44/107
第四十四話
まあ、向こうのグループか負けるはずもなく、無事帰ってきた。
「じゃあ防衛してるし行ってらっしゃい。なんかあったら連絡するから。」
「よし、じゃあどこ行こう?ダンジョン行くにしてもどっかいいとこある?」
「遠いのも何かあったらまずいし近場で探そっか。」
そして洞窟の裏手の山を捜索すること10分ほど、ついにダンジョンに飛ぶ魔法陣らしきものを発見する。
「よし、まあ向こうの人たちもいる訳だし早めにクリアするかー。」
みんなで足を踏み入れるとこの前のような感覚になり、考えが正しかったことを確認できた。
「ふうー。」
周りを見渡すと雲が広がっていて上を見れば星空が広がっていた。
「雲の上って感じかな?歩けそうだし私の『飛行』の出番はボス戦まではないかな。」
「そうみたいだね。佐切もちろんだけどトラップに気をつけてね。」
ええい誰がかかりたくてかかるんだ。
通路は意外と狭く人が3人横並びで通れるくらいのものだった。
久しぶりの3秒クッキングになりそうだ。
壁にひたすら打ち続けるという楽しい作業をしてついにボス部屋の前にたどり着く。