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第九十五話
「というわけでなんか手術を受けることになったので。」
「まあ、黒羽が決めたんなら大丈夫なんでしょ。頑張ってね。」
「ちなみに手術はどれくらいで終わるんですか?」
「そうだね、30分もあれば終わるんじゃないかな?」
「ごめん、終わったらちゃんと構うから。」
「いや、それはいいから!」
「いいの?」
「いや、良くないけど!ま、まあとりあえず頑張ってね!」
手術室に入り、麻酔を打たれる…
「OKー。成功したよー。」
声が聞こえる。
「はーい、ありがとうございます。」
なんだろう、すごい楽な感じがする。
どんだけ容量不足だったんだよ。
「ちょっと一旦立ってみてくれない?」
ベッドに腰かけたままの俺に先生は話しかけてくる。
「よっこい…あれ?」
なにかすごい変な感じがする。
何とは言い表せないが、違和感がすごい。