そんなこんなで5歳です
エレノア、ニーナとの暮らし始めについて、当初は7歳からで書いていましたが、
5歳に変更しています。
途中で変更したので話が合わないところがあるかも知れません。
さていよいよ5歳になる。
メルミーナ様から新しい先生を紹介して貰った。これから魔法の先生となるクインという緑髪黒眼の30歳ぐらいの中年女性。学者だという青髪赤眼のヘイゼルという中年男性。2人は夫婦だそうです。
明日からこの2人に勉強と魔法を教わることになるそうです。
2人の子供エレノア、ニーナも含めて客人扱いで同じ領主館で暮らします。エレノアは一つ下、ニーナは3つ下です。クインさんが担当する魔法の教育については、ニーナはまだよちよちの小さな子なので子育ても大変です。当面は魔法の基礎を少し教えてくれるぐらいです。
ヘイゼルさん、元は大学に所属していた植物学者でした。新種の植物の発見をしたので教授に相当する役職となり、子爵を貰ってます。ヘイゼルさんは現場主義の人です。普通はやらない農民への直接指導などまじめな働きはあったそうですが、その分その後の新しい発見や功績が少なく大学としての成績はイマイチで給料も安くなっていったそうです。
仲間内からはクインのひもと呼ばれていたようで。クインさんは、宮廷魔導士を目指していただけど魔力が足りず落ちたそうです。ですが、その後メルミーナ家の護衛魔道士として採用されずっと家の守りを担当してそうです。ヘイゼルさんが、そろそろ稼がないと駄目だと一念発起したときに、メルミーナ様がジルベールの家庭教師を紹介してくれたそうです。
「ヘイゼル・サイレーン子爵です。植物学者で若き時の偶然の功績で爵位を頂きました。このたびは私どもを家庭教師として雇っていただく事、感謝しております。今後もよろしくお願いします。」
「クインです。ヘイゼルの妻です。魔法を得意として、メルミーナ様の護衛魔道士を勤めていました。
見て解る通り、エレノア、ニーナも小さく、教えるよりも育児の方に時間を取られると状態ですが、メルミーナ様からそれで良いから、早めに魔法を教えろと伺っております。ですが、ジルベール様はまだ5歳だとか。一般的には魔法は7歳以降にならなければ教えない方が良いと言われておりますが、魔法学の基礎なら教えてもかまわないと思いますので、そちらを指導させて頂きたいと思います。夫婦ともどもよろしくお願いします。」
リリアナかあさまからは、受け入れのお話があり。私にも挨拶をしろと言われました。
そして、帽子を外しなさいと。
つまり、眼を見せても良いと言うこと。
「解りました。」と答えて帽子を外す。
「ジルベール・クロスロードです。見ての通り両金眼です。皆様とは一緒に住むと言う子とですので、この眼の事は秘密にしてください。ヘイゼル様、この領地にも珍しい植物がありますから、私の教育だけでなく空いた時間はぜひ植物の研究を行ってください。そしてクイン様、私は少しですが既に水と土の魔法が使えます。ですが、魔法の使い方は良く解らず自己流で適当に使っているので、ぜひ基礎学を教えてください。よろしくお願いします。」
と丁寧にお辞儀をしました。
2人があっけに取られ、口が半開きのままぼーとしていたので、私はエレノアと赤ちゃんカゴに入ったニーナのところへ。エレノアに、「エレノアちゃんだよね。私はジルベールです。これからよろしくね。一緒に暮らすから、お兄ちゃんと思ってくれて良いからね。」と言うと、4歳のエレノアは、「ヘイゼル・サイレーン子爵の子、エレノアです。この子はニーナと言います。ジルベール様。これからよろしくお願いします。」と丁寧に挨拶をされた。
4歳って、しっかりしてるんだな。
「よろしくね。僕の事はジルって呼んで良いよ。君の事はエレって呼んでも良いかな。」
「はい。私はエレで良いです。えっとジルさま。」
「ジルさまはやだな。なんかえらそうで。」
「じるにいさま」
「うーん、エレがかわいいから良いか。」
と頭をなでなで。
1歳違いですが、私の方が少し大きい。そして、そのまま午前中は、エレとお絵かきをして遊んでいた。
さて、そろそろ3歳に引き続き5歳の誕生日になったので教会へのお祈りに行きましょう。
私達は家族で教会へ移動する。お祈りを始めると、メリーナ様がご登場。
「あなた、何をすればそんなに魔力値が増えるの?」
久しぶりのメリーナ様からの第一声が驚きの声でした。
「魔力値が8000もある。あげた魔力は3500だったはずだけど。体も全身に魔力がめぐってるしほんとに5歳? 少し自重しないと、悪目立しますよ」
『これでも、特殊召還を使うとすぐに魔法力が無くなんるんですよ』と答えると
「特殊召還って何の事?」
しばし見つめて、
「なんで私と同じスキルがあるの? しかもなにこれ異世界から物を取り寄せるって。
私のスキルから派生したのかしら、効果が少し違うものになってる。前に神の眼のスキルと上げた時にはこんなことは無かったのに。どうしてかしら。」
『へー、メリーナ様のスキルですか。
今は種とか取り寄せてますが魔力消費が激しくて、高価な物や重い物は取り寄せできないですよ』
「そうねレベルが最大になっても、転移者を呼び出したりはできないようね。それは安心したけど。まあ、気をつけて使ってね」
『はい。 あー、ところで私の家に執事が来たのですが、そのトシアキって転移者ですか?』
「え、あー後ろに立ってる彼ね。彼は関係ないわ。彼の母親が転生者よ。
もう亡くなっているわ。子供を生んで亡くなっているから、長生きした方よ」
『そうですか。良かった、変な話しなくて』
「そうね。前世の話とか、しないほうが良いわ。それと、今からまた魔法を幾つか開放するわ。
その中の鑑定のスキルを使えば、転生者は私が加護中以上を与えているからそれを見れば解りますよ。
じゃあ、そろそろいきますね」
と言って消えた。
光魔法と上位鑑定魔法が解放されたようだ。光魔法ってなんだろう。クインさんに聞いてみよう。
総魔力量 8000
魔法 神の術補正により威力2倍
火魔法 レベル1 封印
水魔法 レベル2
土魔法 レベル3
風魔法 レベル1 封印
光魔法 レベル1
雷魔法 レベル1 封印
回復魔法レベル1 封印
結界魔法レベル2
空間魔法レベル3
浮遊魔法レベル1 封印
特殊
特殊召還魔法レベル2
上位鑑定魔法レベル1
魔力の可視化レベル3
索敵 レベル1
祈祷 レベル1 封印
加護
メリーナの加護 大
固有スキル 半封印
神の目 無詠唱での魔法発動
神の術 神属性を含む全属性魔法使用可能。 魔法効果2倍