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白い旋律と黒の魔獣  作者: ノイノイ
始まり
5/9

第五話 不安

ローズベル城下町の東に存在する、居住区へ向かう。

距離が離れている為、大聖堂近くには馬車乗り場がある為、いつも利用している。


「東の、居住区の方へ向かいたいのですが」

「はい、かしこまりました。どうぞ、お乗りください」

「ありがとうございます。」


今日は利用者が少なく、すぐ利用することができた。

これなら速めに到着するであろう。


.....馬車に乗っている最中、私は今日の出来事を思いふけっていた。


-----はい.....できました..........いえ、そのようなことは...........見せしめにしました........バレてはいません.........分かりました、ではこれで------


あの不審者が誰と会話していたのか。

言ってた言葉、見せしめ....どう想像しても、良い意味にはならない。

不安.....だな。

毎日が平穏であったからこそ、恐怖心が簡単に侵食していく。

本当に、臆病だな私、一度死んでいるのに。


色々考えては不安になり、モヤモヤが募っていく中、あっという間に馬車が居住区へ到着した。

近くにある時計を確認すると、意外と時間は経っていたようで30分程度時刻が進んでいた。

考え事をしている時って、時間が経つのが速い。


「ありがとうございました。この辺りで降ろしていただいて大丈夫です」

「かしこまりました、それじゃあ30Gですね」

「はい、どうぞ、確認ください」

「丁度頂戴しますね、ありがとうございました。またご利用ください、忘れ物もないようにね。」

「はい、ありがとうございます。頑張ってくださいね」

「ああ、頑張るよ。ありがとうね。」


そう言うと御者さんは笑顔で頭を下げ、来た道をそのまま戻っていくのであった。

平和なやり取りに少し救われる。


おセンチな気分にになってないで、私もいつも通りに頑張ろう。

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