5.32 シュミット王女のお誕生日
3月3日
本日、シュミット王女の誕生日会です。
この誕生日会は、メルミーナ公爵家で行われています。
シュミット様の同年齢のちっちゃい子供達も沢山いますが、サフィーナ様も含め知り合いが多数います。
冒頭、王様からシュミット様の誕生日の祝いの言葉があり、シュミット様からの挨拶がありました。
本日のシュミット様は人形の様にかわいらしい衣装で、皆からも誉められています。
つづいてメルミーナ様から、エレノアとニーナがメルミーナ様の養女になったと紹介があった。
私は、まずシュミット様の所に行って誕生日プレゼントを渡します。
守護精霊のペットとなっていますが、今日はそれとは別に花束とぬいぐるみに、マイヤー様とおそろいの髪飾り、マリアとセットのイヤリングをプレゼントしました。
髪飾りは虫除け付の魔法がついてます。
イヤリングには魔法の効果はありません。
シュミット様は、頂いたプレンゼントに対して全員に丁寧なお礼を言われてます。
幸せそうな顔を見るとこちらの幸福度も上がります。
その後でエレノアとニーナのところに行って身内ですがあらためて、おめでとうと伝え用意していたプレゼントを渡しました。
その後カトレア様が孫であるシュミット様を抱いて、エレノアをニーナを皆に紹介に回っていた。
今日は準主賓として紹介があることが事前に王様から連絡が回っていたので、2人のドレスもシュミット様と同クラスの結構すごいものを用意していた。
(メルミーナ様が用意すると言ったが、クロスロード家から費用を出したそうだ。
リリアーナかあさまが、私がそういうだろうとく、メルミーナ様と交渉してくれた。)
王様と話をしていたら、いつもの通りシュミットは嫁にやらんぞと言われました。
ああ、漫才のネタ探し忘れてた。
「マイアー様のピアノが上手でしたが、シュミット様はまだ封印されて使えないけど、鑑定、索敵、隠密の能力。
初めて見た思考分析と精霊召還のスキルと盛りだくさんで将来が楽しみですね」
と言ったら王様が固まってしまった。
王妃様が近くに来て、王様どうしたのと?
ふと我に返った王様がジルベール今の話は本当かお主鑑定で見えているのか?
そして王妃様と話し込む。
3妃様がものすごく喜んでいた。
もっと早く教えておけば良かったかな。
どうやら封印状態だったので、大神官様の鑑定では見れていなかったらしい。
そうだったのか。
魔力はたまの練習で少しづつ増やしているが、大人になるまでに頑張ればかなりの能力者になるのだろうな。
これが普通の貴族だったら、ものすごい大事件だろう。
でも、既に王家の王女。
どこかの養女になるわけではないし、簡単に誘拐もされない。
守られた立場だから、ゆっくりと育ってくれれば特に問題は無い。
スーとマリアが、王様が騒いでいたのに気がついてこちらに来た。
2人にもシュミット様のスキルの話をした。
スーとマリアには、シュミット様のスペックが高すぎるから、もしかしたら転生者でまだ記憶が覚醒していない状態かも知れないと伝えた。
マリアが覚醒したのは5歳の時。
私は、生まれた頃から覚醒していたけどそれは特殊。
覚醒すると魔法の封印が解かれる。
転生者は生まれる前にスキルを与えられるが覚醒前は封印されている。
なので、シュミット様も転生者である可能性が高いことを伝えておきました。
メリーナ様に聞けば解るのだろうが、何でもかんでも神様に聞くのも失礼だろう。
早めに知ったところで何か出来るわけでもない。
これは待つだけで良い。
マリアも、覚醒した時は少しの間記憶混乱が起きたそうだ。
今回は、マリアが居るから覚醒の症状がでたら、マリア、スーで対応したほうが良いと。
マイアーもそうなのと聞かれたけど、称号つきと言うだけで後の能力は高くなく、魔法も封印されていないから精霊が好んで称号をつけただけかも知れないと答えました。
そして、周りを見渡すと変なイベントが発生していた。
フィリップ王子が、エレノアにプレゼントを渡そうとしている。
さっき、フィリップ王子が綺麗に着飾ったエレノアを誘って二人で庭に出た。
私とスー、マリアでこっそり移動。
後ろをこっそり付けてます。
私達を見かけて、1妃様も後ろに付いてきたので4人に防音魔法をかけて隠れてます。
最近習得した、気配隠蔽も全開で発動。
光魔法で、障壁を作りあちらから見難くする。
絶対ばれないぜこれ。
そして、さらに音魔法であちらの声をこちらに大きくしちゃってます。
全部筒抜け。
ばれたら怒られそう。
いや、ばれないから大丈夫だろう。
完全犯罪は、OKなのだ。
さて、庭に出てフィリップ王が、公爵令嬢になった事のお祝いを言っている。
そして、フィリップ王子が持っているマジックバックから花束を取り出して渡す。
エレノアは、ありがとうございますと。
お、にっこり笑って結構良い感じじゃないか。
そして王子がネックレスを取り出して渡す。
さらにそれをつけてあげてる。
今日のドレスにも合うね。って言ってるが、そりゃエリンが選んだんだから似合うでしょ。
帽子を渡す。
外だから、丁度良いとかぶる。
エレノアが好きな色の帽子だったみたいで喜んでるよ。
「こんな、お姫様みたいなことをされると勘違いしちゃいますよ」って。
それって何、フィリップの事OKって事?
「今だ、行けフィリップ」 と大きな声援が。 あこれは1妃様ね。
防音魔法で聞こえないって安心して声大きすぎです。
「エレノア、あの、良かったら僕と、その」
「はい、なんでしょうか?」
「あ、と、と、ともだち、そう、ともだちになってくれないかな」
こける王妃様
「ええ、もちろん、私でよければ、でも私はまだ、王都には住んでいませんよ。
ジルベール様がシドニアに行かれている間の4月と5月は王都にいますが、
フィリップ様もその時はシドニアに行かれるんですよね」
「ああ、4月はシドニアだけど、5月の途中で帰ってくるんだ。戻ったらまた会えないかな」
「そうですか。
でも私の生みの父と母は、ジルベール様に雇われています。
今は、生みの父と母と住んでも良いと言われているので、まだ王都から遠いところに住んでいます。
その友達といっても、ジルベール様に頼まないとなかなか会えませんけどそのような感じでよろしいでしょうか?」
「ああ、良いよ私も会いに行くから。夏休みも必ず行くよ。だからもっと仲良くなりたいんだ」
----ジルベール側では
「なに言ってるのフィリップ。ちゃんと伝えないと」 これはスー。
「ああ、へたれが出た、またへたれが」 これは1妃様。
「しょうがないですよ、お兄様の良いところがそこですから」 とマリア。
----エレノア、フィリップ側に戻る。
「はい。では、またレイブリング様に指導を受けられる時に会えますね」
「そうだね、うん、その時また沢山話をしよう。とりあえず友達になれて良かった。そろそろ戻ろうか」
と、エレノアの手を繋いで戻る二人。
----ジルベール側では
「友達程度になっただけで、なんでエレノアの手を握ってるんだフィリップ。!!」
と私が叫びながら、見つからないように慌てて戻る4人。
移動しながら、
1妃様が「あれだけ侍女つけて女なれさせたと思ったのに告白もできずに友達か」
「王妃様、そろろそ防音魔法解きますから普通に戻ってくださいね」
「ああ、ジルベール、解ったわ」
「最近、1妃様の素が見れる時が増えてきましたね。家族扱いしてもらっているみたいで嬉しいです」
「ジルベールはもう家族よ。愛してるわ!」
「愛してるって、うーん。 とりあえず防音魔法解きますよ」
部屋に戻り、 「ふふふ。ではね」
と言って、1妃様は、いつもの王妃様に戻って王様の所に向かって行った。
さて、そのまま3人で話をする。
「フィリップ王子に先は長そうだね」
「「そうですねー」」とスーとマリアが。
「ところで、ジルベール様、カルロス・ザハスを投げ飛ばしたって聞いたけどホントなの」
「カルロス? だれそれ」
「え、ほら自称、私の親衛隊会長って言ってた人よ」
「ああ、ゴンザレスの事か」
「え、ゴンザレス?」
「うん、どう見てもゴンザレスでしょ。カルロスって名前かっこよすぎだしそれじゃ覚えられないよ。
それに、あれ、いきなり私に殴りかかってきたからね。まあゴンザレスで丁度良いんだよ」
「あはは、それでゴンザレス。良いわそれ。確かにあれはゴンザレスって顔ね。不器用だし」
とスザンヌが笑っている。
笑い声を聞いてアナスタシア様が近づいてきて、親衛隊について教えてくれた。
現在、学園では、サフィーナ親衛隊と、スザンヌ親衛隊が2大派閥と言われている。
実際には、殆どの人が重なって入ってるらしい。
まあ、2人とも似てるしね。
もう一つ、リリア派と言う派閥があるらしい。リリアは、伯爵家の子女。
見目は良いかわいこぶりっこで、いつ、男性と一緒にいて、婚約者がいる男子にも声をかけるらしく女子から嫌われているらしい。
1年の時は淑女で大人しい子だったらしいけど、途中から急に変わって変な痛い子になったらしい。
その辺の情報を伝えてくれたところで、アナスタシア様は別の方に呼ばれてそちらに行った。
残された、私、スーにマリア。
マリアが「恋愛ゲームのハーレムコースを実践するヒロインみたいですね」と。
「恋愛ゲームって何?」とスーが聞くと、
マリアがあわわと慌てたので、私が
「恋愛小説みたな物ですよ」と説明した。
「そうです」と言って、
ハーレムルートと呼ばれる沢山の男性を攻略し、最後に王子を捕まえる恋愛のお話に似ていると説明してくれた。
そして、もしかしたら転生者かも知れないと言う話になった。
機会があれば、私に見て欲しいが、あの女に近づけたくないなーと言っていた。
その話の後で、サフィーナ様がこちらに来て、スーと話をしていた。
先ほどのリリアを呼び出そうと言うことになり、3月の中旬に年下を愛でる会と称して、
女子を集めようと盛り上がった。
当然だが、年下で呼ばれるのは私とフィリップ王子だ。
スーが、フィリップ王子を呼んで、同じ年のかっこいい年下男子を集めるように言われていた。
まあ、行けば良いだけだしそんなに問題ないだろ。
アレクサンドロ公爵家の庭に、梅の木があり、毎年綺麗に咲くので梅を見るためのお茶会が開かれるそうだ。
早速準備をしますね。
私も、その季節用の服を持っていなかったので作らないといけない。
エリンに頼んで作ってもらおうかなと言ったら、フィリップ王子が私の分もおそろいで作って欲しいと言われ、結局それを聞いてスーが全員同じにすればと。
と言うことで、サイズは店に測ってもらい、服自体はエリンが選んで店に内容を伝えることになった。
まあ、何とかなるでしょ。
一通り話が終った後で、カトレア様から主役のシュミット様が開放されていたので、そこへ行き少しお相手をして今日は王城に泊まった。




