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お姉さまと一緒にビーズ刺繍をします

学校の帰りにお針子御用達のお店へ寄ってみたいと思います。豪奢な馬車が向かうと迷惑をかけるかもしれませんので途中から歩いたほうがいいかもしれません。荷物がどのくらいになるかわかりませんから手伝ってくれる侍女を連れていきました。


貴族令嬢としては良くないのでしょうが、前世の私はいつも忙しくしていました。大好きな趣味は手芸。本を購入したり、スマートフォンなる光る機械にて調べたりしていました。趣味が高じていろんな場所に手芸の資格を取りに行き講師なども行っていました。広く浅くの趣味もありますが、きっとこの世界でもできるものがたくさんあるはず!


~カランカラン~

どきどきワクワクしながらお店に入りました。

キラキラが大好きなわたくし、ビーズのキラメキにくらくらしながら布、小物たちもたくさんあるのでキョロキョロがとまりません。

侍女たちにそれとなく聞き、貴族用のドレスにビーズを縫い付ける職人がいるのでお店があることは分かっていたのですが実際手に取りますと興奮がとまりませんね。ドレス工房ご用達のお店のようです。

平民からするとビーズなど高級品ですので今まで趣味として作ることはできなかったと思いますが、新たなお仕事としてビーズ刺繍の小物流行ると思いますわ。

いろいろな色のビーズと針、そして布。今から縫い縫いができると思うと、はぅっ、右目ならぬ手が疼きます。



帰りの馬車の中で考えに耽ります。一週間の猶予なのであと4日。計画がうまく進んでくれたら・・・。




待ちにまったお昼のお休みの時間。お食事が終わった頃を見図り皆様にお見せします。

「昨日お伝えしたお姉さまと作りたかったものはこちらになりますの。」

キラキラとしたビーズを見て皆様も笑顔に・・・獰猛な・・・笑顔に・・・。

「なんとキラキラした小物でしょう。宝石とはまた違った煌めきですが、これをアンリ様の侍女の方が作られたの?」

「いいぇ、わたくしがお姉さまとお揃いのものが作りたくて一生懸命に作りましたの。」


前世の記憶の中で流行っていた女性らしいモチーフの小さ目の唇のブローチ、お花を模したもの、簡単な〇、△でも様々な色にするととても素敵になります。

皆さまとお姉さまが手にとっています。

「まぁ、この唇の形。意味深ですわね。わたくし婚約者の方に差し上げたいわ。最近彼のまわりをウロウロされる女性がいらっしゃって困ってましたの。牽制の意味をこめて・・・ほほほ。」

リンゼ様の婚約者の方は上位貴族ですのでやはり例の令嬢がまとわりついているのですね。困ったものですわ。

「お姉さま、交換するならどんなものがよろしいですか?」

「そうね、アンリとお揃いで持つなら可愛らしいものがいいわよね。」


普段より賑やかなお昼休憩はあっというまに終わり、授業後またサロンをお借りできることになりました。

お姉さまもニコニコして作られております。最近お顔が柔らかくなってきて妹は嬉しく思います。

好きなことをしている時間が一番リラックスできますよね!!!!

リンゼ様やミニョン様など刺繍がお得意の方がさくさくと作られています。

婚約者のいる方は唇のモチーフを早速つくられていました。

刺繍は一人で刺すことが多いのですが、皆さまとお話しながら作るともっと楽しいですね。

お姉さまと交換するモチーフを心を込めて作りました。

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