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天の子  作者: 夢樹明
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砂糖とチートな一家

 自分の世界の小ささを実感する、数え4つの天丸です。


 崩れ落ちた僕を、みんな心配してくれたけど、気を取り直して、説明する。


 場所を移して、人払いまでした僕を、お爺は、何言うつもりかと身構え、お婆は、優しい目で見て、金太さんは、何が始まるのかソワソワしていた。


 まずは、絶対に秘密にすることを約束してもらった。みんな簡単に、秘密にすると言っているが、先ほど聞いたところ、甜菜は寒い地方よ作物だから、夏前には収穫できるから沢山あるそうだ。

 そんなのが、砂糖になることがわかれば、ウチは、攻め滅ぼされてしまう。そこまでの話しなのだ。


 秘密が、ばれたら、みんな殺されると、訴えてなんとか納得してもらえた。



 そして、砂糖のことを話すと、お爺は驚き、お婆は困惑したように、金太さんは、ワクワクするような、感じだった。


 わかっていたことだけど、いくら言っても、そうそう信じてもらえない。

 論より証拠と、実際に作ってみようと、言うことになって、人払いした、離れに、道具類を用意して甜菜から砂糖を作ってみた。


 

 結果は、砂糖が出来ました。麦芽飴よりも簡単にできちゃった。


 甜菜の根を、細かく刻んで、絞って出た汁を、煮て水分を飛ばしたらできた。

 三温糖よりも濃い色合いで、黒糖よりも薄い色の砂糖。


 みんなで、試食したら驚いていた。お爺なんて、叫んじゃったよ。叫び声に人が集まって来たのを、何でもないと、なだめて帰したり大変だったけど、驚きが過ぎたら、みんな笑顔になり、いくらの儲けになるか話しあって悪い顔していた。


 話しの中で、馬のエサは、どうしようと言う話しもあったけど、絞ったカスをエサにすれば問題ないだろうとか、わりと、どうでもいいことや、最初は、小人数で、とか、信用できるのは誰かとか、作る工程は、分けた方がいいとか。


 取り急ぎの話しが終えたあと、

 お爺は、僕に、

「お天、これからは、思い付いたことは、何でも言ってくれ、できるだけ協力するぞ。それにだなぁ、何でも欲しいものをやるぞ」


 と言われたので、リストに書いてなかった、武器をねだってみた。


「弩が、欲しいな~」


「あるぞ!」  「え!」


 お爺は、そう言って蔵の方へ歩いて行く。

僕は、付いて行って蔵の外で待っていると、お爺が、弩を持って出てきた。見せてもらうと、弦は張ってないけど、確かに弩だ。


 ふと、お爺に蔵の中を見せて欲しいとお願いしたら、危ないから、何か触りたい時は、お爺に確認するように言われて、蔵の中に入る。

 中に入ると、弓があった。和弓ではなく、大陸の馬上弓だろうか、何だこれ、弩もまだあるし、ウソ、すごい装飾の施された鉄砲まである。


「お爺、火薬とか、ある?」

 聞いてみたら、


「火薬は、無いな。だが、硝石はあるぞ。あと、これが硫黄だな」


 と、白い細かい石と、黄色い変な臭いの粉を見せてもらった。


 何だこれ、何だこれ、これがチートか?

この蔵は、丸い猫型ロボットのポケットなのか?信じられない。

 本当なら、手に入れるのに、年単位が必要なレアアイテムが並んでるなんて、あり得ない。


 結局、僕があんまり騒ぐので、蔵の外に出されてしまいました。


 お爺としては、僕に欲しい物を贈りたいらしく、何かないか聞いてくる。


 弩を沢山欲しいとお願いしたら、お爺は、戦でもするのか?と聞くから、うんと答えたら、ニヤリと笑って、任せておけと、胸を叩いた。

 

 他に何かないのか?と聞いてくるので、


 せっかくなので、壺を100個買ってもらうことにした。


 お爺は、そんなもんでいいのか?と、聞くので、僕が、すっぽり入るくらいの、素焼きの壺を頼んだ。


 常滑焼きの壺にしてもらおう。お爺には、佐治家とも繋がりを持ってもらいたいしね。

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