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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
2部幼少期1
31/186

魔法の話

私は、クインさんが来て以来2人で魔法の訓練を続けています。

そして基礎の一環で初級魔法を習い練習をしています。


本の通りに全属性を1種類づつ作動させ練習を続けます。

しかし、お手本で見せてくれる詠唱を使ったクインさんの魔法を魔力の可視化でよく見ると

彼女の魔力の流れと、私の魔力の流れが少し違っていて違和感がありました。


魔法書によれば、水魔法は、少量の水が出せる魔法。

慣れると、氷が作れたり沢山の水が出せるようになる。


火魔法は、熱い火が出せる魔法。

温度を上げると持続力が減る。

慣れると爆発を伴う攻撃魔法が使える。


それらを分析すると、実は水魔法は水を出すのではなく空気の温度を下げて結露した水を集めているのではないか?

という疑問をました。


説明のために、体の中にある魔力について、中にある時は魔力、外に出すと魔素と呼ぶことにする。


火魔法は、魔力を体から集め手のひらの上に集中させる。

そして、体から取り出した魔素を加温させて温度を上げる。


逆に水魔法は魔素を減温させているのではないか。


ためしに、手の周りに魔素を纏い減温と意識すれば手の周りの空気の温度が下がり水が出た。


これは温度を下げたことによる結露だ。


水を沢山出そうとすれば、風魔法で広範囲の大気に魔素を広め、周り中の気温を下げ結露させれば沢山の水が出る。

これは、2系統の魔法が必要で頑張ってもコップ一杯からせいぜいバケツ一杯程度。


だが、本にも書いてあるが、水はもっと簡単に大量に作れるらしい。


そこで、クインさんに水を集める詠唱魔法をなるべく多くの呪文で試してもらった。

それで魔力の流れを追いかけると答えは、土魔法にあった。


結局、大量の水は足を通して土の中に魔力を流し土の中の水を集めているようだった。

大量に水が集められる人は土魔法を使っていた。


水を出すだけなら氷系と土系の両方で水を集めることができる。


畑に水をまく場合地中奥深くから集めるなら有効だろうが、単純に土の表面の水を集めると水は増えないわけです。

それは無駄な行為。


なので植物への水まきは大気中から集めるか、地中奥深くから集める必要がある。


用途に応じて、魔法を使い分けないとダメだということだ。


そしてどうやら土魔法としてひとくくりに、いろいろな魔法が入っていることがわかった。

魔法書では土魔法は、個人の特性によって大きく変わると書いてあった。

もちろん個人の特性も影響するがそもそも使っている魔力の流し方や魔素の操作方法が大きく異なる。


土魔法といわれる系統は、基本的に物体と体が直接触れある程度の塊で繋がっている。

魔力は大気に漏れ出さなければ体から出ても魔力といえる。

体から外に出して、大気に分散させると魔素になる。

物体を通して魔力を流す場合、どうやら金属に電気を流すのと同じように操作しやすい物質と

操作しにくい物質がある。

鉄や銅は同じように乾いた土よりは操作しやすい。

複数の物質が混在すると操作しにくくなる。

なので、土を操作する時は水が合った方がやりやすい。


土魔法は物体が繋がっている時の操作方法で、

風魔法は大気中に放出し体から離れた魔素を操作するところに違いがある。


物体に流れた魔力操作が全くできない人はほぼいない。

しかし大気中の魔素を操作できる人は全員ではない。


ジルベールは全属性の適合能力値があるので、魔力も魔素も同じように操作できる。


ただ、どちらも体の内部にある魔力操作能力に依存して得意分野の操作能力が決まる。


そして土魔法とは、物体に魔力を流したことに加えて、

特定の物質を集めたり形を変えたりする。


物体を通した魔力操作は、体の内部で操作する魔力操作の延長なので

物体に魔力を流すまではできる人が多い。

その先の流した魔力で物体を変形させたり分離したり熱したりは個人の資質に影響される。

その先の操作について、全ての種類がまったくできない人も少ない。

なので、多くの魔法使いが土魔法と別の系統を取得する事が多い。


単純に物体を魔力を流せた何でも操作ができるとは言えず、得意とする分野があることが解った。


これは、クインとエレノア、私での検証結果なので、今後サンプルを増やす必要がありそうだ。

もともと土魔法が錬成、ゴーレム操作、物体創造・造形など様々に分岐していくとあるので、

あながち間違いでは無いだろう。


しかし、得意な形状を系統別で分けていくと、より早く得意な魔法が分かり練習効果も高いと予想する。


これらはクインさんとの訓練の中で少しずつ理を発見し、改めて初級魔法書の書き直しをしている。


その後、単属性魔法よりも、複合魔法、複属性魔法といろいろと応用幅がある事もわかり、

本への記載内容は日々増えていった。


そして、訓練と研究を行う中で一つ違和感も出てきた。


なぜか私は、訓練しなくてもイメージさえできればいきなり高スキルの魔法が使える。

全部の魔法では無い。

回復魔法や空間魔法、索敵に鑑定は除く。


これについては全く不明。

クインさんいわく、”まるで昔使えて記憶喪失になったけど使えちゃった。”

と、いう感じだと。


それは、ドキッとするが、私の前世は魔法使いではない。


それには該当しないはず。


不思議です。


2017/01/01

辻褄あわせでだいぶ追記しました。



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新作 始めました。異世界恋愛?物語です。
女の子みたいな容姿の年下はやっぱりダメですか?。
「転生者はめぐりあう」の作品はアルファポリスの方が進みが早くなってます。
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