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こころんのココポス

わたしは、ぺんぎんのこころん。

心を運ぶ郵便局「ココポス」の局長です。



この郵便局では、

手紙ではなく、気持ちをあつかっています。



「ありがとう」

「ごめんなさい」

「おつかされま」

...など。


動物や生き物たちは、

自分の気持ちをそっと箱に詰めて、ココポスに出します。


気持ちの大きさによって、箱の大きさはさまざま。

小さくて軽い箱もあれば、

持ち上げるのにみんなで力を合わせる箱もあります。


ときどき、

気持ちが高ぶりすぎて、箱が勝手にふくらんだり、

中から音がしたりすることもあります。

そういう箱は、少しだけふしぎな箱です。


朝になると、ココポスの中には

「ぺんぺん」「ぺぺぺん」という声が響きます。


「おはよう!」


わたしの声に合わせて、

働き者の従業ぺんたちが元気に返事をします。


まずは、ぺんぺん体操。

箱を運ぶための、だいじな準備です。


それから、業務開始。

時間宛て、役割宛て、状態宛て――

三つの課に分かれて、箱を仕分けし、押印して、送り出します。


速達の箱もあります。

今すぐ届けないと、気持ちがこぼれてしまいそうな箱です。


お昼には少し休憩して、

午後もまた、たくさんの心を運びます。


おやつの時間は、忘れません。

それも、ココポスの大切な仕事のひとつです。


こうして今日も、

ココポスには、だれかの気持ちが届いて、

だれかのもとへ向かっていきます。


……でも。


ときどき、

箱が勝手に開いたり、

気持ちが逃げ出したり、

行き先がわからない箱が届くこともあります。


そんなときは、

ココポスの一日が、少しだけ止まります。


さて――

明日は、どんな箱が届くのでしょう。


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