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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
第5章 10歳聖獣編
141/186

5.37 お茶会

さて王弟の住居が順調に作られいる中問題のお茶会、年下を愛でる会が開催されました。

名目はアレクサンドロ公爵家の庭で梅の観賞となっています。

サフィーナ様、スザンヌの同級生から厳選された綺麗なお姉さま方。

1学年15名、全部で30名です。

件のリリアも居るそうです。


そこにエリンが選んでくれた服を来てた10歳の男子10名が参加します。

本日エリンは念のため裏方として待機してます。

出番前に男子全員をエリンが最後の仕上げをしてくれた。


男性側から自己紹介が始まり、つづいて女性側の紹介がありました。

男性陣も10名全員が将来のイケメン候補ですが、女性人も美人率がすごい。

この国、美人多いのかなってもちろん選ばれた人だからですよね。

男性側は、婚約者がいたのが私だけだったので私が一番最後。

女性側も同じように婚約者なしが最初で最後に婚約者あり。

リリアは婚約者が決まっていないので前半で紹介がありました。


もちろん鑑定でチェック。

メリーナ様の加護中です。転生者決定。

そしてスキルがすごい。

魔法はレベルが低いが回復魔法がある。

そして土、水魔法が使えます。

特殊スキルに”魅了”と”隠密”。

ああ、ちょっとやばい系だ。

確認すると魅了は常時発動方ではなく精神系の魔法スキルだ。


通常の鑑定では解らない特殊スキルに入っていた。

私の上位鑑定だから見れるわけですね。

ハーレム形成ってこれか。

魅了が特定の相手が自分を好きになり自分の命令に忠実になる。

隠密は自分の行動を他人が認識でない。

なんてスキルを持ってるんだ。


自己紹介の後、会は順調に進みます。

男性陣はあらかじめ準備していた歌を歌うぐらいです。

男子が5人で5人の2種類の服を着ていたのでだれかがコーディネイトしたのか聞いてきました。

「私の侍女のコーディネイトですよ」と答えると

「侍女連れてきてるの?」と

「来てますけど」と答えると紹介してと。


ちょっと悩んで、サフィーナ様とスザンヌに相談。

こういう場合に裏方のエリンを出しても良いのか?と。

正式な大人の茶会の場合、高位の人からの要求は断れない。

これは正式でも無いから断れるけど友達としてのお願いだから出したらと。

主従の関係を示す宝具は、マジックバッグにダイヤモンド。

知らせる腕輪にルビーとサファイアを埋め込んであります。

なので念話が使える。

『エリン、表に出て欲しいって来れる』

『承知しました』

すぐに裏からエリンが出てきて

「御用がおありでしょうか?」と聞いてきた。

サフィーナ様が

「今、呼ぼうと思っていたら呼ぶ前に来たのですね。

さすがジルベール様の専属侍女ですね。

優秀な執事や侍女は呼ぶときには隣にいると聞きますが、まさにそれ。

御若いのにすばらしいです」と感動してました。

「それはあまたの侍女の中からそれも隣国シドニアからジルベール様が御選びになった方ですもの。

とてつもなく優秀なのですよ」

と、すーが自慢げに。

「まあ、そうなのスザンヌ。うちの侍女も見習わせたいものだわ」

「あの。ところでどうしますか?」

と私が聞くと

サフィーナ様がみんなに紹介してとお願いするので、私が紹介した後にエリンが自己紹介することに。

「エリンと申します。

ジルベール様の専属侍女をしています。

本日は高位の男性方の服をコーディネイトさせて頂きました。

裏方の私ごときに挨拶の場を持っていただき、ありがとうございました」

と深々と挨拶をする。


すると、1人の女性が

「ねえ、この侍女の制服もしかしてサフランサフランじゃない」

「はい、2妃様から頂きました」

「すごい、みんなサフランサフランよ」


裏で、スーに

「サフランサフランって何?」


「アメリさんの結婚式のドレスを作った店のオリジナル製品の事よ。

アメリさんが着たのが最上級のサフランサフラン。

あとは、弟子のグレードによって、サフラン・ゴールド、サフラン・シルバー単なるサフランとわかれる。

私たちが着たのは、結婚式で着たのは弟子作ったサフランゴールド。

値段が一桁変わるわ。

今、エリンが着ている服はサフランサフランよ。

お母様が妥協なしで作ったとは言ったけど、装飾が少ないから1千万円ぐらいかしら」


「え、そんなにするの」

「まあ、王弟の専属侍女だからそんなものじゃないかな」

と裏話。


エリンが言うには今回の男子諸君のデザインは全てエリンがデザインしたもの、グレード的にサフランゴールドをもらったらしい。

原画の権利を渡す変わりに原価に近い値段で売ってくれたそうだ。

それで1着分の値段で全員分買えたのか。


意外なところで女性諸君のテンションが上がった。

まわりから

「侍女服にサフランサフランなんて、ジルベール様、スザンヌ様にやきもちやかれて大変なんじゃないですか」


「さっき説明があったとおり2妃様が作ったからやきもち焼くならスーの母親にじゃないの。私は何もしてないよ」


と言うと、スーが

「あら、知らなかったのですが半分はジルベール様が出してるんですよ」

「え、そうなの」

「はい、リリアーナ様が払ってましたよ」

「知らなかった」


エリンが「ジルベール様すいません。こんな高いものを」

と言うので

「いや、全然。いまさらだけど全額払ってももったいなくないよ。

それだけのつらい修行をさせてしまったし。

それに、似合ってるしかわいいよ、エリン」


するとスーが「それに、来週のジルベール様の領地で行われる舞踏会で着る私のドレスはサフランサフランで作ってもらいましたし」

「え、そうなの」


「ええ、エリンの侍女服を頼むときに一緒に頼んでありますよ。

リリアーナ様が、ジルベール様を驚かすために内緒にしてましたけど」

「それは、舞踏会が楽しみだね」


「はい、マリアも一緒ですから楽しみにしておいてください」

「ははは」。と笑う私。

「おほほほ」と、わざと悪女ポイ笑い方をするスー。


うーん、最近忙しかったからか、いろいろと勝手に決まっていってるけどしょうがないよな。

全部言われても処理しきれないし。


「ジルベール様、特にこれで用事が無いようでしたら下がりますが」

「ああ、御茶の用意をする侍女が足りないから申し訳ないけどジルベール様のところは任せても良いかな」

とサフィーナ様が。

「お手伝いをしてもよろしいでしょうか、ジルベール様」

「ああ、そうしてくれ」

「かりこまりました」

そして、各テーブルに男性2,3名を分配し女性人のグループが入れ替わりでお話をした。


私は、フィリップ王子とセットで全員と談笑しました。

本日のリリアは、フィリップ王子を狙っているみたいです。

フィリップ王子がシドニアの王になる可能性を知っているのだろうか。

后のポジションが狙っているみたいです。


シドニアに行くには正妃があちらに人になるので、こちらの国からの王妃は第2王妃以下になります。

こちらの国の1妃、2妃は同等で正妃がいません。

しかし、今回は正妃が王位を継ぎ王は正妃から王位を預かる形です。

第2王妃と正妃には大きな差があります。

それでも、ルカ王が上手く攻略できないので最近はあきらめつつあったのでしょうか。

王家とつながりがあった訳ではないので、今回はまさにラストチャンスといえるでしょう。



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