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旧・転生者はめぐりあう  作者: 佐藤醤油
4部ジルベール10歳 時が動き出す
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4.51 スザンヌの誕生日

アメリの結婚式が終り、暫くたちました。

今は、12月の初めです。


今日は、スザンヌの14歳の誕生日です。

もちろん、双子のお兄様も。

誕生日は、平日だったので、私だけが王家に呼ばれて晩御飯を一緒に食べました。

もちろん、家の料理長もスタッフとして呼ばれています。

メニューの半分は、家の料理長ゴルゴが担当したそうです。

そして、3名の料理スタッフを1年間入れ替えて育てることになったそうです。

家の料理が、王宮と同じレベルだったとは。

この日私は、スーに誕生日のプレゼントを贈りました。


スザンヌには緑色の髪飾りマリアにはブルーの髪飾りを。

マリアは、誕生日にプレゼントを渡せていないから、ちょうどよいでしょと。

ちなみに、もちろん、単なる髪飾りではありません。


髪飾りをつけると、暗いところで、少し光る。


光属性で、虫除けの効果を付けています。

この異世界は、元の綺麗な現代社会に比べると結構虫がいます。

今の季節は冬なので、あまり虫がいませんが、夏には、大量に虫が飛んでいます。

あまりに虫がいるのが普通なので、気にしない人が多いです。

この髪飾りに使われているベースの石もかなりの高級品です。

今回は、その石に魔力を込めて虫除けの効果をつけてみました。


装着すると、本人の魔力を使いますが、虫が寄ってきません。

と、効果の話をしたら、王妃様が、

「これも、売るの?」と聞いてきた。

「え、2人のために作ったから考えていませんでした」

「ジルベール、婚約段階とは言え、私達はあなたの母親も同然よね。

言いたいことは解るかしら」と。


「はい。では、王妃様方の今の持ち物に効果を付与するというのでよろしいでしょうか。

髪飾り、ブローチ、イヤリングなど、お気に入りも物を持ってきてください。

お返しは、3日後になるますが、よろしいでしょうか」


王妃様方は、侍女に頼んで、アクセサリーを持ってこさせた。

1,2,3妃様は、公務でよくつけるティアラと、扇を持ってきました。

公務の時は、ティアラか扇の、どちらかを必ず持っているそうなので、それらを預かりました。

1妃様だけは、2日後に公務があるから、ティアラだけ急いで欲しいと頼まれた。

大丈夫と答え、その日は解放された。


そうして、週末の誕生日会。

私は、スザンヌをエスコート。

私の服は、残念ながら前回作った物と一緒です。

スザンヌは、新しいドレスを着ています。

今日は、王様が選んだ、赤いドレスです。

「スー、14歳の誕生日おめでとう。今日の赤いドレスも似合うね。

とても綺麗だよ」

「ありがとうジルベール様。今日は私をエスコートしてね」

「はい、王女様ではお手を」

今日は、マリアと相談して、会場内では私はスーだけをエスコートする事になった。


今日の招待客は、先日のアメリ結婚披露宴のメンバーとほぼ同一です。

まだ、夜会デビュー前なので、お昼のパーティです。


今日は、私達に注目が集まる。

王様が、私の服の模様に気が付きました。

「3本の金の稲穂。これは誰のデザインかな?」

「我が家の領地で米が取れますから、その稲の模様を使っています」

「ほう、実は建国の王が着ていたといわれる服が、王家の宝物庫にしまってある。

それは歴代の王しか見たことが無いものだ。

そこに、4本の稲穂のマークが入っている。建国の王も両金眼。これは、偶然なのかな?」


「そ、そうなのですか。建国の王と同じ発想ができたのは、嬉しいです」

王様が何も言わずに考え事を始めた。


「このマークを使ってはいけなかったでしょうか?

一応、今の貴族図鑑に使用禁止マークとしては登録されていませんでしたから作ったのですが」

「いや、良い。建国の王は4本だし、違うといえば違う。

そもそもそれを知っているのは私だけだろう。かまわんよ。

ついでに、4本も登録して使用禁止で申請しておいてくれ。

おぬしが使うなら問題なかろう」

「はい。解りました」


「うむ、これからも我が娘の為に頑張ってくれ。あ、ところで、例のミュージルカルじゃが、

早くやってくれんか、妻から毎日ポーズを求められてつらい」


「え、毎日ですか」

「王妃は3人おるから、彼女らは3日一度だろうが、ワシは毎日じゃ」

「それは、おつらいですね。

開催は、もう少し先の予定ですが。準備は順調です。

会場も決めたので、そろそろチケットを作り始めます」


「そうか、それは良かった。早くチケットを持ってきてくれ」

「では、なるべく早くに。決まり次すぐに案内を送ります」

「そうしてくれ、助かる」


王様、頑張るなー。

いや、しかしここまで影響を及ぼすとは、恐るべし。

異世界を超えて更にパワーアップか。


実は、準備は、ほぼ完了している。

白バラ組みと、赤バラ組みの2体制を目指した体制を作ろうとしたが、

最初から2組は無理があった。

2組での交互公演はまだ無理だが、現状は、混ぜれば、開催可能だ。

スタッフの賃金の問題もあるが、必要ない飾りは後にする事にして、なるべく早く公演を開始するようにしよう。

そうして、本日は、親戚の方々と、たっぷりお話をした。


その中で、ハイルデン公爵と、オレリアン様を入れて、特別休憩室で個別の話をした。

前回のアメリの結婚式の時に相談されていた案件についてだ。

学園を卒業後、騎士戦術大学へは行かずに、

我が家の領地に来て、レイブリングさんの部下になりたいと。

大学と同じ3年間を、実践の場を含めて学ばせて欲しいと言われていたのです。


公爵家の子だからと、特別待遇をする事は無い。

光魔法の使い方については、優先的にレイブリングが面倒を見る。

と言う条件で、本日合意。

しかし、それは1年も先の事。


それまでの長期の休みのたびに領地へ来れば、教える約束をした。

ホテルは、特別室もあるし、正月は少しだけ空きがある。

春休み、そして8月の休みもまだ部屋が空いている。

営業マンとしても活躍しましたよ。

これで最上級の部屋が売れました。


ただ、この時に、オレリアン様の総魔力量を確認したら、まだ80しかなかった。

ついでに、魔力操作を見てあげると、

まだまだ無駄が多すぎて、ぜんぜん操作ができていない。


すこしだけ、外部から魔力を操作し、魔力操作を体験してもらう。

暫くは訓練を続けるように、お願いしましたが、難しいようです。


ハイルデン公爵直々に、指導をお願いされたので、

ハイルデン公爵家の秘蔵図書館を見せてくれるなら、

その日の夜は、魔力操作の指導をすると交換条件を出すと、あっさり了承してくれました。


暫くは、2週間に1回、図書館調査に訪問します。

その日に、外から魔力の流れを正す訓練を設定しました。

これからチョコチョコと体感し、魔力操作を習得し、総魔法量も増やしてもらおう。

ただし、最初は集中的に訓練したほうが良いので、明日からの1週間は毎日行くことにしました。


これで、武器やその他の文献が見れる様になります。

良かった良かった。


実は、アレクサンドロ公爵家の図書館は、

レイブリングさん経由で聞いてもらっていて、マジックバックを二つほど提供する代わりに、

100回の図書館への入館権利をもらえました。

ラッキーです。


このように、アメリの結婚式以来、ハイルデン公爵、アレクサンドロ公爵と、

かなり気兼ねなく話しかけてくれるようになりました。


良い傾向と受け取っておきます。


誕生日会が終わると、マリアが近づいて来て「もう良いですよね」

と私の片腕をつかむ。

上目遣いの目が可愛い。

つい、ニヤーと顔がゆがんだ。

スーが、反対の腕を取って「半分は私も大丈夫よね」

と、こちらの美少女の笑顔がたまらない。

そっちも見て、ついつい笑顔に。

笑顔なのか、顔がデレーっとしてるだけなのか。

二人をエスコートして王城の中へと短いデートを堪能する。

そして、今日の夜もお話をして、そのまま王城に泊まった。

そして、今日も、綺麗な侍女さんがやって来て、体をごしごしされました。



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