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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
第5章 10歳聖獣編
120/186

5.16 ようやく帰国

着替えが終わると食堂に案内されました。

本日の夕食は王様、王妃様方に王女達が参加。

そして引退された離宮に住まわれている王様のお父様、お母様二人

片側が(エミリア様のお母様)が参加。

つまり王家フルメンバーが揃ってました。

大隊長は王様の近くに、私はこちらの王女様方に囲まれてます。

リアン13歳、クラリス12歳、イリアーナ10歳、コラン8歳の4人。

この国には王子がいません。

昨年最後の7歳の王子が亡くなったそうで、ラルクバッハとも王家存続について相談中。

ルカ王子が来たのはラルクバッハ王国の王太子になる報告と言ってますが、

結局この国には来ないよの宣言だったわけですね。


で、目の前。

私は婚約者がいるしそんなにくっつけられるのは困るのですが、有無を言わさず席が決まっていました。

王女方は、私の婚約の事は知っています。


キャピキャピと恋の逸話に聞いてきますが、そんなに話すことはありません。

そして話は歌や踊りそして例のミュージカルの話に。

話には聞いてるが一度見たいと熱烈なアピール。

ぜひ、こちらの国にも興行に来て欲しいといってますが、うーん。


この国まで興行(こうぎょう)に来るのは大変だろうな。


企画してもだいぶ後になる。

こちらで公演をするには場所の確保などかなり難しい。

「王女・王妃だけなら、頑張って転移で移動させた方が良いかな」と言うと。


王妃様は離れたところに座っていたはずなのに聞きつけ

「ほんとですか、連れて行ってくるのですか?」と。


いや食いつきすげ。

地獄耳、ちょっと怖い。

魔法ですか?


「大丈夫ですよ。明後日、一緒に移動しますか?」と訊ねたら

3人の王妃が即答でそろって「「「行きます」」」と返事があった。


この国の王妃様も3人、お母様2人。

そして王女4人。


「大隊長さん、置き去りにして、後で往復の時に連れて帰っても良いですか?

今回は、怪我した兵士2人を先に連れて帰るので」

と言うと

大隊長が「いつ迎えに?」


「王妃様、何日ぐらいあちらに居ますか?」


「折角だから、1週間ぐらいは過ごしたいわね」と。

うーん、いきなり王家の人を連れて行っても良いのかな?

いや、宿泊もあるし王城に連絡がいるよな。

連絡せずに、明後日連れて行ったらまずいよな?


そういえば、領地に繋がるものだけど転移ボックスが1個あったな。

「ラルクバッハの王様に連絡を取るので手紙を書いてください。手紙を転移させてますから」とお願いする。


私は王城にシドニア王からの手紙を届けることを記載しついでに、

明後日から1週間、シドニア王国の王妃3名王女4名が行く。

おそらくラルクバッハの王妃、王女も一緒に行動するから、ミュージカルや劇、歌などチケットを予約するように記載したメモを書いた。

そして、明後日の昼ごろに領地を経由するので、領地の見学をお願いした。

それらを、転送付きのアイテムボックス、転移ボックスに手紙を入れ、様子を見る。

お、ちゃんと監視の人が見つけてくれたぞ。

再び、物が入った事を示すランプがついたので、開けてみる。


王城に手紙を届ける旨と、返事が来たら、連絡を入れると書かれたカードが入っていた。

王様と王妃様に「連絡が伝わるはずなので、行く方向で準備しましょう」と提案。



王様が、転移ボックスを置いて行って欲しいと。

これから、ラルクバッハと、グランスラムとの戦後賠償について、手紙のやり取りが必要なのでなんとかならないかと。

現在は、我が家の領地経由なので、ラルクバッハに戻った時に、王城に置いてきますと伝えた。

転移は、手紙だけで無く、普通のアイテムボックスまでは送れる。

生きた人間や、動物は送れない。

などの注意点を教えた。



その後で、私も王様に向けてグランスラム帝国を敗走させたことを手紙に書き、

シドニア王国の国王に報告をしたら、なぜか王妃方をラルクバッハに連れて行くことになったと記載した。

ミュージカルや劇、歌のチケットはクロスロード家が手配するが他の予定は王家で決めて欲しいと。

私が王城へ戻るときにシドニアと直接手紙のやり取りが出来る転移ボックスを置くことも記載した。


その後もお茶を飲みながら、王妃様とお母様方も交えて会話した。


別れる前に持っているアイテムボックスを9個と、在庫が少なくなってきましたが、マジックバックを3つ王妃様に渡しました。


これで荷物入れが足りるか聞くと、1週間分でこれだけの容量があるなら大丈夫と言ってました。

マジックバックはアイテムボックスと違って時間停止機能付きで、国宝級の性能であることを説明した。

「マジックバックは献上します。

後で誰が使っても構いません。

その代わりでは無いですのですが、一つお願いがあります。

もし許して頂けるならですが、エリンを私の侍女として領地に連れて帰りたい。

もちろん、本人が了承すればと言う条件です」とお願いした。


王妃様からは本人にも聞いておくと言われましたが、その場で否定はなかったので一安心。

ちなみに、アイテムボックスは献上すると言わなかったので、後で王様から移送料も含めて2割ましでアイテムボックスを買い取ると言われました。


そして、部屋に戻り寝ました。


朝、エリンが私に付いてくれ、着替えを手伝ってくれました。

自分で自分の面倒は見れると思ってましたが、仕上げのレベルが違いもう自分では支度ができないかも。


まだ朝の早い時間にもかかわらず、アイテムボックスに何かが入っていることを示していた。

あけてみると王様からの手紙とリリアーナお母様から領地で作ったお菓子が入っていた。


お菓子はエリン達侍女で食べるように伝え、王様への手紙を渡してもらう。


朝食時に王様から

「レオン・ラルクバッハ王から、王妃と母、王女の1週間、受け入れると連絡が来た」と教えてもらった。


そしてその日お昼に、予定通り高位貴族を集めたパーティーが行われた。

庭で、ガルダが寝ている。

途中で、王から頼まれたのでガルダに空を飛んで、聖獣をアピールした。


そして、本日の夕食。

さきほどまでパーティだったのですが、パーティ中は食べられなかった。


夕食は普通にテーブルの食事なので、しっかりとご飯を食べます。

そして、本日も王女方に囲まれてます。


王様、王妃様と大隊長は予定通り夜通しのパーティです。

戦勝祝いで昼よりも盛り上がるみたいです。


王女達からはお見合い大会の時の話を聞かせてくれと、

結局、聞かれたのはラルクバッハ国の高位イケメン貴族情報でした。


皆さん、やはりフィリップ第3王子への食いつきが良かったですね。

あちらに行った時にぜひアピールしてください。


さて何事も無く夜が過ぎ次の日になりました。

今日もエリンが私に付いてくれ、着替えを手伝ってくれました。

なんか、今日も決まったな。


髪型も、服の組み合わせも、なんか違う。

またまた珍しく今日も鏡を見てしまった。


そして元王妃、王妃、王女の9名を連れて移動です。

大隊長には、1週間後に迎えに来ますと伝えてある。


それを伝えた時に、後ろにいたエリンが

「私もその時に一緒に連れて行ってくれるのですか?」と聞いてきた。


返事を聞いてなかったけど、OKってことか?


「異国での勤めですが、大丈夫なのですか?」と聞くと


「王妃様からも許可を頂き、もうこちらでの侍女は退職願を出ました。

ぜひお使えさせてください」と言ってきました。


「では1週間後に迎えに来ますが、準備は間に合いますか?間に合わないなら別の機会を設けますけど」と伝える。

「1週間後で大丈夫です」と返事がありましたが、荷物大丈夫かな?

準備のためにマイボックスにしまってあったアイテムボックス2つと、最後の在庫のマジックバックを1つ渡して置きました。


さて、ラルクバッハに向けて移動開始。

まずは、約束どおりシドニア国の病院へ。

傷ついた兵士にもう一度回復魔法を使って、回復させると歩けるぐらいに回復。

王妃様達は、慰問訪問として1時間ほど病室を回っていました。

一緒にラルクバッハから連れてきた兵は今朝この病院で合流したそうです。

そして、兵士4名には1週間後に迎えに来ると伝え待ってもらう事にした。

ちょうどこの周辺の調査の必要があるそうなので継続して調べ物をするそうです。


そして、全員で途中の中継地として我が家の領地へ転移。

リリアーナお母様にも連絡してあったので歓迎も準備万端。

ついでの観光。


私は、その間に兵士だけ王城へ先に送り、王様にも事前に挨拶。


事前に連絡済の予定通りの行動ですよ。

もちろんリリアーナかあさまからの指示ですけど。


領地の未亡人や孤児が作る工房を中心に回ってもらう。

王妃様方は、感心し結構感動してました。


そして、孤児院の運営が非常に良く最低限の勉強も子供達の成長後の職まで提供している事に驚いていました。


私と合流したときにぬいぐるみ工房、焼き物工房など最先端の工房を見た後で、

シドニアにも是非入れたいと言ってました。



未亡人や孤児を全員助けきれる方法がないこと。

ある程度、製法を知る人を限定しないと、意図しないところでコピーされ狙った人すら助けれないことを説明し、条件として、王直轄地で実施してもらうことにしました。

人は、5人ほどこちらで受け入れ教育を行い、その後にシドニアも戻って人数を増やすことにしてもらう。

未亡人、孤児の対策ならということで、ミシンや、焼き物の窯などの魔道具を手配する事にした。


4時になると、王城へ移動。

王城では、王妃様方がしっかりと歓迎。


ただし今回は御忍びの正式な訪問ではない。


普通、このように王妃様方だけで移動は珍しい。


おそらくラルクバッハでも初の出来事。


人数ギリギリでの、非公式御忍び移動なので、シドニアの王妃様の侍女達は今回いない。

全てラルクバッハ側が用意する。


1妃様は、久しぶりに会えた母親の姿を見て感動のあまり泣いてしまいました。

互いに顔を合わせるのは、ルカ王子が生まれて以来だそうです。


これからの1週間、王城は華やかなことだろう。

ミュージカルや、その他の劇など手配は終わっているので心配は無い。


そして今日の夕食は王城で私も一緒に過ごす。

ただし今日こそ夕食後は領地に戻る。


コテツを探しに行った部隊の事も気になる。

霧を抜けるのは帰りの方が早いらしいが、それでも1週間ぐらいかかるはず。

あれから、もうすぐ一週間。


ほんとに怒涛のような忙しさだった。


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