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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
第5章 10歳聖獣編
107/186

5.3 2度目の解呪

翌日の朝、朝食を食べた後したくを終え謁見の間えと向かう。

一応王命で行くので、王からの命令書を受けとる必要があります。


年初からメルミーナ様も呼び出され、王様の前に2妃様と一緒に並んでいます。

他は出勤していないので誰もいません。

もちろん、護衛の兵士はいますよ。


王妃様が、王様から王命で動いている証明となる命令書を受け取りました。

書状と、念のためのペンダントと短剣。

フルセットです。

私はペンダントを受け取ります。

王妃様が、マジックバックに書状と短剣を入れていました。


メルミーナ様に「年初から呼び出しになってご迷惑をおかけします」と言ったら。

「気にするな。これで1枚外交カードが切れるからな。

こんなに早くにワシの役に立ってくれるとはおもわなんだ。期待以上じゃ。

だが気をつけてな」

と、言葉の交わし移動を開始した。

まず、2人でまずは王城近くの転移可能な教会へ行き目的地に一番近いところまで転移する。


そして、到着した地でガルダを召還。

土魔法で作り上げた座席を載せて飛んでもらう。

事前に念話で目的地を説明し、地図も見せていたので順調に飛行している。

ガルダは以前ラスク国に行ったことがあるらしく行くのは簡単と言ってました。


ガルダは、およそ時速200km/hで飛びます。

ちなみに、最高速度は300km/hを超えることができます。


飛ぶ時は我々の周りだけ結界によって守ってくれる。

ガルダだけの時は高高度まで上昇しさらに速く跳ぶことが出来る。

聖獣は、厳密には生物ではないので魔力さえあれば高高度でも凍らないらしく、そのぐらいの高度まで上昇しても活動出来るようです。


寒かったでしょと聞くと、

「かなり上級の氷魔法の攻撃が来たが我を凍らせられるほどの攻撃ではなかった。

しかし同時に強い風魔法を使われ耐え切れず陸から離されてしまった」

と言ってます。

何かと戦っていたつもりみたいですがそれ自然相手だよと教えてあげたら、

ガルダもイシスも驚いていました。


イシスも単独なら結界なしでゆっくりとゆっくりともぐれば1000mでもなんとも無いそうです。

ただ、深くもぐると急に上昇する事はできないと言ってました。

「急に上昇すると体が膨れ上がり内側から爆発する魔法を使われる」

と言ってました。

「もしかして、それも自然なのか?」と聞かれたので圧力の説明をしました。

イシスに、簡単な圧力の実験を見せたら科学って怖いなと驚いてました。

圧力の話で納得したらしく、私が死んで自由になったら気を付けると言ってました。


何気に聞けた情報ですが、やっぱり私が死ねば契約が終了し自由になれるようだ。


では、この300年どうしていたのか聞いたら、

アロノニア様が魂を感じるからと、契約を仮継承し眠りについていたそうです。


意識はあるけどじっと眠った状態だったらしい。


契約した理由は、まだ話をしてくれません。

勝負して負けた話だから、話はしないと2聖獣(ふたり)とも言ってました。

「今のお主は、あの時の(まこと)の様な手を使う必要もないほど力が強い。

だが、あの時の(まこと)ほど悪知恵は無いの。

まあ我らを従えるに十分な実力はあるようじゃから暫くはお子様の面倒を見るのも良かろう」


そして過去を知りたければ思い出せということらしい。

ただできれば思い出すなとも言ってました。

そのうち聞ける時が来るでしょう。


さて、移動の話に戻りましょう。

一応中間地点あたりの景色の良い所で一度休憩しました。

上空から見た時にとても綺麗な花畑だったのでそこに降りました。

その時に早めの昼食を済ませます。

マジックバックに入れてあった食事なのでちゃんと暖かいものです。

私のマイボックスに、机やテーブルも入れてあったので結構ちゃんとした食事をしました。

2妃様が「王様とも2人きりのデートはした事が無かったけれど、

ジルベールとこんな感じの良いところで2人きりでデートなんて幸せね。

でも少しだけ娘に悪いわね」と言ってました。

そうか、デートか。今度、スーとマリアを連れてこようかな。

転移のポイントとしてマークをしておこう。

そして休憩を取った後、再度目的地へ向かう。



到着したのは昼過ぎです。

出発から休憩を含め4時間で到着。


王城へ直接降りると混乱するだろうからガルダとは空中で別れることにした。

ガルダは、念話で連絡したら迎えに来れるようなので近くの森で待機してもらった。


空中で浮遊術に切り替え、王城前に瞬転で移動しました。

見える範囲は魔法陣を設置しなくても移動できます。


2妃様が、書状を門番に見せて偉い人を呼んでもらおうとしました。

「なぜ、ラルクバッハの王妃が、部下も連れず馬車でもなく徒歩で来るのだと。

怪しい者は中には入れない」と取り合ってもくれない。


王妃様は、書状と短剣を、私も証のペンダントを見せましたが、全く取り合ってくれない。


「これほどの美女なのに王妃と思わないのか?」

と言うも

「ラルクバッハの王妃が美女とは聞いているが、これほどの美人が本当の王妃の訳がない。

偉い人の噂は、誇大に言われるものだ。わざわざ美人を連れてくるなど、逆に怪しいわ」

うーん、話にならないな。


「王妃様、勝手に扉を開けて中に入りましょうよ。そしたら偉い人が来ますよ」

「そうね、ここで時間をつぶしても何にもならないし」

「では、行きましょう」


「おい、何を言って....」 

ドーン。

火の鳥で攻撃し王城の正門に大きな穴が開く。


「ではまいりましょう、姫」

と言うと

王妃様はニコと笑って、手を差し出した。

私が手を取り、王妃様をエスコートして堂々と中に入っていく。

まず、瞬転で門の中へ移動。


王城内に入ると兵士が次々に集まってくる。


それを無視。

2人で歩いてどんどん進む。

1人の兵士が「止まれ、止まらないと攻撃する」

と言うので、申し訳ないけど前方に集まった兵士10名ぐらいを風魔法で吹っ飛ばす。

「さすがジルベールね。最高の護衛だわ。でも殺してはダメよ。できる限り怪我もさせないようにね」

「心得てます。姫、さあ行きましょう」

などと、気楽に姫と護衛の役を楽しみながら進んでいた。


すると、ようやく偉そうな隊長クラスの兵士が出てきたので、

「ラルクバッハ王国から来た使者だ。

門番が、話すら通さないから強引が入った。

私はジルベール・クロスロード。

こちらは、レオニー・ラルクバッハ。

ラルクバッハ王国の第2王妃だ。

宰相なり、話の通じる人を呼んで来い」

すると、大慌てで宰相を呼びに行く兵士。

しかし、周りの兵士は剣を構えたまま。

うーん、あまり居心地が良くない。

万一王妃様になにか攻撃されるとさすがにこの人数はまずいかな。

「悪いが、こちらに敵意は無い。すぐに剣を降ろせ」

と言うが、降ろさない。

しょうがない。

時間魔法を発動させ、光の剣で全員の剣を折っていく。

100人ぐらいに囲まれていたので、全員だと2回連続で時間魔法を使わないといけなかった。


剣を全て切り、王妃様に所に戻って時間魔法を解除する。


全員の剣が、途中から切れた部分がポキンと下に落ちる。

驚愕の目でこちらを見る。


「解ってると思うが命が惜しければ動くなよ。王妃に剣を向ける罪を知れ。その折れた剣をすぐに捨てよ」

とかっこよく言い放つ。


全員、剣を捨て、その場で停止。

両手を挙げて攻撃の意思が無いことを示す兵もいるし、足が震え座ってしまう兵も。


すぐに、宰相と王太子が慌てて到着。

最初、周りの状況を見て少し驚いた顔を見せたが、すぐにこちらに話しかけてきた。

王妃様が書状を見せ私がペンダントを見せました。

すると「申し訳ありません、衛兵が大変失礼なことをしました」と謝ってきました。

ようやく、我々二人を王城の中へ案内してくれるそうです。


王城内は、ラルクバッハの王城と同じく魔法禁止だった。

王妃様のところで魔法が使える様にして欲しいとお願いし、ラスク王国の王様のところへ。


ラルクバッハの王様が書いた書状の効果でラスク王に緊急で謁見できました。

そして、解呪に来たことを告げる。


「昨日、書状が届いたので年初の慌しい中ではありますが、苦しんでいる王妃様が心配で急いで解呪出来る者を連れて来ました」

と伝えた。


書いた手紙が着いただろうと思った頃に、急にやって来たので驚いていたようだ。

王様から、年初の家族で過ごすであろう時に王妃様自らが解呪に来たことに大変感謝された。


その後で王妃様が「解呪は、この一緒に来ている少年のジルベールが行います」と伝え。


そして紹介。

「この者は、私の娘の婚約者、ジルベール・クロスロードです。

実は、私の呪いを解呪したのもこの者です。

少年ですので、あまり世間に公開したくはないのです。

だれが解呪したからは秘密にする事をお約束下さい」とお願いしてくれた。


私も自己紹介し、早速王妃のところへ案内をして欲しいと頼みました。


それと、解呪をすると眠くなるので今日泊まる部屋を用意し欲しいこと。

さらに、夜になにかあれば、王妃様を守るために起きるから部屋は一緒にしてもらった。

念のために、先ほど王城の上を飛んでいた聖獣が仲間で近くで待機しているから不要なマネはするなと脅す。


ラスク国の王妃様の所に到着すると、部屋に魔法が使えるように大きな魔法陣が敷いてありました。

準備ができているので、まず、鑑定で確認する。

2妃様と同じく強呪の状態。

それも、体の状態からはかなり悪い。

ステータスを見る限りでは、今にも死にそうな状態だった。

神格化が必要なので、申し訳ないが2妃様と私だけで解呪をさせて欲しいとお願いし、部屋から出てもらう。


神格化を発動させ解呪を行う。

そして回復魔法で全回復を。

すぐに終わりましたが、2妃様よりも呪が強かった。

私の体が重く感じる。

案の定、すぐに眠くなった。

スキルを確認すると、今回は20時間魔法が封印されていた。

2妃様に、成功したことを伝え、最後に眠る言い放ち残念ながらその場で崩れ眠ってしまった。


ガルダとイシスが真を契約したときの話。


ガルダとイシス、どちらが強いかそれは下さない口げんかから始まりました。

そして、近隣で暴れ、被害が出始めました。


そこに、真が来てうるさいと怒鳴って来ました。

静かにさせるために2聖獣に勝負を持ちかけました。


1日で約束の物を持ってここに置けなければ真の配下となり契約する。

1日以内に約束を守れたら自分の命を上げるという勝負です。


条件を聞いてふたりとも面白そうだと了承しました。

(結局、このふたりは暇だったのだ。)

そして、ガルダには熱気球に付けたぬいぐるみを取ってくる。

イシスには、指定された場所で鉛でできたボールを海に投げ込み、30分経後にそれを取りにもぐる。

正し、イシスの動きは水に入ると見えなくなるから自分を連れて行く事。

見届け人の自分が死んだら、イシスの負けと言う条件が追加されいた。


なんだ、簡単ではないかと契約してスタート。

ガルダは、一生懸命熱気球を追いかけるが、上空に上がり季節風が流れるところまで来てしまった。

そして、あっと言う間に強烈な風に流され、陸から外れ力を失い、暫く飛ばされた。

イシスとの馴れ合いで、海辺ギリギリだったのも不利に働いた。


イシスは、指定された陸から離れた地点でボールを投げ入れそれを追いかける。

30分の差は、なかなか埋まらない。

活動限界ギリギリでボールをつかむ。

それから上昇しようとすると、体の内側が急に膨れ上がり爆発する。

ゆっくりとゆっくりと上昇し、結局陸に戻るのに3日かかった。


ガルダにいたっては、生還するのに1週間以上かかった。


そして約束どおり、契約を交わしました。


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新作 始めました。異世界恋愛?物語です。
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