RSSリーダーは、なぜ廃れたのか?
みなさんは、RSSリーダーなるものをご存じだろうか?
各サイトの最新投稿の見出しや、ヘッダー画像などをサイトに行かずして、確認できる便利なツール。それが、RSSリーダーなわけであるが、これまで利用してきたChromeの拡張機能のひとつが、先日、Googleの規約改変に伴い、唐突に利用不可となってしまったから、さあ、大変。
使っていたのは、FeedbroというRSSリーダー。これが非常に使い勝手が良く、情報収集に重宝していた。Firefoxでも存在するアドオン。それなら、まだ利用可能であるらしいFirefox版を使えばいいのだが、筆者は、Firefoxに対し、プライベートブラウジングモードを使わなくても、一切の記録を残さない仕様を採用しているため、アドオンが導入出来ずに、断念……。
そして、ここ数日、探し回り、ようやく使いやすそうなRSSリーダーを提供しているサービスを発見。「Inoreader」というサイトである。
画像を見ていただければ、お分かりだろうが、非常に見やすく、各サイトで直接記事を探すよりも、効率的に読みたい記事を見つけることも可能。有料版もあるようだが、登録さえすれば、無料利用も、もちろんOK(機能制限があるが、これでも十分だろう)。
正直、筆者的には、使わない方が意味が分からないくらい便利なツール。それなのに、なぜRSSリーダーの利用者は、年々減り続けているのだろうか?
アルゴリズムやAIが、利用者の好みに合わせ、興味がありそうな記事を先回りして紹介してくれるのも、たしかに便利だろう。だが、あまりにそういった物にばかり頼っていると、視野はどんどん狭くなっていくし、サービス提供会社の胸先三寸で、心理誘導(=ステルス・マーケティング)を被るハメにもなる。
現在、RSSリーダーの世界的な利用者は、インターネット利用者全体の1~3%と推定されるらしいが、日本においては、1%未満にまで減少しているというから、唖然である。
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雑誌のつり革広告のような楽しみが、RSSリーダーにはあり、さらにワンクリックで本文へとジャンプもできる。ヤフーニュースのような脳死見出しばかり見ているよりも、自分好みにカスタマイズした方が、全然いいし、情報の質の選別にも、役に立つだろう。
それにしても、グーグルさんよぉ……。
Feedbroの利用を停止するにしても、登録していたサイトの確認くらいは、出来るようにしておいてくれよ。20~30サイトくらいは、登録していたはずだが、全部思い出せずに困ってるやで、わいは……。