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お姉さまに相談しました

5日目

なんと殿下が王宮へ申し出くださり、公務以外の王子妃教育が学園卒業まで免除になられたそうです。 今までの生活をしていたときより、表情も柔らかくなりいきいきとされているお姉さまを垣間見たのでしょうね。 姉妹でお出かけも夢ではなさそうです。


わたくしも学園卒業までに進路を決めなければいけません。ほぼ、結婚への道でしょうが・・・。 侯爵家はお姉さまの子どもが生まれたらその方が継ぐそうです。

何しろわたくしは今までぼーっと過ごしてきましたので任せられないと判断したのでしょうか、それとも王宮より 王太子にお子様が産まれたら王子は侯爵家の跡取りの後見として迎えるように要請がきましたのでしょうか。 両親は領地にいることが多いため、ほぼお顔を合わせません。


表向きはお母さまがとってもとっても嫉妬深い性格のため(お父様限定)領地からあまり出てこられません。まぁ姉妹がお父様を構うのもよしとされませんのであながち間違えではないのでしょう。 小さい頃はとっても寂しかったですが、里心をつけないために王宮でお姉さまが暮らす話をあまり干渉しないから姉妹で生活させたい。


手元に置いておきたいと話をしてくださりガヴァネスの教育を受けながら生活してきましたからわたくしたち姉妹で良かったですわ。助け合って生きていけますもの。



最後のお昼は、皆様でとっても名残惜しくサロンで過ごしました。 やはり女性同士の会話は弾み、いろいろなお話も聞けてたのしゅうございます。(昨日までいた男性たちは殿下たちの食事の場に行くように婚約者の女性から敵情視察にいかれました。学生ですもの、てへっといった感じで行きなさいだそう) お姉さまが学園を終えて王宮へ行かれるのも少なくなれば、夕方の時間にサロンに集まることができそうです。 わたくしも嫁ぐ前に何か好きなことをしてみたいなと浮かんできました。 せっかくの青春、学生であるうちに皆様ともっと楽しいことを共有できたら嬉しいですよね。


帰りに馬車の中でお姉さまに相談しながら館に戻ります。王太子妃の座を脅かすほどの派手なことができないお姉さまはお手伝いができることがあったら教えてね。とおっしゃってくださいました。 最近のわたくしはとってもイキイキしてるわねと!お姉さまも!


勢いづいたわたくしさっそく領地にいるお父様に、王都にお店を開きたい旨をお手紙にしたためました。 学生の今のうちに、趣味をもっと皆様と共有したいのです。せっかくならレッスンを細かくわけて手芸、料理教室などやりたいです。アイシングクッキーやガラス細工のような飴菓子がのったクッキーを販売したり、教えたりするカフェなど☆ しばらくの間でしたら、好きなことをさせてくれると思います。

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