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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
第5章 10歳聖獣編
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5.6 領地での冬休み

久しぶりに我が家の領地に帰ってきました。


3妃様と、4人の王女を突然連れてきたのでさぞびっくりするだろうと思っていたら、

転送装置で手紙だけ先に送ってあったようです。


準備万端でした。

そりゃそうか。

突然来たら、おどろくどころの騒ぎじゃないですよね。


到着後、領主館の人々に挨拶をすませ部屋に荷物を置いてから、3妃様を連れて領地の見学に回ります。

まずは工房見学に出発。

領地内の工房で皿作りを体験したり魔道具を作る工程を見学、

そして最後にぬいぐるみを作っている工房。


働いている各所に、子育て中の未亡人が働き孤児院の子供達が勉強を兼ねたお手伝いをしています。

マイアー様シュミット様は、自分でデザインしたぬいぐるみをその場で作ってくれたので、お気に召していただけたようです。


マイアー様とシュミット様が二人で

「また絵を描くから、姉妹を作って下さい、お願いします」

と丁寧に挨拶をしていました。

二人の天使に挨拶に皆が舞い上がってました。


マイアー様、シュミット様は、ちゃんとお小遣いを貰ってきておりぬいぐるみはプレゼントではなくお金を払っていました。


工房側は、寄付金も貰っていたので受け取りに難色を示しましたが、

製品には、きちんと対価を払う練習ですからとの教育の一環としてお金をきちんと受け取ることになりました。

王家の教育、しっかりしてます。


途中で買い食いした食べ物も、マリアが払っていたし、こういった旅行の中で庶民の生活をきちんと体験させるようにしているようです。


シミュット様は3月3日が誕生日でようやく4歳になります。

現在、3歳9ヶ月の割に、しっかりしているなと感心します。


ニーナもそうですが異世界だからなのか、

貴族だからなのか、幼いときの成長が少し早い気がします。

さて、その大人びた顔を見せるシュミット様は現在移動中の馬車の中は、椅子に座らずずっと私に抱っこされてます。

そこはしっかりと3歳をアピール。

マイアー様は、スザンヌのひざの上ではなく3妃様のひざの上に乗ってます。

マイアー様はいつも優しい3妃様が大好きです。

最近は、シュミット様をいつも抱っこされていたので久しぶりなのでしょう。

シュミット様が私のところに行くのを良いことに今日は3妃様にべったりと甘えてます。

二人とも、年齢相当の使い所を心得ています。


マリアはエスコートで手を取る程度のふれあいがあります。

その時毎回恥ずかしそうに、とてもかわいい笑顔を見せるのでドキドキです。

スーは気品ある風格があり、エスコートされる時も堂々としてます。


でも馬車の中では恥ずかしげに近づいて結構甘えてきます。

そのギャップがすごく良い。

ギャップ萌えです。


たったの、2泊3日ですが領地内の色々な施設の訪問を行いました。

家でマリアはエレノアと遊び。

マイアー様とシュミット様はニーナと遊んでました。

私は、小さな子の方を中心に面倒を見ています。


そしてスーはアメリと沢山話をしていました。

どうやら私の小さいころの話を聞いているみたいです。


マリアが異世界の音楽を演奏してくれ歌詞を付けた歌を歌ってくれた。

エレノア、ニーナにマイアー様、シュミット様はとても気に入ったらしく、

この3日間よく歌を歌っていた。


おかあさまは3妃様と談笑されていた。

領主館は温泉があるのでお風呂を堪能してもらいました。

この領主館は温泉を利用した床暖房を完備しています。

3妃様は床が暖かくて良いですねと感心していました。


床に直接温泉を流しているのですかと聞いてきたので、

温泉を直接流すと、管が腐るので魔法で作り出した綺麗な水を閉じ込め、

管の一部を温めて水を回していると説明しました。


夏は、領主館の南側の部屋の壁に井戸水で冷やした水を巡回させる仕組み、

屋根から霧魔法でミストをかける仕掛けが作ってあり快適に過ごせるようになっていると説明しました。


ぜひ王城にも入れて欲しいなと言ってましたが、

現状王城には温泉が無いので床暖房は無理かも知れない。


さらに、王城の王妃様の部屋は領主館の部屋よりも高いので圧力が問題です。

魔道具でポンプでも作って上げないと無理かな。

この領地よりも、もっと深いところから取り出すと圧力も高いのかな?


そうして、楽しい期間はあっという間に過ぎる。


3日が過ぎ5人と専任の侍女を王都に送りました。

無事送り届けたことを王様に報告してから、領主館に戻ってきました。


ちなみにハイルデン公爵家のオレリアン様は、

冬休みの間単独で温泉宿に泊まり、レイブリングさんから指導を受けていました。

もちろん年末年始も休み無く。


私も戻ってからは、旅館を訪問し魔力操作の訓練だけ手伝いました。

だいぶ魔力操作も上手くなり、総魔力量も増えてきてます。

現状はレイブリングさんから習った詠唱を使って光剣を僅かですが出せる様になりました。


まだまだ光剣を作り上げる魔力操作の力も不足しているので無駄が多い。

そして維持するだけの総魔力量も不足。


致命的なのが、基本の剣術が不足です。

ただ、レイブリングさんの見立てではオレリアン様は、剣よりも槍の方が得意ではないかと。

領地のメンバーでは、レイブリングさんともう1人だけ槍使いの人がいました。

その方から指導を受けてました。


ちなみに、私は槍を習ったことが無かったのでこの機会にちょっとやってみました。

結論を言うともう少し身長が伸びるのを待ちます。

槍を回したら盛大に地面を削ってしまいました。


身長が低くても使える槍の種類もあるそうですが、

この領地にあるのは長身向けの槍でした。

どう頑張っても振り回せそうにありませんでした。


レイブリングさんは身長が190cm。

槍使いの人は、身長2m。

オレリアン様も、195cmとものすごい高身長。


ちなみに私はまだ、130から140cmです。

50cm近くの違いは大きい。

人生初の挫折です。


と言うほど大きい事ではありませんけど。


こうして、2週間ほどオレリアン様は訓練を受けて王都に戻りました。


次は、春休みに母親や兄妹も一緒に連れてくるそうです。

湖近くの、避暑地が開くのでそちらを予約して帰りました。


3月は、アレクサンドラ公爵夫人もアメリの出産にあわせて来るそうなので、

高級部屋から埋まって行きました。

運営的には、良かった。


リリアーナかあさまは、3月に領地に公爵夫人が来るので、そこに向けて領地内のイベントを企画するそうです。

忙しそうです。


サフィーナ様が来るみたいだからもしかしたら第1王子も来るのかな。

すごい騒ぎになりそうだな。


警備大丈夫かな。

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新作 始めました。異世界恋愛?物語です。
女の子みたいな容姿の年下はやっぱりダメですか?。
「転生者はめぐりあう」の作品はアルファポリスの方が進みが早くなってます。
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