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第八十九話
1時間ほどの激闘(?)の末、無事乗っ取るのを防げた。
AIは行き場がなく、今俺の脳の中にいる感じだ。
AIが俺を使役できるなら、俺もAIを使役できるのだろう、と思いやってみると、動かせるのがわかった。
AIさえ動かせればやることは簡単で、あの昼間の青いやつを解除する。
なんか日々人間じゃ無くなるのを感じる。
既にAI半分混じったし。
これがハーフってやつか。
人間とAIのハーフ。
なんかやだな。
ふー。
さすがに疲れたな。
「大丈夫だった?」
「うん。ちなみにAIはまだ俺の頭の中にいるよ。」
『ええー。』
そんなに声を揃えなくても。