両親があまりに無能なので、私が代わりに領地経営をします~女社長は敏腕令嬢に転生する~
ぱち、と目を覚ました感覚がした。
別に寝ていたわけじゃない。ずっと起きていたし、なんなら今は食事の真っ最中だ。
ただ、覚醒した、と感じたのだ。
途端に脳裏に襲い掛かる膨大な記憶。――前世の経験。
私は手にしていたフォークを落とした。
口元を抑えて、前のめりになった私に、食事の席に同席していた両親が慌てている。
ふ、と意識が遠のく。
そのまま私は崩れ落ちるようにスープに顔面から突っ込んだ。
目が覚めるとベッドの上だった。
見慣れているはずなのに見慣れない天井を見つめて、私は浅く細く息を吐く。
色々と思い出した。そして、理解した。
私はいわゆる転生者なのだ。
この世界での私はカトリーヌ・エスポジト。エスポジト伯爵家の長女だ。
両親はファウスト・エスポジトとイラリア・エスポジト。
仲睦まじいだけが取り柄の両親で――壊滅的に、領地の経営が下手!
がば、と私は勢いよく体を起こした。いろんなことを思い出したからだ。
我が家は陛下から領地を賜っているのに、浪費壁のある両親のせいで領地はズタボロ。
領民は税を納めるのもやっと。
(このままじゃだめだわ……!!)
改革だ。改革が必要だ。
前世で起業して女社長だった血がうずく。
いままでのカトリーヌはおとなしくて両親の言うことをよく聞く女の子だったけど『私』の意識が目覚めたからには、このまま放置なんてありえない!
「でも……どうして……」
ふと、疑問に思った。我が家は決して贅沢をしているわけではない。
なのにどうして、両親には浪費癖があるのだろう。なににお金を使っているのか。
「私の……ドレスやアクセサリーだわ……!!」
カトリーヌは中々子供を授からなかった両親が晩年にようやく身ごもった子供だ。
かわいくて仕方ないのだろう。
だから、今までカトリーヌは散々甘やかされてきた。
カトリーヌ自身もそれが嫌ではなかったから、領地の経営がガタガタでもなにも口を出さずに贅沢を享受していた。
でも、そんなの許されていいわけがない。
領民あってこその領主なのだ。民あってこその国なのだ。
このまま領民を搾取し続ければ、いずれ不満が爆発する。そうなってからでは遅い。
「領地改革は絶対に必要よ……!」
私は覚悟を胸にベッドから降りた。
豪華なドレスやアクセサリーは夜会に出るための最低限のものを残して売ってお金にしよう、そう決めて。
▽▲▽▲▽
「お父様! 今日から領地の経営は私がいたします!!」
執務室でお茶を飲んでいたお父様の元に押しかけてそう告げた私に、お父様は目を白黒させている。
「カトリーヌ? 突然どうしたんだい?」
「お父様の経営センスのなさにはほとほとあきれ果てました。領民があまりに哀れです。領主の座を私に譲ってください」
「なにをいっているんだい」
困惑するお父様に足音高く近づく。
お父様は私にとってはいい父ではあるのだが、領民にとっては圧制を敷く悪徳領主だ。
「お父様は本日付で引退です!!」
バン! と執務机に手を置いてすごんだ私に、お父様は「ひぃ」と悲鳴を上げる。
……確かにさっきまで大人しかった娘がこんなことを言い出せば驚くのもわかるんだけど、ちょっとビビりすぎでは?
「わかったら返事を!」
「は、はい!」
お父様は想像以上の小心者。
そう心のメモに書き留めて、私はお父様を執務室から追い出した。
領地が荒れていることは知っている。
お父様が時々愚痴をこぼしていたし、ドレスやアクセサリーを除けば質素な暮らしからも税収が芳しくないのだと伝わってくる。
とにかく一度現地を見てみないと話は始まらない。
『私』になるまえの記憶だけをたよりにするのはあまりに危険だ。
私は執事に「視察に行ってきます」と伝えて、その足で屋敷を出た。
我が家は王都に屋敷を構えず、領地の中央に屋敷があるので助かった。
そして訪れた領地の視察で現状を目にした私は、そのあまりの惨状に絶句していた。
「……想像以上だわ……」
領民はやせ細ってぼろぼろの服を着ていて、畑はなにも実っていない。
絶句する私を領民たちが遠巻きにちらちらとみている。
いままでよくお屋敷に放火とかされなかったわね?!
「急がなくちゃ……!」
このままでは冬をこせないかもしれない。
領民と話をしたかったけれど、下手に感情を逆なでするのも危険だ。
私は踵を返してお屋敷に戻った。
お屋敷の執務室に帰宅した私は、必要な資料を一通り引っ張り出して机に並べていた。
まずは税収! 作物がちゃんと実るまで税収を低く設定。というかほとんど免除する。
次に河川の整備。ここにお金を割けば仕事も生まれる。
(でも、もともとやせた土地でお金がないから……なにか特産品があれば……貿易に使えそうなもの……)
資料をひっくり返す。何かないかしら。
いままで無駄と判断されていたものでもいい。
現代知識がある私なら、有効活用できるものがあるかもしれない。
「これよ!」
見つけ出した一つの資料に、私は目を輝かせた。
「はぁ、コルアの実ですか?」
「そう! 一ついただけないかしら!」
「別に構いませんが……お嬢様はおかしなものをほしがりますねえ」
再びお屋敷をでて『コルアの実』がなっているという一帯に足を運んだ私は、近くにいた領民に声をかけて一つ譲ってもらうことに成功した。
(まだ確定ではないけど、これはたぶんココアの実!)
資料についていた挿絵をみたときに確信があった。
コルアの実と呼ばれ、処分に苦戦しているというこれはきっとチョコレートの原材料のココアの実だと。
前世ではカカオポッドと呼ばれていたラグビーボール状の実は、割れば中にカカオパルプという白い果肉に包まれたカカオ豆の種子が入っている。
それを発酵、乾燥、焙煎をすればチョコレートの原料となる。
うきうきで足取りも軽くお屋敷に戻った私は、厨房を使ってココアの実からカカオ豆を取り出そうとした。
なかなか固い。包丁が通りにくい。
なんとか実を開けて、中から実と一緒にパルプも取り出す。
これ自体が甘酸っぱくて単体で食べられるらしいけれど、今回は発酵に使う。
実とパルプの発酵。確か小箱に入れて、麻袋に包んで一週間だったかしら。
うろ覚え手の知識を手繰り寄せる。
途中適度にかき混ぜて空気を取り込む必要もあったはず。完全に放置はできない。
(一週間かぁ。なかなか長いわね)
発酵がすんだら乾燥させて、カカオ豆をカカオマスに加工する。
細かくすりつぶして、ペースト状にするのだ。
それが終わったら、砂糖やバター、乳製品を加えていく。
滑らかになるように生地を作らないといけない。
砂糖とバターは貴重品だけれど、ここは贅沢に使おう。
出し惜しみをして変に仕上がったら意味がない。
「ちょっと楽しいかも」
鼻歌を歌いながら今日できる作業を終わらせて、私は厨房を出た。
一週間後が楽しみね!
▽▲▽▲▽
そうして出来上がったチョコレートは案の定大好評。
試食を食べてもらったお父様もお母様も、その美味しさに目を白黒させていて、いけると確信した私はコルアの実の買い付けと、信頼できる領民――チョコレートの作り方を教える人たちを選んだ。
門外秘と強く言い含めてチョコレートの作り方を教えた。
最初にチョコレートの試食をしてもらったところ、今まで使い道のなかったコルアの実からこんなにおいしいものができるなんて! と驚いている領民たちに「これを特産品にして領地を盛り立てるわよ!」と告げる。
彼らは驚愕しながらも「これならいける!」「これならみんな欲しがる!」「これで生活が楽に……!」と思い思いの言葉を口にしてくれた。
そうして、税収の改善、河川の整備、主に王都に向けて売り出すチョコレートの準備を進めていった。
一番に効果がでたのはやっぱり税収、次にじわじわと口コミで広がっていったのがチョコレート。
最後にまだ出来上がるのに時間はかかるけど、出来上がれば絶大な効果を発揮する河川の整備は雇用を生み出しながら順調に進んでいる。
そして、私が領主の座をお父様から奪って一年後。
「カトリーヌ、チョコレートをお母様も食べたいわ」
「大事な商品です。食べたければお金を出してください」
「そんな~! 我が家から生まれた商品なのに!」
駄々をこねるお母様をいなしながら今年のコルアの実の収穫量をチェック。
「カトリーヌ、そろそろお父様も領主の仕事をしたいなぁ、とか思ったり思わなかったり」
「この土地の領主は私です。今後一切の手出しをしないでください」
「そんなぁ! 私はカトリーヌの父だよ?!」
情けない訴えはバッサリと却下する。
「知りません! 領民に貧困を強いる領主など!」
強気の私にいつになくお父様が食い下がる。
「我が家だって大概貧乏だよ! みてごらん、補修だらけの家財を! 少しは『チョコレート』の収入で贅沢していいんじゃないかなぁ!」
「ダメです! まずは領民が優先です!!」
確かに、我が家は領民たちの前に出てもなにも怒られないくらいには貧乏だけれど!
私の夜会用のドレスとアクセサリー以外には両親もお金を使っていなかったから、家の中は補修したものだらけだし、使用人だって一人もいない。出てくる食事も質素だし、贅沢をしたくなる気持ちもわからなくない。
でも!
「だめです! 寝る場所と食事がある私たちに比べて、領民がどれだけひどい生活をしていたかご存じですか!」
「いまのお父様たちよりいい生活をしているのは知ってるよ!」
「ぐっ」
チョコレート産業で一気に豊かになった我が領地は、確かに領民の生活の質も向上しているとは聞くけれど。
少しの迷いが生まれる。
私だって美味しいものを食べたいし、隙間風の吹き込む自室はどうにかしたい。
でも、でも!
「ここで私たちが散財しては示しがつきません!」
「領主がぼろぼろのお屋敷に住んでるほうが示しがつかないと思う!」
「ぐっ」
さらに言い返されて、私は言葉に詰まった。
た、たしかに? お屋敷の補修くらいはしてもいいかもしれない。
最近、経年劣化でいろいろな所から隙間風が入り込むからなぁ……。
「……お屋敷の補修の予算は出します」
「わぁい!」
「それだけですからね! 贅沢はしませんよ!!」
「はーい!」
まるでいい子のお返事だ。これが父親かと思うとちょっと頭が痛い。
無邪気にお母様と一緒にくるくる踊って喜んでいるお父様は、確かに領主としてはちょっとアレだけれど、基本的に憎めない人なのだ。
「はぁ……仕方ないわね」
ため息を吐きつつも、許容してしまうあたり、なんだかんだ私も両親には甘いのかもしれなかった。
▽▲▽▲▽
そうこうして領地の立て直しに精を出すこと二年。私はすっかり行き遅れていた。
(十八歳で行き遅れって厳しくない?! 前世の晩婚を見習ってほしいわ!!)
前世で二十九歳で独身だった私には、十八歳で行き遅れといわれる世界はなにかと世知辛い。
世間の冷たさを感じながら、日々政務を行っている。
王都は遠いので、一応夜会用のドレスは持っているけれど、滅多に行かないし、出会いの場がない。
お父様が時々お見合いのお話はもってくるけれど、我が領地の特産品目当ての銭ゲバと結婚する義理はない。
私の結婚支度金でしか領地を立て直せないほどひっ迫した状況でもないのだし。
そんな風に過ごしていたら、思いっきり行き遅れた。
私はあまり気にしていないけれど、お父様とお母様はそうじゃない。
最近の二人は私に似合う縁談を用意しようと変に張り切っている。
(でもなぁ、お嫁に行くわけにはいかないのよね)
この世界は独身に厳しい。
いまはまだよくても、今後のことを考えると結婚はしておいたほうがいい。
……前世の価値観が「そんなのどうでもよくない?!」と騒ぐが、この世界ではそうはいかないのも知っている。
とはいえ、私がお嫁に行って領主がお父様に戻っても困るし、そもそもエスポジト家は子供が私一人なので、家が途絶えるのも困る。
自然と婿入りを希望する形になってしまう。
「うう~ん」
中々厳しい条件だと思う。その上で、私の領地経営に口を出さない人が望ましい。
ますます厳しい。唸り声も出るというものだ。
私が執務室で頭を抱えていると、どたばたと騒がしい足音が聞こえてきた。
視線を上げた私の前で、執務室の扉が勢いよく開かれる。
「カトリーヌ、大変だ!」
「お父様、走らないでノックしてください」
これではどちらが子供かわからない。
私の注意も興奮した様子のお父様には響いた様子がなかった。
「サローニ侯爵家次男のカルロ殿から縁談の申し込みだよ!!」
「は、はあ?!」
カルロ様といえば、王都の騎士団の副団長じゃなかったかしら?!
そんな方がどうして没落寸前の我が家に縁談を?!
▽▲▽▲▽
カルロ様の悪い噂を聞いたことがない。
そう口にしてお父様とお母様は縁談を推し進めた。
領地に引きこもっているから悪い噂を耳にしないだけでは……? と疑った私は、こっそり調べたりもしたけれど、やっぱり変な噂はでてこなかった。
結局、断るにしても一度顔を合わせてから、と両親に説得された。
こちらが王都まで出向くのなら、その間の政務を前倒しでやらなければと思っていたのだけれど、なんとカルロ様のほうからこちらに出向いてくださるらしい。
ありがたくはあるけれど、ここまで上げ膳据え膳だといろいろと疑ってしまうのは人の心理として仕方ないと思う。
そして顔合わせ当日。
久々に袖を通すきらびやかなドレスを身にまとって、私は急ピッチで色々と整えた応接室のソファに座って待っていた。
「失礼します。待たせてすまない」
にこりと微笑みながら入室してきたのは、洋服の上からでもわかるほどに鍛え上げられた肉体を持つ美丈夫だ。
どくんと心臓が脈打つ。
不整脈かしら、と思いつつ私は立ち上がってお母様に叩き込まれたカーテシーを披露する。
「初めまして、カトリーヌ・エスポジトです」
「丁寧にありがとう。私はカルロ・サンローニだ。騎士団で副団長をしている」
「存じております。そちらにどうぞ」
「ああ」
向かいのソファを示すと、カルロ様はゆっくりと腰を下ろした。カルロ様が座ったのを見て私も座りなおす。
「ファウスト伯爵、イラリア夫人、カトリーヌ様と二人で話をしたいのですが、よろしいですか?」
「そうかそうか。では私たちは退出しよう」
「カトリーヌ、粗相のないようにね」
にこにことしながら出て行った両親を見送って私はカルロ様と向き合う。
カルロ様は優雅に紅茶に口をつけている。
「……それで、どうして私のような行き遅れに婚約の打診をされたのですか?」
「直球だね」
「回りくどいのは好きではありません」
カップをソーサーに戻して、カルロ様は浅く息を吐きだした。
「君が領地を立て直したと聞いて、視察にきたことがある」
視線を伏せて、穏やかに語られる言葉。その言葉には慈愛が満ちているように感じられた。
「すごいな、と思った。以前訪れたときは荒れ果てていた土地が豊かになって、領民が笑顔になっていた。少し話を聞いて回れば、君の人となりが分かった。胸が高鳴ったんだ。あんなにも荒れていた土地をよみがえらせた女傑はどんな人だろう、と」
「まぁ」
誉め言葉に思わず口元を抑える。カルロ様が視線を上げて、穏やかに微笑んだ。
「遠目に君をみた。美しい金の髪をなびかせて、領民と笑いあう君はとても魅力的で――恋に落ちた」
「っ」
私を見つめるカルロ様の瞳に宿る炎。熱と呼べるそれが『恋』だと教えられて、私の心臓もうるさくなる。
「でも、君には婚約者がいると私は思い込んでいたから、声をかけることなく帰路に就いた。けれど、諦めきれずに王都に戻ってから調べてみれば、君には婚約者がいなくて困っているという噂を聞いて、いてもたってもいられずに婚約の打診の手紙を送った」
情熱的だ。
そして、その行動を引き起こしたのが私だというのがとんでもなくときめく。
顔が熱い。頬を抑えた私の前で穏やかにカルロ様が笑っている。
「君が作ったというチョコレートも取り寄せて食べたんだ。手に入れるのにすごく苦労したけれど、その甲斐があると思うほど美味しくて、ますます君に夢中になった」
率直な誉め言葉はなによりうれしい。
頬に集まる熱を逃がせずにいる私の前で、カルロ様は微笑み続けている。
「君のためなら、騎士団の副団長の地位を捨てて、こちらに移住してもいい。どうか、私と結婚してくれないだろうか」
今まで言われたことのない熱烈な愛の言葉に。
私の心が恋に落ちた音がした。
カルロ様は副団長の地位を捨ててもいい、と仰ったけれど、それは私が説得した。
せっかくの地位を捨てることはない。遠距離恋愛という手段がある、と。
カルロ様はずいぶんと不満そうにされていたけれど「手紙を欠かさず書きます。空き時間を作って会いに行きます。そんな愛があってもいいとは思いませんか?」と私が口にすると、少しだけ納得してくれたようだった。
とはいえ、カルロ様か私が引退するまでそれを続けるのは現実的に無理がある。
どこかのタイミングで私が王都に引っ越しをするのが無難だろう。
領地を不在にすることになるが、お父様もお母様も私の幸せが一番だと言ってくれているし、カルロ様は「婿入りという形にして、騎士団を引退したら、そちらに移住しよう」と言ってくれているので、何とかなる気がする。
「と、いうわけなので! 今日からお父様にスパルタで経営術を叩き込みます!!」
「ひええええ、そんなぁ!」
「娘の幸せのために頑張ってください」
本を片手ににっこりと微笑む私の前で青ざめているお父様が経営者として立派になってくれればいいのだ。
私の言葉にお父様の顔色が変わる。ぐっと唇を引き締めたお父様に、おや? と思った。
「カトリーヌの幸せのためなら、がんばらないと父が廃ってしまうね……!」
「その意気です、お父様」
「毎日頑張るから、ご褒美はチョコレートがいいなぁ!」
「見下げ果てました、お父様」
どこまでも欲望に忠実なお父様にため息をこぼす。
なんだかんだ、憎めないので、本気で嫌っているわけではないのだけれど!
「さあ、お父様。今日から二人三脚でがんばりましょう」
「頑張るよ! 孫を見るためだからね!」
これまた、おや? と私は目を見開いた。
一転してにこにこと微笑んでいるお父様がさらに口を開く。
「カトリーヌの子供を抱くのを、ずっと楽しみにしていたんだ!」
「……お父様」
「頑張るからね! だからご褒美にチョコレートを」
「お父様!!」
結局そこに終着するの?!
ちょっとだけ上がった株がまた下がりましたよ、お父様!!
読んでいただき、ありがとうございます!
『両親があまりに無能なので、私が代わりに領地経営をします』のほうは楽しんでいただけたでしょうか?
面白い! 続きが読みたい!! と思っていただけた方は、ぜひとも
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