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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
第5章 10歳聖獣編
118/186

5.14 調査へ

地図を挿絵で入れて見ました。

目的地を意識したら、一気に飛べそうだったので手抜きで経由地を飛ばして頑張って転移してみました。


結論から言いましょう。

失敗です。


領地に飛んでから、もう一度飛んだほうが良かった。


どうも、一回の距離が長いと、魔力の消費が多い。

中間地点を設置できるなら途中があったほうが魔力消費が少ない。

今回、ごっそりと魔力が減りました。

1回1回の転移のインターバルはそこまで長くない。

現状1分も待て次の転移が出来る。

それほど手間ではないので経由地があったほうが楽です。


いつも、領地と王城の転移では、魔力2000程度で飛べるのに、距離が2倍のはずが魔力消費がはそれ以上に多い。


おそらくある距離を越えると、消費量が増えるのでしょう。


空間転移のスキルレベルは他の魔法と比べて最大になっているわけではないので何らかの制約があるのかもしれない、が過去最高レベルまで到達した人がいないので、文献にも残っておらず条件が不明である。

国内にも転移魔法を単独で使える魔道士は数名。

それも非常に短い距離、王都内しか転移できない人ばかり。

長距離の転移については解らないことが多すぎる。

さて、無駄話はその辺で。


転移すると、周りにシドニア王国の兵士が沢山。


我々が急に出てきた事にあわてるが、兵士の装備を見てラルクバッハ王国の兵士と認識してくれた。

何処かに隠れていた兵士が安全を確認して出てきたと思ったらしい。


シドニア王国の偉い人、おそらくこの隊を指揮する隊長と思われる人が来てこちらの兵士と話を初め、状況を確認していた。


シドニアからラルクバッハへの道中で王子の護衛が全滅した。

僅か2人の生き残りから王子たちが連れ去れたことを確認し、付近を捜索してここを発見し調査中だったらしい。


別途、ミレール・サイファトから王子達の無事の連絡があり、犯人に繋がる証拠と残りの生存者捜索の為にここの調査をやっていたそうです。


「敵は数名、生きていたはずだ。」と言うが、彼らがここに着いたのは今朝方。

屋敷の中も含め、すでに全員が焼死体となり、死体も見分けができない状態だったそうです。


死体の顔も判別不明な状態なので、何も得られないと言っている。


そういえば、サフィーナ様を捕まえていた賊を3名ほどマイボックスに入れていたのを思い出した。

「遺体なら3体ある」と伝え、マイボックスから取り出す。


隊長さんは眉間に一筋の見事な切れ口で死んでいる賊を見て、一言もしゃべらず私を見つめてきた。

なにが言いたいのか良く解らなかった。


暫くすると隊長は遺体の調査を兵に指示した。

だが、生きている人はいないので、それほど有益な証拠は出ないだろう。


そういえば、同じくサフィーナ様を襲っていた男を箱に入れて、荷物の裏に隠していたの事を思い出した。


兵士を連れて建屋の中に行く。

やはり、王子の前にいた男は手足が無いだけでなく、顔が判別出来ないぐらい焼かれていた。

そこを通り越し、サフィーナ様が閉じ込められていた部屋に入る。


荷物をどけて、箱を調べる。

すると、居ました。


ぎりぎり生きてます。

回復魔法を使って元気にさせる。

そのままシドニアの隊長に引き渡した。


それを見て王子たちを救出し賊を私が倒したと言うのを今の今まで嘘だと思っていたみたいですが、ようやく信じるようになりました。


そして調査はシドニアの隊長たちに任せ、こちらも報告員を2人残し、我々は無事だというラルクバッハ王国の兵士のところへ向かった。


ここから2時間ほど移動した病院に居るそうです。

馬車での移動を案内してもらう。


2人の兵士が瀕死の状態で寝ていました。


私がすぐに回復魔法を使いそこそこ元気にしました。

残念ながら傷が深く、一度で全部治すことができない状態でした。

とても酷い状態です。

(神格化すれば治せますけど、緊急性も低くそこまでする気が無い)

しかし、生き残っていて良かった。


会話が出来るぐらいまで回復したので、王子とサフィーナ様が無事である事を告げるととても安心していました。


シドニアの兵から、他の護衛は全員死んでいたと聞いた。


そして、生きていた兵士が

「お預かりした兵を死なせて、自分だけが生き残り申し訳ない」と、大隊長さんに謝っていました。


生きていた人は、この大隊長さんの部下で中隊長さんでした。


大隊長は「生き残ってくれてありがとう」と泣いて喜んでいました。

さてここでこの状態で転移させ王城へ連れて帰るか、明日また回復魔法でもう少し回復させてから移動させるか、どちらが良いか訊ねたら、無理をさせたくないからと一泊して明日にして欲しいとお願いされました。


とりあえずこのままで様子を見ましょう。


大隊長さんが用事をしている間

ちょっと休憩。


気になった空間魔法のスキルを上位鑑定の能力で確認したら、

空間魔法の詳細が表示された。

すごく詳しく説明になっている。

いつも、単にステータス確認で見ていたせいかも。

上位鑑定で自分を見れば、詳しく見れるのかな。


空間操作 レベル8 

マイボックス空間の大きさ   (レベル×10)^3 m^3

通常空間拡張付与 拡大率=40倍まで設定可能 

通常アイテムボックス元が1m^3 → 10~12 m^3 1000程度の魔力を消費

虚無空間付与   最大レベル*10 m^3  量を増やすと、急激に増加

マジックバックが 15~20 m^3 で 5,000~8,000程度の魔力を消費。

マジックテント  6m×4m×高さ2m=32 m^3で25,000程度の魔力を消費

瞬転     見える範囲への瞬間移動 200消費

転移 任意の場所から設置した魔法陣周辺に移動可能。

転移消費魔力

250km以内は、距離×10の魔力で移動可能

以降50km毎に、倍率が10づつ増える。


よし、ちょっと計算。

王都、領地が240km 2,400 距離×10

領地、シドニアが300km 6,000 距離×20

王都、シドニアの端が470km 23,500 距離×50

王都、シドニア王都 650km 58,500 距離×90


つまり、中央に魔法陣があれば消費量をだいぶ減らすことができるようだ。

どうやら、シドニアの飛ばされた日に転移ができなかったのは距離が長かったために総魔力量が足りなかったせいかも知れない。


暇なの時にガルダで飛び回り領地と王都から250km範囲に魔法陣を置いた方が良いかな。


 挿絵(By みてみん)

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新作 始めました。異世界恋愛?物語です。
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