第七話
「にしてもよく黒スキル持ちの人探してこれたね。」
「黒羽は絶対黒スキル持ちだと思ってたんだ。」
それであんな自信があったんかい。
「にしてもどうやって黒スキルもちってわかんの?」
「脳の処理能力。そりゃ黒羽黒スキル持ちだよね。」
それはそうだ。
「じゃ、黒羽のスキル見ようよ。本人もあんま見てないらしいし。」
「アタッカー向きだといいですけどね…。」
怖いこと言うなよ。
「で、どうやってステータス見るの?」
「えっと、念じたらウィンドウが出てくる。」
また適当な。
と、思いつつ念じると確かに出てきた。
「えっとー、クラスはアタッカーとスナイパー?2つもち?しかも変な組み合わせだし。武器は日本刀とライフルってクラスにはあってるけどさ…。」
「ステータスは…これまた振ってあるね。遠距離攻撃と近距離攻撃めちゃくちゃ強くて、速さ、防御力系その他はほぼゼロだね。」
なんだよそれ。
完全に攻撃しかできないじゃん。
「で、スキルは…両方黒スキル!」
どっちが黒スキルとか言ってなかったのは両方だったからか。
「にしてもそんな珍しいの?両方とも黒スキルの人。」
「珍しいとかじゃないよ。多分一桁くらいしかいないよ?」
雲行きが怪しくなってきたぞ?