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1 / やる気のない日

戦闘が長引いたその日、ネズミ・ナイトウォーカーは敵の基地の中で奴と戦っていた。

黒い騎士は彼に対しこう言ったのだった。

「お前は私の元飼い主だ」

「嘘だ、お前みたいなやつが主なわけがない」

「いずれ分かる時が来るだろう」

そう言った直後、ネズミは上空から地面へ落下させられてしまう。

まさか自分の飼い主が敵だとは思ってもいなかったが、今は自分の命を最優先に考えなければいけなかった。


地面に落下した後は気絶していたようで、目を覚ますと目の前に誰かがいた。

「るー」

「??」

「るー」

両手をバンザイして謎の言葉を喋る少女がいた。

一体彼女は何をしようとしているのだろうか。

「君は一体・・?」

「るー。ネズミーアイランド、るー」

「く、信者か・・・」

ネズミ・ナイトウォーカーはネズミーアイランドとは別の文化を持つ一族のため、古代に栄えていたネズミーアイランドとは波長が悪かった。

「るー」

「止めてくれないかな。僕は一応ネズミでそっちは人間の女の子なんだからそんなに来なくても」

「るー。邪神を倒すために私も一緒に戦う」

「邪神?」

「ネコカミ。カオス・オブ・キャットと呼ばれた異界を司る闇の神を打倒すには光の力が必要」

「断ります」

「まだ何も言ってない」

「僕はこれから先味方のところに行かなくちゃいけないんだ」

「だめるー。私のために生きるのだるー」

「くっ、変な奴にひっかかった!?}

「この世界はあまりにも陰惨な戦いが始まっている。もしこの状況で邪神がこの地に現れれば、世界中の生き物は全て食べられてしまう。食べられた後は皆一緒になるけれど、それは栄養物としての存在でしかない。その中で起きた食欲の循環によるエントロピーの増大によって邪神は力をつけており、この世界もまた邪神にとって最適なエネルギー空間なのだ」

「何言ってんの君!?」

「邪神カオス・オブ・キャットはそうして多数の星々を壊滅させてきた。邪神は今でも宇宙の中をさまよっており、帝国を凌ぐ破壊的な欲望を持ってこの地に飛来してくる。そう、私は受信したのだ。そしてこの場所で私は貴方とであった。私はこの場所で未来、この世界を救う光の英雄が落ちてくるというオラクルを受信したのだ。そのオラクルによって私は導かれそして貴方と会った。その貴方こそまさしく未来を救い一千年帝国を築く最強の戦士となることを私は予知している。そう、これはまさしく運命。その運命を逃さずにして何が巫女であろうか。私はここで貴方を捕まえ、そして最強の存在と至らせるために来たのだ。待って、何で逃げるの?」

「きゃー!!」

「そしてこれから先貴方には導師パヨーンの元で修行をしてもらう。そこで行われる厳しい修行によって貴方のフォースはより強くなるだろう。そう、銀河帝国をもしのぐ力、一瞬にして世界を蒸発させうるほどの力を貴方は持っている。持っているはず、持っていなかったら貴方を煮て焼かなければいけない。どちらにしても貴方は英雄、銀河帝国、そして邪神を滅ぼすことができる存在だということを私は確信しているのだ。さぁ、私の元へ来なさい。私と一緒に世界を救うのです。ネズミ・ナイトウォーカー」

「ぎゃー!!!!???」

そしてネズミは謎の少女によって拉致られてしまった。彼の命運は一体どうなるのであろうか。



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