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第二十二話
「どうしてそんなくらい顔してんの、黒羽。まさか…」
そういいつつ振り向かれた英子は『飛行』を俺に教えたことを白状する。
「そっか、ま、そんなに気にしなくてもいいからね。」
「そういえばさ、穹はこのゲーム好き?」
「うん、大変だし難しいけど嫌いにはならないよ。」
そっか、じゃ全力で戦うだけだ。
「ま、作戦としてはとりあえず『絶対防御』うつでしょ、相手はたぶんゲーム中くらいだったら物理向こう打てるから。どうしようもないけど、その間に念の為黒羽は罠はっておいて。私はこっちの『絶対防御』溶けたらすぐ落ちる。」
その言い方だと自分からみたいな感じしない?
「ふふっ、多分みんな見た事ないだろうけどこういう時にちょうどいい技があるの。」
明るすぎる穹の声だけが響く。
「まできる限りで頑張ろうね。」
『戦闘開始』
決戦が、始まる