表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
2部幼少期1
26/186

パーティ前

家に着くとパーティまでには時間がまだあるので、メルミーナ様がどのくらい学力があるのか尋ねてきました。

私の部屋に移動し、勉強している本を見せました。

アメリが、メルミーナ様が送っていただいた本は制覇したと説明しました。

それを聞いて、この世界では本は貴重なものなのに沢山あった理由が分かりました。


私は、これらの本をメルミーナ様が送ってくれたのだとはじめて知り、メルミーナ様にお礼を言いました。

それからメルミーナ様がいくつか質問をしてきたのできちんと受け答えをすると、


ヘイゼルさんが教える事はが無くなったので、

これからは領地の農業研究に集中したいとメルミーナ様に伝えてました。



税収に付いて

この国では、領地ごとに変わった税制を取れます。

ただ、基本は人頭税、土地、建物に対する税金です。

大半の領地で商人に対しては、馬や牛、荷車などの数で税金を変えたりしているそうですが、

儲けがわからないので所得税のようなきちんとした税金制度が無く、税金が取れていないそうです。

実態活動が大きくなると警察などの組織も必要となり、経済活動の大きさに合わせた組織が必要ですが

承認から税金が取れないと組織と実態に差ができてしまい治安が悪化するのだとか。


そして、メルミーナ様から「商人から取れる税金が思いつくか」と問われたので、

私は、商会ギルドの考え方を説明しました。

公営の商会ギルドに1次納入2次納入業者は、業者にしか販売せず販売業者だけが販売を行う。

商会ギルドを通して注文すれば、税金もそこで払われるし商売人は売る商品を自分で探す必要が無い。

売るほうに集中できるので、都合が良いはずだ。

中間時点の税金がきちんと取られるので後で小売りが税金を計算したり払ったりしなくても良い。

全ての商売がそれでカバーできる訳では無いので、直接個人で全てを行う業者も特別なルールが必要だ。


実際に作るには、もっと細かい決め事が必要だが、税を取るにも御互いにメリットがある仕組みが良いと思いますと答えておいた。


メルミーナ様から、商人ギルドのような制度をとっている領地が既にあるらしく、

なりゆきを注目していたそうです。

まだ文献に載せていないのですがその領地の運営がうまく行っているので

文献にのせて他の領地の参考に出来るようにしようとしているそうです。

ただ、私の今話したことはその領地が実践している内容と少し違うらしく

細かく検証してメルミーナ様の領地でも試すつもりのようです。

あとで資料を下さることになりました。

ちなみに、我が家の領地で始めた私の工房は全て領主直轄事業なので、

税金の取りこぼしはありません。


他に、金貸しから税金を取る方法を説明しました。


メルミーナ様から借りた本の中には世俗の事を話題にした話があった。

その話の中に、借りてもいない借金のせいで没落し、子供が売春宿に売られた話があった。

これを読んだときに、なぜ第3者の証文で証明できないのか、システムの不備に怒れてしまったからだ。

国として、金額が一定以上の金貸しは、金貸しと、借り手だけで契約せずに、

金貸しと、金を借りる借り手以外に、中立の貴族の印と、それを国に登録しなければ

証文として有効にならない法律を作ったらどうかと。


そうすれば、返還終了も申告に来るので、利益に対して一律の税金をかけることができる。


国への登録義務で証人として専任者がいれば、税金も入る。

ただ、証明する貴族と、商人Bが結託して悪いことをすれば嘘がつけるので嘘をつけない仕組みや、金額や内容によって承認を2人つけるなどが必要になると説明した。


メルミーナ様は、実現は難しいが良い考えだと誉めてくれました。

そして、満足した顔をされました。


それから、珍しい植物を植えて育てている話をし畑を見に行くことにしました。

ジャガイモ、サツマイモ、枝豆、スイカ、メロン、いろんな種類の野菜やフルーツを見せました。


メルミーナ様は、始めて見たものが多く驚いていました。

どれもおいしいから、沢山増やしたいけどなかなか増やせないと私が言ったら、


ヘイゼルさんが「ここは、研究の宝庫でしょ。私は、これを研究したいのです」

とメルミーナ様に説明してました。

メルミーナ様は、ジルベールの助けになるならやってみろとおしゃってました。

これで給金はそのままメルミーナ様が払ってヘイゼルさんは研究に没頭できる。


家に戻るまえにメルミーナ様が突然

「思い出した」と叫んでポケットからイヤリングを出しました。

小さなブラックオパールのイヤリングです。


女性用かと思いましたが、この世界では貴族は魔道具をつけるのは特別なことではないようです。

男女問わず、指輪、腕輪、ネックレスにイヤリングなどのいずれかをつけるのだそうです。


これを耳につければ、目の色が茶色に見えるそうで、左右両方につけるように言われました。

目の色を変える場合の魔道具は、目に近いところにつけるのが良いそうで、

髪飾りか、イヤリングが一般的なんだそうです。


さっそくイヤリングをつけました。

別に自分では色が変わったか分かりません。


メルミーナ様は効果を確認し人前に出る時は必ずつけるように言いました。


前の帽子よりは取り扱いが簡単だし便利そうです。

私はお礼を言ってみんなで家に向かいました。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お知らせ
新作 始めました。異世界恋愛?物語です。
女の子みたいな容姿の年下はやっぱりダメですか?。
「転生者はめぐりあう」の作品はアルファポリスの方が進みが早くなってます。
リンクはこちら 転生者はめぐりあう
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ