そんなこんなで、2歳になりました。
2歳の私は、絵本を読んでもらう日々を過ごしています。
魔法はぜんぜん使えません。なーんにもできません。
封印が解ける気配も全くありません。ファンタジーの世界にあこがれていましたが、魔法を使うのはまだまだ先になりそうです。
最近お気に入りのお話は、メリーナ様を含めたこの地方の神々のお話です。最初に星を作ったぽい所からはじまり人々を助ける話など。創始の話では神様は全部で5人いたみたい。
国が違うとあがめる神様が変わるみたいで、この近隣国では5神のうち3神があがめられている。
残りの2神は、良くない神様なので崇めている国はないそうだ。もちろんこの国は、3女神教を国教とし主にメリーナ様を崇めている。なぜメリーナ様なのかは、この国の建国の王が崇めていたかららしい。
3神はメリーナ様のほかアロノニア様、ラキシス様。
残りの2神は、邪神、冥界神といって名前が書いてない。
精霊や魔法といった独自の文化と神の存在は元の世界とかなり違う感じがする。そして神なのに妙に人間臭い設定だった。
そして、この国の建国の話は興味そそる内容だ。
建国の王は黒髪、両眼が金色で、眼が私と一緒なのだとアメリが教えてくれた。この国は、300年前に新しく建国された。建国の王は、この国を3人の仲間と共に切り開き国の礎を作った後に暗殺により死亡している。うち2人は女性で建国王の王妃になった人。もう1人は男性で隣の国の王になった。
おそらくこの始祖は、転移者だと思った。メリーナ様のお話どおり、なかなか長生きできる転生者・転移者がいないのだろう。
建国王の話は突然大人から始っている。身分も元は貴族ではなかったようだ。歴史に名を残すほどの強い戦士が突然3人も成人してから急に現れるのは少しおかしい。幼少期の話が一切ないというのも怪しさ満天である。
もしかしたら4名全ての転移者かもしれない。
こんな感じで、アメリのお話を聞きながら色々と考える日々を過ごしていた。