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第256話「神代の時代から、今まで!ありえなかった事だ!」

新作連載です!


⛤『異世界ゲームへモブ転生! 俺の中身が、育てあげた主人公の初期設定だった件!


本日『2月21日』現在で『第9話』まで公開されております。


一気に読めます。


何卒宜しくお願い致します。

『うふ♡ リオ、またねっ!』


ティエラは再び右手をびしっ! と突き出し、リオネルへVサインを送った。


そして、10mほどジャンプ、空中で華麗に一回転しながら、

「ぱっ!」と、煙のように消えてしまった。


こうして……

高貴なる4界王のひとり、

地界王アマイモンの愛娘たる、地の最上級精霊ティエラは去った。


煙のように消え去ったのは、彼女が得手とする『転移魔法』によるものであろう。


詠唱はなし、発動は神速。

とんでもなく鮮やかな転移魔法の行使であった。


リオネルは「さすがだな!」と感服すると同時に、

ティエラと邂逅出来て本当に良かったと心底思った。


ティエラはアリスティド同様、リオネルにとても期待し、

大いなる地の加護を与え、熱いエールを送ってくれたからだ。


ティエラと話している間、

ケルベロスとアスプは、遠巻きにして様子をうかがっていたようだ。


そろそろ戻しても構わないだろう。


リオネルは周囲を索敵。

いろいろな意味で邪魔者が居ないのを確かめると、

念話で帰還を呼びかけた。


……数分ほどで、ケルベロスとアスプは戻って来た。


リオネルはアスプを(いた)わり、魔法の腕輪へ収納。


残ったケルベロスと話す。


無論、念話である。


ケルベロスは、ティエラ出現の際の慌てふためきぶりは消え、

何とか、落ち着いている。


ただ、まだ興奮が冷めやらぬようで、大きく息を吐く。


『ふう、さすがに驚いたぞ。まさか、ティエラ様がいきなり現れるとはな』


ケルベロスが言うと、リオネルはホッとした顔つきである。


『ああ、俺もびっくりした』


そして更に言う。


『何とか、ティエラ様に嫌われずにすんだというか、地の加護を賜り、期待しているし、ともに修行を頑張ろうと励まされたよ』


さすがにティエラ様を、

「勉学に励む魔法学校の同級生のように気安く思った」

とは言えない。


苦笑したリオネル。


対して、ケルベロスは再び、興奮して言う。


『う、うむ! しょ、初対面で! ティ、ティエラ様にお気に召して頂けるなど! そ、その上! お、大いなる地のご加護をくださるとは! と、とんでもなく! め、名誉な事なのだぞっ!』


『え? とんでもなく名誉な事?』


『う、うむっ! あ、主よ! 人間如きと言ったら申し訳ないが! さ、最上級精霊たる存在が! は、初めて会った人間へ、地のご加護をくださり! そ、そのように励まされるなど! 神代(かみよ)の時代から、今まで! ありえなかった事だ!』


ケルベロスは、たいそう驚いたようだ。

言葉の端々に、興奮が表れている。


『そ、そうか!』


『うむ! ティエラ様はな、現在、修行中の身であらせられる。いずれは昇華され、ゆくゆくは、最上級精霊から地母神へおなりになる、偉大なお方なのだ』


『うん、ティエラ様って、本当に凄い方だとは思った。心身が引き締まるな』


『うむ、ティエラ様のご期待に沿うよう、主は切磋琢磨すれば宜しい!』


『了解!』


という事で、何やかんやあったが……

懐中魔導時計を見れば、まだ時間は、午後3時前……


加護も授かったし、もう少し転移魔法の修行をしよう!


あと約1時間だけ、午後4時まで頑張る!

それで今日は切り上げだ!

モーリスさん達を呼びに行って、農地と岩壁を見て貰おう!


転移(トランジション)!」


おお! 5m移動!


あれだけ発動して修行したのに!

3mの壁を越えられなかったのに!


いきなり!

プラス2mの距離延長だ!


ええ?

たった2mの距離延長なのに?


と、笑うなかれ。


リオネルは真剣である。


よし!


転移(トランジション)!」


おお! 10m移動!


先ほどより、プラス5mの距離延長だ!


転移(トランジション)!」


おお! 一気に50m移動!


うん!

先ほどより、プラス40mの距離延長だ!


よし!

行ける!


リオネルは何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も!!!

転移魔法を発動し続けた。


移動距離も、100m、300m、500mと距離延長に成功。

最後には、約1kmの転移移動に成功していた。


当然、農地への帰還も全く問題がなかった。


やはり、ティエラの地の加護の力は、とんでもなく大きかったといえよう。


多分、転移魔法以外の地の魔法も発動が円滑に、

効能効果も著しく増しているに違いない。


そして、リオネルの体内魔力も凄まじい。


これだけ転移魔法を連発しても、魔力の消費は大した事はなく、

全体内魔力を100%としたら、たった10%未満しか減っていなかった。


それも1時間後には再び補填され、体内魔力は満タンとなっている。


この間、ケルベロスは農地で満足そうに見守っていた。

なので、余計な侵入者もなかった。


自身のみの転移が上手く行った。

なので、リオネルは自分とともに、

『岩』を『荷物』に見立てての同時転移の訓練を行う。


更に『岩』だけを送る訓練も。


最後には、ケルベロスと同時に転移を行う。


距離は出ない。

だが、全て上手く行った。


今の状況は、

世界の果てまで一瞬で飛ぶ!

という壮大な目標までは、とてつもなく遠い。


しかし、千里の道も一歩よりと言う!

この1kmは、最初の一歩だ!


と、リオネルは大満足であった。

そして、ティエラへ大いに感謝し、

存在を励みにしようと、改めて決意する。


やがて、午後4時となり……


「よし、モーリスさん達を迎えに行こう! 農地と岩壁の確認をして貰うんだ!」


完璧な結果とは言えないが、

『大きな収穫』を得たリオネルは、笑顔で村へ戻った。


そして、まずはモーリスを連れて行き、農地と岩壁を確認。

30分後、リオネルに命じられたケルベロスが護衛を兼ねて農地まで先導、

ミリアン、カミーユに連れられ、村長と助役が、新装なった村の農地を訪れた。


リオネルが開拓した新たな農地、農地全体を囲む頑丈な岩壁を見て、

村長と助役はとても大喜びした。


当然モーリスも、リオネルが生成した岩壁を事前に念入りに確認、100点満点を出した。


そして嘘も方便とばかりに、

「いかにも自分が魔法を使った」ように偽ったのは、言うまでもなかったのだ。

いつもご愛読頂きありがとうございます。


※当作品は皆様のご愛読と応援をモチベーションとして執筆しております。

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