4.1 お見合い初日
もう婚約の話です。
当初の予定では、13歳まで婚約しないはずだったのに。
なぜこうなったのだろうか。
あっという間に1週間がたち、お見合い大会の日がやってきました。
メルミーナ様は、朝は一緒に行くけど、すぐにお勤めに戻るそうです。
とりあえず最初の挨拶までは居るそうなので、3人で向かいました。
晴れた良い日だったので、庭園に案内されると、20名ほどの子供たちと、その両親が揃っていました。
両親同士が挨拶をし始めています。
メルミーナ様に連れられて、リリアーナかあさまが挨拶をしています。
なぜか何人かの母親が、リリアーナかあさまの名前を聞いて、握手を求め、
ハンカチに、サインを書いてもらっている人もいます。
いったいなんでしょう?
そんな有名人だったのでしょうか?
子供達は、10歳前後から、15歳ぐらいの子供が中心です。
侯爵家以上の人で、伯爵家の出身は私だけなのです。
全員が揃うとようやく、王様と、3人の王妃様が登場です。
お見合いには、関係ないのですが、2妃様が、5歳の第3王女マイアー様を、3妃様が、3歳の第4王女シュミット様を連れてました。
王様と、王妃様方の挨拶があり、横にあるベールがどかされると、
第1王女スザンヌ、第2王女マリアの2人が手を繋いで登場です。
小さいほうが第2王女は、やっぱり先日庭で遭遇したかわいい美少女です。
すぐに目が合い、一瞬驚いた顔をしましたが、すぐに微笑みかけてくれました。
覚えていたのかな?
最初に隣の背の高い少女から自己紹介が始まりました。
第1王女のスザンヌ様。
私よりも少し背が高い13歳の美少女。
銀髪に右目が金眼、左目が青。
めちゃくちゃ綺麗な王道的美少女。
前世含め始めて見るレベルの子。
第2王女がマリア様がかわいい系のトップなら、
スザンヌ様は美人系のトップでしょう。
ドレスは濃い目のピンクで綺麗さを際立てています。
目が合い、じっと見られた気がしますが、気のせいでしょうか。
女性に抵抗力が無いので、美人に見つめられると緊張します。
つづいて第2王女のマリア様が紹介。
以前は茶色の目だったはずが、事前のメリーナ様情報の通り、紫の目になっていました。
その雰囲気と合わせ、聖女にふさわしい可憐な美しさが余計に増した感じです。
着ている水色のドレスも非常に良く似合っていました。
つづいて、参加する少年が順番に自己紹介を始めました。
金眼の持ち主からスタート、
右目が金眼
ハイルデン公爵家オレリアン14歳。
オズワルト侯爵家グレイ10歳。
左目が金眼
アレクサンドロ公爵の子はいないのでその系統の
グレゴール侯爵家 ロベール6歳(最年少)
と紹介が。
私も、金眼となっていますが、今日も魔道具で隠してます。
自分の身分は本来伯爵家なんで、紹介は最後なのですが、メルミーナ公爵家の推薦なので、オレリアン様から始まり金眼の方の紹介が終り、次に私の順番が回ってきました。
練習したとおり、
「ジルベール・クロスロード、金眼ですが、目が弱いので、魔道具で保護させてもらっています。
本日は、明るすぎるために、このままで、魔道具で目を保護しておりますので、ご了承下さい」
普通は、このような場では、他の貴族の前では、
”アナベル・クロスロード伯爵家の長子、ジルベール・クロスロード”と自己紹介をします。
が、今回は、金眼だけを説明し、それを隠している理由を説明して自己紹介としました。
全てメルミーナ様から指示通りです。
そして、そのまま、自分の領地で作り始めたぬいぐるみを4つ、マイボックスから取り出し全員にプレゼント。
猫のぬいぐるみと、各王女の目の色の石のネックレスをつけたティディベア、
そしてウサギに似せた動物タイプのスリッパを渡した。
予定では2個でしたが、王女が4人いたので、アドリブです。
多めに用意しておいて良かった。
王から「空間魔法が使えるのか」と
「ここは魔法禁止ですが、武器でなければ、
空間魔法の取り出しができますね。
空間に入れることは出来ないみたいですけど」と説明した。
もちろん、先週ここに来た時に、マイボックスから物が取り出せることは確認済みです。
3,4王女もプレゼントをもらえると思っていなかったようで、とても喜んでいました。
第3王女がスリッパが「かわいい」と今履こうとしたので、スリッパは、寝室で使う部屋履きと説明しました。
それでも今、履きたいと言うので、汚れるとすぐに駄目になってしまって、ウサギさんがかわいそうですよ。
大切に使ってもらえますかと説明すると、納得してくれたようです。
素直な子で良かった良かった。
王妃様方が、これらは売り出すのか聞いてきたので、
今、王都に領地の特産品を売り出す店を作る予定で準備していると伝えました。
日本食用の食材も、手に入るようになると説明すると喜んでいましたしました。
マリア様は、「アイスクリームが食べれますか」と聞いてきたので、
「前回は、領地で作ったものを持って行きましたが、今はまだできないのですよ。
アイスクリームを作る、魔道具が故障してしまうので、原因を探してます。
一定の温度で冷やし続けるのは難しくて」と説明すると、
1妃様が「魔度具の専門家を領地へ派遣しましょうか?」と。
「それはありがたいです。
アイテムボックより複雑な魔道具を幾つか作りたいと思っているのですが、
魔道具に使う魔法陣を独学で作っているので、
特に魔法陣の専門化が来てくれると助かります」
「もしかして、噂のアイテムボックスはそなたの開発したものなのか?
領地にいる魔道士ではなく?」
と王様が。
「アイテムボックスは、1台目は私が作りました。
量産できるようにしたのは、領地の魔導師クインさんです」
王妃様がたを含め、付き添いの大人が全員驚いています。
「王の前でいい加減な事を言ってはいけない。部下の功績は、正しく伝えるのが領主の務めだ」
と、ハイルデン公爵が言っってきた。
「そうは言っても、うちの領地で空間魔法が使えるのは私だけです。
国内の空間魔法が使える大人は、そちらが全て把握されているのでは?
おそらく我が家の領地には1人もいないと思いますけど」
と続けてとどめに、
「領地に見学にこられれば、直接アイテムボックスを作るところをお見せしても良いですよ。
それで嘘でないことは証明できますよね」
王様から、
「そこまで言って嘘は無いだろう。
そもそも私は疑ってはいない。
そなたが嘘をつけばそれはメルミーナの責任だ。
そのようなことがあると思えぬ。
この場で、言いがかりつける発言となってしまい、すまぬな。
さあ、もう話はもう終わりだ。
興味があるのはしょうがないが、あまりジルベールの独壇場なってもでも良くない。
さあ次の子に移るぞ」と、
その言葉で話題は終了。
私は、後ろに下がり、別の方と交代した。
全員の自己紹介が終わったら、メルミーナ様は、
もうトラブルは無いだろうと判断したのか、退出された。
それを皮切りに、他の2公爵様から、話題が次々に提供され、その方面の方々のアピールが続いた。
私は、本来ハイルデン公爵系で、今も領地はそこなのですが、
メルミーナ様からの事前情報どおり、最初に目をかけたが、手に入らなかった逃がした魚は必要なく、
現在進行形で敵らしい。
逆にとても厳しい対応をされてしまいました。
さすがに、子供の私としては、しばらく、ハイルデン公爵の視線が怖くて、話に入れませんでした。
おかあさまも、無理に話をしないようにしているし、黙ってよう。
3妃様が私の隣の席にマリア様を移動させてくれたので、他の方の話もあわせて、少し会話ができました。
その間も、話もしていない、第1王女の視線をちょこちょこと感じました。
好感度あげのイベントは最初だけだったし、なぜでしょうか?




