神官視点
祝 ブックマーク30
本日は、領主の息子が5歳を迎えるので、訪問があります。
事前に連絡あったので間違いありません。
領主の子は、3歳の祈りに教会に来たときに、両目が金眼だったのでびっくりしました。
その後、お祈りを始めたらメリーナ様が降臨なさるという、
大事件が起きて、またまたびっくり。
もうどうすれば良いのかものすごくあわててしまいました。
奥様から、秘密にするように、厳重に警告され、
そのかわりに、教会の経営する孤児院への寄付を増額してくれると約束してくれました。
おかげで、この孤児院は、子供達におなか一杯ご飯を食べされることができました。
そして、その子が今日、5歳なのです。
私は、奥様との約束があるので、上には直接は言えません。
神に仕えるもの、約束を破ることはできません。
しかし、組織に属する身。
全てを隠蔽する事はできません。
事前に、私の先輩神官に、偶然を装って、視察に来るように連絡を入れておきました。
これでこなければ、私のせいではありません。
心配するまでもなく、先輩神官は、昨日到着しました。
そして、領主の方々が到着する前に、隠れてもらいました。
先ほど、領主の坊ちゃんが来ました。
前回と同じように、お祈りを開始すると、やはり。
またまたメリーナ様が現れました。
人生で2度も見れるとは。
私は幸運な神官です。
2度あることは3度目もあると期待できそうです。
お祈りが終わり、メリーナ様が消えた後、
隠れているように言っておいた先輩神官が、
あまりのことにびっくりしすぎて、出てきてしまいました。
奥様が、気がつき、秘密と言いましたよね。
とすごんで来ました。
執事の人が出てきて、ナイフをちらつかせてます?よね?
え、ちょっと、やばくない。
これ、死ぬ?
そう半ば覚悟を決めた時に、先輩神官が、かばってくれました。
自分がたまたま視察に来ただけで、領主が来たときも下がるように言われていたが、
それではやはり失礼だろうと、勝手に挨拶に来てしまって遭遇しただけだと、
説明してくれ、なんとか事なきを得ました。
奥様の疑いは、はれたわけではありませんが、しぶしぶ了承していただき、
今回も含めて秘密にするよう約束させられました。
はー、危なかった。
危うく死ぬかと思いました。
あの執事の人、ほんとやばいですよ。
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