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第四十六話
「げ、襲われてんのか。助け求めてくるってことはそれなりに不味いのか。急いで行こっか。」
ボス部屋の端っこにある魔法陣に乗り山の中腹に戻る。
そこから見てみると確かにかなり不味そうな状況だった。
ぱっと見て数百人いるんじゃないのか。
それも全員が全員魔法とか弓とか遠距離勢だ。
腹立つなー。
まあ今のところ英子が守って春千が攻撃する感じで何とかなっているようだ。
そりゃ近距離勢じゃ分が悪いな。
「京子はここから狙う感じかな?」
「だね。黒羽魔法使う?」
「そうしよっかな。そっちの方が火力はでかいし。まあ斬撃も組み合わせる。」
「よし、じゃあ私が引っ張ってく。冬雪は京子守っといてくれる?襲われないとは限らないし。よし、じゃあ黒羽乗ってー。」
一足先に浮いていた穹の手を掴み宙に浮かび上がる。
「さあ、じゃあちょっと消して来ますか。」