が自ら移動してきて「ここ、よろしいかしら?」。

と聞いてきた。


いや、そちらから来ちゃったんですね。

もちろん、断ることができるはずがありません。

ハンカチで椅子の上をさっと拭いて、どうぞとエスコート。


隣に座ると、スザンヌ様から話を始めてきた。

何が好きかとか、普段は何をするかなど、ごくありふれた話。

王女は、最近劇にはまっているそうです。


今世で劇を見たことが無いので、色々と話を聞き込みました。


王女は、今度劇を見に行きましょうと誘ってくれましたが、

婚約しなかったらどうするの?と返事に困ってしまいましたが、

まあ、私が年下だし子供っぽくありがたく回答しておけば良いかと。

とりあえず行きたいと言っておいた。


正解はわからないが、王女の機嫌が良かったので、良しとしよう。


さて、お話をしながらも、チョコチョコと他の候補者も見ていたら、

スザンヌ様と同じ年のミシュルという青年がなかなか強かった。


スザンヌ様に「今戦っているミシュル様、剣筋も良く、かなり頑張ってますよ」と伝える。

「あら、ほんと、オレリアン様より強いかも」

「戻ってこられたら、声をおかけになったほうが良いのではないですか、

私もそろそろ周りの視線が痛くて。

折角の楽しいひと時でしたが、頑張っている彼に譲ります」


「まあ、良いようにあしらうわね。

でもあなたの言うことも一理ね。

そろそろ他の方のところに行けと、お母様の目も語っているみたいだし、

名残惜しいけどミシュル様のところに行きますわ」と言って席を立ち、

何を考えているのか

「マリア、交代しましょう。私が戻るまで席を確保しておいてね」と言って入れ替わった。


そして、隣がスザンヌ様からマリア様に入れ代わった。

マリア様は「スザンヌ姉さま、今日はすごく積極的ですね。

でも良かった、少し話をしたかったのだけど、お姉さまと話が盛り上がってましたから。

で、何のお話をされていたのかしら」と、7歳の女の子らしからぬ、

大人の女性の言葉が返ってきた。


「話していたのは、先日見たと言う劇の事です」

魔法が使えないので、防音の魔法障壁が張れないので、日本語に代える。


「マリア様、私と話をすると年齢が前世年齢に戻ってませんか。

 7歳の話し方じゃないですね。

 他の人と話す時は、もう少し子供っぽく話してますよね」


「そうかしら、気にしてなかったわ。

前世持ち同士だと、油断しがちになるのかしら。

あまり気にしないで話してくれば良いわ」


「了解。じゃあ、元に戻します」


元の言葉に戻して、王女から

「劇の話ね。あなたも劇が好きなのですか?」


「いえ、見たことが無かったので、興味が出たのは、光がすごいとか、

音楽が鳴り響きとかの部分で、どんな魔法や魔道具が使われているか気になっって聞いてたんです。

けど、まあ聞いてるうちに見に行きたくなりましね」


「で、もしかしたら一緒に行きましょう。

なんて話しになったんでしょう。

たぶん」


「良くお判りで。

婚約したら堂々といけるんでしょうけど、別の方と婚約した後に行けると思えないのですが、

とりあえず約束しましょうといわれたので、はいと返事して話が終わりました」


「へー、きっと2妃様の調子もよくなったので、

近いうちに皆で見に行くと思います。

おそらく、2妃様から、誘いの文がでるでしょう。

2妃様からの誘いに付いていくなら、婚約に関係なく行けそうな気がします」


「なるほど。まったく思い至らなかった」

「こういった駆け引きは苦手みたいですね」

笑。


「数学みたいに答えが決まっているのは得意ですが、

答えが一つではない問題は苦手ですね。

特に男女関係は」

ちょっとだけ日本語で、

「前世35歳、35年間独身彼女なし。今も目下継続中。

これで45年継続記録です」


「まあ、それは近日中に終わりますね。

きっと私かお姉さまが彼女どころか、婚約者ですよ」

ふふふと。にっこり笑う。


言葉を元に戻して、

「そうなえると良いですね」

「きっと、そうなりますよ」

マリア様から日本語で聞いてきた。

「ところで、領地に沢山、日本食の食材がありますけど、どうやって集めたのですか?」

私も、日本語で、

「私が、魔法で、あちらの世界から取り寄せできるんです。

何でも持ってこれるわけではありません。持ち込めるのは種ぐらいです」


「すごい能力ですね」

「内緒にしてくださいね。

何か取り寄せて欲しいのがあれば、リストを送ってくれれば、チャレンジして見ます。

でも期待しないでくださいね。

大物はまず取り寄せできませんから」


「わかりました。なにか希望があれば書き出しておきます」


それから、こちらの言語で、飼い猫の話をしていたら、

マリア様が3妃様に呼ばれ、私も解放。


トイレに行って、戻ってきたら、ランチタイムになったので、皆で、移動する事になりました。


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