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第二十三話
「『絶対防御』。多分10分くらいは持つよ。」
「予想通り相手も物理攻撃無効かけてるみたいだね。」
オーケー。
じゃあ俺は色んなところで壁や地面に向けて斬撃を打ち伝わらせておいたり、素振りをしたりしとくか。
そんなことをしていること10分、ついに能力が解除される。
と、同時に穹は『飛行』で、空に上がっていく。
まるでスナイパーに狙ってくださいとでも言わんばかりに。
スナイパーも中々に腕利きらしく思わず穹に向けてうつ。
その時
「死の恐怖」
弾が着弾するより先に背中に白く光る剣のようなものが突き刺さる。
そして弾が着弾する。
するとスナイパーの背中に穹に突き刺さったものと同じような剣が突き刺さる。
完全な自爆技だ。
穹の判定は自爆に入ったようだ。