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暴走幼女藍沙ちゃん  作者: ねがぽじ
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暴走幼女藍沙ちゃん~第4話~

これは、百合小説です。

この小説は、本編の過去編の小説です。


~暴走幼女藍沙ちゃん ~


~第四話~


ある外国の山奥にある研究室に白髪の60代ぐらいの女性と20代ぐらいの女性が何か言い争って喧嘩をしていた。


「本気かね。

君がやろうとしていることは、神への……いや、全ての生物への冒涜だ!」


白髪の60代ぐらいの女性は、机を強く叩いて女性を睨んだ。


「教授の考えは、時代遅れです!

これが上手く行くと人類の科学の発展に傾向されるかも知れないのですよ!」


20代ぐらいの女性も机を叩いて女性を睨んだ。


「でも遺伝操作による優秀な子供を産み出そうだなんて馬鹿げている!

自分の子供に優秀な子になってほしいだけじゃないか!

それだと君も君の子供も不幸になるってなぜ解らないんだ!」


60代の女性は、もう一度机を叩いて20代の女性を睨み返した。


「自分の子供に優秀になってほしいと思うのが何故悪いのですか。

親ならば子供が優秀になってほしいと思うのは、当たり前のことです!」


20代の女性が机に両手を起きながら女性を睨み返した。


「必ず自分の子供が恐ろしくなるだろうね。

何故ならば化学者の自分よりも賢くなり近い未来に劣る自分が嫌になって逆恨みをするように自分の子供を憎むようになるだろうね。

何故ならばそこに歪んだ愛しか存在がしないんだからね」


60代の女性は、机に両手を当てて女性を睨んだ。

そして女性の心の底の思いを言い当てた。


「そんなことは、ありません!

私は、遺伝操作の子供でも自分の子供ならば愛することができます!」


20代ぐらいの女性は、机に両手を当てて睨むように女性を見つめた。

自分の子供ならば愛せるって宣言をした。


「これ以上議論して無駄だね。

私は、抜けさせてもらうよ」


60代の女性は、研究室に置いてある自分の物を鞄にしまいながらこの研究室を出ていくことを伝えた。


「勝手にしてください。

せっかく人類の進歩の発展に立ち会える機会をなくすだなんて教授は、バカです」


20代の女性は、研究室を出ていこうとする60代の女性を攻めるように睨んだ。


「どうとも言え。

まったく愚かな事をすることだ」


60代の女性は、鞄に自分の物を詰め込むと一度20代の女性の方を向いて攻めるように睨んで研究室を出て行った。


「どちらが愚か者なのですか?

このプロジェクトに参加しなかった事を後で絶対後悔することになる言うのに……」


20代の女性は、研究室を出て行った60代ぐらいの女性を寂しそうに見つめた。

それから二年後に遺伝操作の赤ちゃんを産む実験は、成功した。

そして研究室を出て行った60代の女性の教授と喧嘩をした20代ぐらいの女性が自分の腹の中で遺伝操作で作られた優秀な赤ちゃんを産む事に成功をした。


「おめでとうございます、博士。

見て下さい、可愛い女の子ですよ」


30代ぐらいの女性は、20代ぐらいの博士の産んだ赤ちゃんをベッドで横になっている博士に抱かせた。


「私の可愛らしい愛娘……

この子が人類の希望になるのね……

この子の名前は、藍沙……

藍色のような落ち着いて全て人達を優しく包み込むように人類の希望になってほしいと願いがあるのよ」


藍沙ちゃんの母親は、藍沙ちゃんを抱き締めると赤ちゃんのほっぺたをスリスリとした。


「素敵な名前ですね。

きっと藍沙ちゃんは、人類の希望になるに間違いありません」


30代の女性は、藍沙ちゃんのほっぺたを優しく触った。

それから月日が2年が立った。

逢見博士は、藍沙ちゃんの子育て奮闘する日々が続いた。


『逢見博士、藍沙ちゃんの様子は、どうですか?』



藍沙ちゃんの産まれる時に立ち会った30代の女性の研究者が藍沙ちゃんのお母さんの家に電話して藍沙ちゃんの様子を質問をした。


「藍沙ちゃんは、手のかからない良い子よ。

でもよくリビングの床に大学で習う方程式を落書きをしているみたいなのよね」


逢見博士は、藍沙ちゃんの事を苦笑いを浮かべながら伝えた。


『まぁ、落書きだなんて可愛らしい子供の悪戯でありませんか』


女性は、逢見博士の愚痴を苦笑いを浮かべながら落書きは、子供の特権だと伝えた。

それから2年が過ぎて藍沙ちゃんが4歳になった。


『科学者の栄誉ある者に与えられる博士号の与えられた藍沙ちゃんは、4歳で授与されることになり世界最年少の授与として記録として残される事になります。

人類の希望とも言える天才少女の藍沙ちゃんに惜しみもない拍手をお願いします』


全国のテレビに同時配信をされた博士号の授与式で藍沙ちゃんがその国の大統領から博士号をもらった証の表彰盾を受け取るとわれるばかりの拍手がわきあがった。


「えへへ~~おかあさま、やりましたわ」


藍沙ちゃんは、表彰盾を受け取ると嬉しそうに自分の母親の逢見博士を見上げた。


「よくやったわ。

あなたは、私の自慢の娘よ!」


逢見博士は、自分をニコニコ笑顔で見上げた藍沙を優しくぎゅっと抱き締めた。


「えへへ~~おかあさま、だいすきですわ!」


藍沙ちゃんも逢見博士をぎゅっと抱き締め返した。

それから一年後藍沙ちゃんが五歳になっていた。


『科学者の栄誉ある者に与えられる博士号の与えられた藍沙ちゃんは、五歳で去年と今年の二回も連続で授与された

人類の希望とも言える天才少女の藍沙ちゃんに惜しみもない拍手をお願いします』


全国のテレビに同時配信をされた博士号の授与式で藍沙ちゃんがその国の大統領から博士号をもらった証の表彰盾を受け取るとわれるばかりの拍手がわきあがった。


「えへへ~~おかあさま、やりましたわ」


藍沙ちゃんは、表彰盾を受け取ると嬉しそうに自分の母親の逢見博士を見上げた。


「よくやったわ。

あなたは、私の自慢の娘よ!」


逢見博士は、自分をニコニコ笑顔で見上げた藍沙を優しくぎゅっと抱き締めた。


「えへへ~~おかあさま、だいすきですわ!」


藍沙ちゃんも逢見博士をぎゅっと抱き締め返した。

それから一年が過ぎて藍沙ちゃんが6歳になっていた。


『科学者の栄誉ある者に与えられる博士号の与えられた藍沙ちゃんは、6歳で連続で三回の授与されることになりました。

博士号を三回も授与させた者は、藍沙ちゃんが初めてで世界記録にのることになります。

人類の希望とも言える天才少女の藍沙ちゃんに惜しみもない拍手をお願いします』


全国のテレビに同時配信をされた博士号の授与式で藍沙ちゃんがその国の大統領から博士号をもらった証の表彰盾を受け取るとわれるばかりの拍手がわきあがった。


「えへへ~~おかあさま、やりましたわ」


藍沙ちゃんは、表彰盾を受け取ると嬉しそうに自分の母親の逢見博士を見上げた。


「え、ええ、よくやったわ。

あなたは、私の自慢の娘よ……」


逢見博士は、自分をニコニコ笑顔で見上げた藍沙ちゃんを見下ろしてぎこちなく微笑むだけだった。


「お、おかあさま……?」


藍沙ちゃんも逢見博士の態度を見て不安そうに逢見博士を見上げた。

その日から藍沙ちゃんと逢見博士の距離がぎこちなくなった。


「お母様、見て下さい。

アルミ缶と色々な材料を使ってがアルミニウム合金ができましたわ」


藍沙ちゃんは、逢見博士にアルミニウム合金を作ったの事を誉められると思い嬉しそうにニコニコしながら伝えた。


「そう……あとで見るからそこに置いていなさい」


逢見博士は、藍沙ちゃんの優秀すぎる能力と自分の子供より劣る自分の力にノイローゼ気味に悩むようになっていた。


「また新しい発明をしましたわ。

これだったら人工細胞の培養をもっと画期的にできて普通の臓器と変わらないはずですわ。

それから時間が余ったからお母様のやっていた仕事も終わらせましたわ」


藍沙ちゃんは、自分の母親が自分を拒絶しているように思った。

だから逢見博士の手伝いをしたら昔みたい笑ってくれると思い母親のしていた仕事を自分1人で終わらせた。

母親の仕事を終わらせた事を誉められると思いニコニコしながら逢見博士を見上げた。


「……藍沙、私の仕事をとって楽しい……?」


逢見博士の研究室に入ってきた藍沙ちゃんを睨むように見つめた。


「お、お母様、何を言っているのですか……?」


藍沙ちゃんは、逢見博士が怒っている意味が解らず戸惑いながら逢見博士を見つめた。


「おなたは、いつもそうよね。

天才は、凡人の苦しみなんか解らないわよね!

そんなにも自分の母親をバカに楽しい?」


逢見博士は、机をバンと叩いて藍沙ちゃんを殺す勢いで睨んだ。


「ご、ごめんなさい、お母様。

お母様が喜んでくれると思いましたの……

私が悪い事をしていたら謝ります。

だから嫌わないでください」


藍沙ちゃんは、逢見博士に嫌われたと思って藁にもすがる思いで涙目で自分の母親の腕を掴んだ。


「もうあなたと暮らすのは、うんざりよ。

私は、ここを出ていくわ!

あなたは、ここですきのように暮らしなさい!」


逢見博士は、藍沙ちゃんの手を振りほどいて研究室の自分の荷物をつめて研究室から出ていこうとした。


「ま、待ってください、お母様。

私を1人にしないでください!」


藍沙ちゃんは、逢見博士の体に抱き着いて逢見博士を止めようとした。


「私に触るんじゃないわよ、化物!」


逢見博士は、藍沙ちゃんを投げ飛ばして殺意のこもった眼差しで藍沙ちゃんを睨むとそのまま研究室から出ていった。


「私って化物なの……?」


藍沙ちゃんは、逢見博士が出ていった扉を呆然と見つめた。

それからしばらくして藍沙ちゃんは、自分が遺伝子操作で人工的に作られた普通の人間じゃない事を解った。

自分は、化物だと気づいた。

それから半年がすぎる間に藍沙ちゃんの親になりたいって方々は、たくさんいた。

その全てが藍沙ちゃんの遺産目当てや能力を利用しようとする奴等ばかりだった。

藍沙ちゃんは、子供だけれども大人の中で過ごして来たからそういう人達がすぐに解りわざと無理難題な事をすると皆去って行った。


「やあ、どうしたんだね、こんなところで黄昏て悩み事でもあるのかい?」


藍沙ちゃんは、全てが嫌になり海の砂浜で座り込んで海を見つめておた。

でもいきなり誰かに話し掛けられて声をした方を振り向くと二十代ぐらいの女性が立っていた。

そして女性は、明らかに悩みがなさそうな笑みを浮かべていた。


「誰だか知りませんが私に関わらない方が良いですわよ。

わたくしは、人々に不幸をばらまく化物ですもの……」


藍沙ちゃんは、話をかけてきた女性があまりにも能天気に見えてため息を吐いて冷めた眼差しで女性を見つめた。


「そんな子供が自分の事を化物と呼ぶのは、感心しないな。

よし、家に来い、何かご馳走してやる。

こんな辛気臭い事を考える時は、食べて嫌な気持ちは、忘れることにかごるよ」


女性は、藍沙ちゃんをかつぐように持つと女性の家に向かって歩き始めた。


「ちょ、ちょっと、お姉さん、待って下さい!」


藍沙ちゃんは、女性に荷物を持つ感じで運ばれると慌てて女性を止めようとした。

でも女性は、藍沙ちゃんの言葉を無視して女性の家に着いた。


「ただいま、撫子!」


女性は、藍沙ちゃんをリビングで下ろした。

そしてリビングにいる女性に話し掛けた。


「お帰りなさい、司。

ってまた女の子を誘拐してきたの?」


撫子は、藍沙ちゃんに気がつくと軽くため息を吐いて攻めたように司を見つめた。


「誘拐してきたとは、失礼だね。

私は、悩める子供の力になろうと思っただけだよ」


司は、撫子の問題発言を聞いて藍沙ちゃんの力になりたいだけだと言い訳をした。


「それを誘拐と言うのよ……

ごめんなさいね、うちの人が強引なもので……

悪い人では、ないのよ。

それで良かったらお嬢さんの名前を教えてくれないかな?」


撫子は、司のする事がいつものことだと思うと苦笑いを浮かべた。

そして撫子は、藍沙ちゃんの目線に合わせて優しく藍沙ちゃんの名前わ質問をした。


「……わたくしの名前は、逢見あおみ藍沙あいさって言いますわ……」


藍沙ちゃんは、自分の事を知ったら利用しようとするのでは、ないかと思い自分の自己紹介をしても良いのか悩んだ。

悩んだけれども何も言わないのは、失礼だと思い結局自己紹介をした。


「藍沙ちゃんて言うのね。

可愛らしい名前ね。

無理矢理つれてきたお詫びに晩御飯を食べて行ってくれたら嬉しいわ。

どうかしら一緒にご飯を食べていかない?」


撫子は、藍沙ちゃんの名前を聞いて優しく微笑み名前を誉めた。

そして藍沙ちゃんを食事に誘った。


「いえ、せっかくのお誘いですが悪いですので遠慮させてもらいますわ」


藍沙ちゃんは、撫子の気持ちが親切からなのかそれとも何か裏があるのか解らなかったから食事を食べるのを断った。


「子供が遠慮するものでないぞ。

子供は、子供らしく大人に甘えておけ」


司は、藍沙ちゃんの頭を乱暴に撫でた。

乱暴だったけれどもその撫で感じが藍沙ちゃんのお母様に撫でられた感じと何かが似ていて落ち着いた。


「……それならば晩御飯を食べさせてもらいますわ」


藍沙ちゃんは、司の頭を撫でる手に優しさを感じて司だったらご飯くらい食べても問題がないと思った。


「おう、そうしろ。

やっぱり子供は、素直なのが一番だよ」


司は、撫でるのを止めて満足そうに歯を見せてニッて笑った。


「それでは、ご飯にしますわね」


撫子は、台所に料理を取りに向かった。


わたくしも料理を運ぶのを手伝わせて下さい」


藍沙ちゃんも台所に料理を取りに向かった。

藍沙ちゃんと司と撫子の三人で台所から料理をリビングに運んだ。

三人で運んだから料理を短時間で運ぶことができた。

晩御飯は、目玉焼きが上にのったハンバーグだった。


「あっ……」


藍沙ちゃんは、目玉焼きののったハンバーグを見てビックリした。

だって自分のお母様が落ち込んだ時に作ってくれたハンバーグにそっくりだったからです。


「んっ?どうかしたのか、藍沙ちゃん?」


司は、藍沙ちゃんの態度に違和感を感じて心配そうに藍沙ちゃんを見つめた。


「いえ、何でもありませんわ。

とても美味しそうなハンバーグですわね」


藍沙ちゃんは、自分の戸惑いを誤魔化すように軽く首を横にふって何でもない事を伝えた。

そしてやんわりと微笑んでハンバーグを誉めた。


「だろう!

撫子のハンバーグは、世界一なんだぞ!」


司は、撫子の料理を誉められる自分のことのように嬉しそうに歯を見せてにって笑った。


「もう司ったらそれは、言い過ぎよ。

藍沙ちゃん、味付けも普通の味よ。

それでは、料理が冷めるから早く食べましょう」


撫子は、司に誉められる恥ずかしそうに顔を赤らめた。

照れを隠すように両手を合わせていただきますをした。


「はい、いただきます、撫子様」


藍沙ちゃんは、両手を合わせていただきますをした。


「いただきます、撫子」


司も両手を合わせていただきますをした。


「どうぞ召し上がれ」


撫子は、両手を料理の方へ向けた。

藍沙ちゃんは、一口ハンバーグを食べると自然と涙が流れてきた。

それは、お母様が作ってくれたハンバーグの味に似ていた。

だからお母様の事を思い出してお母様に会いたくて悲しくなった。


「藍沙ちゃんは、悲しいことがあったのね……

今は、何が合ったか言わなく良いわよ。

でもね、藍沙ちゃんは、素敵な子なのが間違いないのよ。

だから藍沙ちゃんの事を必要としている子がいるはずよ。

会ってばかりだけれども私も藍沙ちゃんの事を大切に思っているのよ」


撫子は、しゃがんで藍沙ちゃんの目線に合わせて藍沙ちゃんの頭を優しく撫でた。


「うぅ……ありがとうございます、撫子様……」


藍沙ちゃんは、撫子の気持ちが嬉しくて泣きながら撫子に抱き着いた。

撫子は、藍沙ちゃんが泣き止むまで藍沙ちゃんを抱き締めて頭を撫でてくれた。


「ごめんなさい、お見苦しいところをお見せしました……

もう大丈夫ですわ……」


藍沙ちゃんは、自分の涙が止まると自分の弱味を見せたのが恥ずかしくて照れ笑いを浮かべて撫子を離した。


「それならば良かったです。

ハンバーグは、食べれるかな?」


撫子は、藍沙ちゃんが泣き止んだのを見て安心したように微笑んだ。


「もちろん食べれます。

ハンバーグが美味しすぎてビックリしただけですわ」


藍沙ちゃんは、自分の気持ちを誤魔化すようにニッコリと笑った。


「ほら、あ~~ん……」


司は、藍沙ちゃんの様子を見て少しだけ考え込んだ。

そしてハンバーグをお箸で掴むとハンバーグを藍沙ちゃんに向けた。


「えっ?あ、あの……あ~~ん……」


藍沙ちゃんは、司にハンバーグを向けられると戸惑った。

でも強引な司に何も言っても無駄だと思い食べさせられる恥ずかしさを我慢するように顔を赤らめて司が向けたハンバーグを食べた。


「どうだ、美味しいだろう?」


司は、藍沙ちゃんに向けたハンバーグを食べたのを見て満足そうに頷いてハンバーグの味の感想を質問をした。


「は、はい、美味しいです……」


藍沙ちゃんは、司の強引な行動に戸惑った。

でも不思議と悪い気持ちにならなくて素直な気持ちを伝えた。


「はい、藍沙ちゃん、あ~~んです……」


撫子が司が藍沙ちゃんに向けたハンバーグを食べたのを見てハムスターみたいで藍沙ちゃんが可愛らしく見えた。

だから自分でも藍沙ちゃんに料理を食べさせたくなりハンバーグをお箸で掴むと藍沙ちゃんに向けた。


「あ、あ~~ん……」


藍沙ちゃんは、撫子に料理を向けられると一瞬戸惑った。

でも結局口を開けて撫子の向けたハンバーグを食べた。


「ほら、あ~~ん……」


司は、藍沙ちゃんが撫子の向けたハンバーグを食べたのを見て今度は、ご飯をお箸で掴むと藍沙ちゃんに向けた。


「あ、あ~~ん……」


藍沙ちゃんは、恥ずかしそうに顔を赤らめて司に向けられたご飯を控え目に食べた。


「はい、藍沙ちゃん、あ~~んです……」


撫子が今度は、プチトマトをお箸で掴むと藍沙ちゃんに向けた。


「え、えっと……あ、あ~~ん……」


藍沙ちゃんは、撫子の向けたプチトマトに戸惑うけれども結局プチトマトを食べた。

それから藍沙ちゃんは、撫子と司の交互に料理を食べさせられた。

しばらくすると藍沙ちゃんのお腹がいっぱいになった。


「あ、あの、もうお腹がいっぱいで食べれません」


藍沙ちゃんは、自分の口を両手でふさしでこれ以上食べれない発言をした。


「なんだ、もう食べれないのか。

子供は、たくさん食べれないと大きくなれないぞ」


司は、藍沙ちゃんの食べれない発言を聞いて仕方がなさそうに苦笑いを浮かべた。


「司、そう言ったら可哀想よ。

子供にしては、たくさん食べた方だと思うわ」


撫子は、自分の料理を食べながら藍沙ちゃんを庇うように良く食べた方だと発言をした。


「あ、あの、ごちそうさまでした、料理が美味しかったです」


藍沙ちゃんは、撫子と司のやり取りを見て慌てて両手を合わせてごちそうさまをした。


「藍沙ちゃんの口にあったのならば良かったわ。

料理達も藍沙ちゃんに美味しく食べてもらって喜んでいるはずよ」


撫子もちょうど自分の料理が食べ終わったところみたいで両手を合わせてごちそうさまをした。


「ごちそうさま、撫子。

なあ、撫子の料理は、美味しいだろう。

撫子が料理長を勤めていたレストランで5つ星をもらった事もあるだぞ。

藍沙ちゃんは、撫子の料理を食べれて幸せ者だな」


司は、自分の事を自慢するように意気込んで撫子の料理を誉めた。


「もう司ったら何を言うのよ。それにそれは、昔の事よ。

私にそんな事を名乗る資格がないのよ……」


撫子は、司に誉められると恥ずかしそうに顔を赤らめた。

でもすぐにつらそうな困った苦笑いを浮かべた。


「あれは、撫子が悪い訳じゃないだろ!

むしろ撫子は、被害者でないかよ!」


司は、撫子のつらそうな苦笑いを見て撫子の肩を掴んで撫子が悪くない事を伝えた。


「いいえ、それでも私の料理で不幸になった人がいるのは、事実よ。

料理は、人々を笑顔にする物なのよ。

それなのに私は、最低よね……」


撫子は、軽く首を横に振って俯いて自分を攻めた。


「ごめんなさいね、藍沙ちゃん。

不愉快な話をしたわね。

藍沙ちゃんは、気にする必要がないのよ」


撫子は、藍沙ちゃんがなんて言ったら良いのか解らずに困っているように撫子を見ているのに気がついた。

だから藍沙ちゃんの頭を優しく撫でて気にする必要がない事を伝えた。


「は、はい……」


藍沙ちゃんは、撫子に頭を撫でられてこれ以上聞かない方が良いと思い小さく頷いた。


「ごめんなさいね、司に無理矢理連れてこられたせいで親に連絡されてないでしょう。

私が藍沙ちゃんの家に送った時に親御さんに改めてお詫びをさせてもらいますわね」


撫子は、食べ終わった食器を流しに運びながら藍沙ちゃんを家に送る事を提案をした。


「いえ、家に親は、いませんので気にしないでください」


藍沙ちゃんは、軽く首を横に振って親がいないから気にしないで良いことを伝えた。


「親がいないの……?

親だけで旅行にでも言っているのですか?」


撫子は、何故藍沙ちゃんを家に1人にしたのか解らずにきょとんと首を傾げた。


「いえ、お母様は、もう帰って来ることがありませんわ……」


藍沙ちゃんは、困ったように苦笑いを浮かべた。

藍沙ちゃんは、お母様に捨てられた事を思い出して目に涙があふれた。


「藍沙ちゃん、辛い事を思い出させてごめんなさい……」


撫子は、藍沙ちゃんを優しく抱き締めて優しく背中を擦った。

藍沙ちゃんは、撫子の気持ちと暖かさが安心して声をこらして泣いた。


「ねえ、藍沙ちゃんさせ良かったら私達と一緒に生活をしないですか?」


撫子は、藍沙ちゃんが泣き止んだのを確認をすると控え目に一緒に暮らしたいって提案をした。


「えっ……?で、でも撫子様や司様に迷惑をかける事になりますわ」


藍沙ちゃんは、自分のお母様に化物のように扱われた恐怖から撫子や司も不幸になるのでないかと不安になった。


「は~~……だから言っているだろ。

子供は、遠慮するなとよ。

藍沙ちゃん、本当は、どうしたいだ?

私達と暮らしたいのか?

それとも暮らしたくないのか?」


司は、藍沙ちゃんの言葉を聞いて軽くため息を吐いた。

めんどくさいそうに自分の髪を触り藍沙ちゃんの気持ちを質問をした。


「それは……司様達と一緒に暮らしたいです!

もうひとりぼっちは、嫌です!」


藍沙ちゃんは、司達に自分の素直な気持ちを伝えた。

自分の願いを叶えてほしいって思いを込めて司を見つめた。


「もちろん一緒に暮らしても構わないです。

むしろ藍沙ちゃんみたいな可愛らしい女の子と過ごすのは、歓迎しますわ。

私は、藍沙ちゃんみたいな子供がほしかったのよ」


撫子は、藍沙ちゃんの一緒に過ごしたいって言うお願いを聞いて嬉しそうにニッコリと笑って藍沙ちゃんの頭を撫でた。


「ありがとうございます、撫子様、司様……」


藍沙ちゃんは、自分の本当にほしかった居場所が手に入ったのが嬉しくて嬉し泣きの涙を流して満面な笑みを浮かべた。

司と撫子は、そんな藍沙ちゃんの様子を見て2人で黙って藍沙ちゃんを抱き締めた。

司と撫子と藍沙ちゃんが3人で暮らすようになって色々なことがおきた。

藍沙ちゃんが司の事をお父様って撫子の事をお母様って呼ぶようになっていた。

最初は、藍沙ちゃんを小学校に通わせていたけれども藍沙ちゃんの学力が解ると大学に通わせる事になった。

そして大学生活の最初の夏休みに司があるところに出掛ける事を提案をした。


「なあ、私と撫子で今度の日曜日から三日間あるところに出掛けるのだけれども良かったら藍沙ちゃんも一緒に行かないか?」


司は、夜ご飯を食べ終わった時に藍沙ちゃんに話しかけてきた。


「えっ?はい、一緒に出掛けるのは、構いません。

何処に出掛けるのですか?」


藍沙ちゃんは、司の出掛ける提案を聞いてきょとんとして何処に出掛けるのか質問をした。


「それは、個人が本を作っている売る世界最大の同人誌即売会のワールドコミックマーケットに行くつもりだ。

1年に1回開催される世界最大のお祭りだ。

藍沙ちゃんは、勉強ばかりしているからたまに娯楽の息抜きも大切だ」


司は、悪巧みをするように微笑みながら同人誌即売会に行くのを誘った。


「お父様の気遣いありがとうございますわ。

せっかくだからそのワールドコミックマーケットに行かせてもらいますわ」


藍沙ちゃんは司の悪巧みの笑みの意味が解らなかったけれどもワールドコミックマーケットに行って知らない扉を開く事になった。

同人誌で男と男や女と女の同性同士の恋愛の素晴らしさをそして好きな人の為に変態的な行動をする素晴らしさを知った。

司と撫子の策略により世界最強の腐女子の子供が誕生した瞬間だったりする。

大学を二年で卒業した藍沙ちゃんは、ある街に出掛けた。

そこで迷子の女の子が泣いているのを見かけた。

誰も迷子の女の子に目向きもしなかったのにある高校生の女性だけが女の子に近寄り迷子の女の子と一緒にその女の子のお母さんを探した。

そして1時間後に女の子のお母さんを見つけることが出来たみたいだった。

藍沙ちゃんは、なんとなくその高校生の女性のことが気になった。

それからその高校生の女性を探すようになった。

その高校生は、猫が狭いところに挟まったのを助けたり捨て犬や捨て猫に餌をあげたり困っているお年寄りや色んな人を助けをしたり子供と遊んであげたり普通の人は、めんどくさがってやらないような事をしていた。

藍沙ちゃんは、ますますその高校生の女性のことが気になるようになった。

藍沙ちゃんは、自分の不注意で不良にぶつかってしまった。


「あ~~?

痛いじゃないか?

何、人にぶつかっているんだ?

慰謝料として持ち金全部出せや」


ぶつかった不良は、藍沙ちゃんに近寄り睨むように藍沙ちゃんを見下ろした。

藍沙ちゃんは、こんなことにあったことがなくて怖くなり涙があふれそうになった。


「ちょっとあなた達何をしているの!

いい年をして子供をいじめて恥ずかしくないの?」


声をした方を向くと藍沙ちゃんの気になる高校生の女性が慌てて近づいてきた。


「あ~~?

なんだ、こいつの変わりにお前が楽しませてくれるのか?」


不良は、高校生の女性の体を嫌らしい眼差しで見渡すように見つめた。


「調子にのるな!」


高校生の女性は、不良の足の弁慶の泣き所を思いっきり蹴った。

それからすぐに防犯ブザーを鳴らした。


「痛!?げっ、お、覚えていろよ!」


不良は、高校生の女性が鳴らした防犯ブザーを聞いて慌てて逃げるように走り去って行った。


「大丈夫?

まったく子供に絡むだなんて許せないよ」


高校生の女性は、走り去って行った不良の方を睨むように見つめてから藍沙ちゃんの方に振り向いて心配するように見つめた。


「は、はい、大丈夫です。

助けてくれてありがとうございました……」


藍沙ちゃんは、高校生に助けてくれたのが嬉しいのと恥ずかしいのが合わさって俯きながらお礼を伝えた。


「それならば良かった。

これからは気をつけるんだよ」


高校生の女性は、藍沙ちゃんの態度を見て満足そうに頷いてニッコリと笑い去って行った。

藍沙ちゃんは、その高校生の女性が去って行った方向を恋する乙女みたいに呆然と見つめていた。

それは、藍沙ちゃんがその高校生の女性に恋に落ちる瞬間だったりする。

藍沙ちゃんは、家に帰ってからもその高校生の女性の事を考えてボーとしていた。


「大丈夫、藍沙ちゃん?」


ボーとしている藍沙ちゃんを見た撫子は、心配そうに藍沙ちゃんを見つめた。


「お母様、わたくしのことなのに自分のことが解りませんわ……

その人の事を考えると胸がドキドキしたり胸がせつないぐらい締め付けられる感情ってなんなのでしょうか?

わたくしは、今までこんな感情を感じたことがありませんわ……」


撫子に話し掛けられるとつらそうに今まで感じたことがない感情の答えを質問をした。


「藍沙ちゃん、それは、恋って感情よ。

その人が好きすぎてその人の全てを手に入れたくなったり結婚をしたくなる気持ちのことよ」


撫子は、藍沙ちゃんの質問に優しく話し掛けるように答えた。


「これが恋なのですわね……

でもわたくしは、人を好きになる資格なんかありませんわ……

だってたくさんの人を不幸にしてきたのですもの……」


藍沙ちゃんは、自分のせいで傷ついた産みの親の事を思い出してつらそうに微笑んだ。


「ねぇ、藍沙ちゃん、昔、私の料理で不幸になった人がいるって言ったわよね。

私ね、昔は、有名なレストランの料理長だったのよ。

でもレストランが悪い人の罠にかかり潰れそうになったのよ。

その時に料理勝負で勝ったらつぶれる話がなくなる事になったのよ。

だからレストランを潰されるのを阻止する為に料理勝負を全力で戦ったわ。

結果は、私の勝利だったわ。

私は、料理勝負に勝った事にうかれて負けた相手のことまで考えていなかったの。

勝負の相手は、自分の子供さんを人質にとられていて仕方がなく料理をしていたの。

料理勝負に勝ったら自分の子供を帰すって約束でね。

でも料理勝負で私が勝ったせいで子供さんは、帰って来なかったの。

勝負をした料理人は、悲しみ子供さんのあとを追いかけるように自分の命を捨てたわ。

私は、自分のレストランのことしか考えてなくて他の人の事を考えてなかったの。

だから私は、レストランの料理長を止めたわ。

私は、人を不幸にした存在だから幸せになる資格がないと思う?」


撫子は、藍沙ちゃんの目線の高さに合わせて肩を触り優しく質問をした。


「そんなことは、ありません!

お母様は、幸せになる資格があります!

お母様が不幸になるのは、我慢ができません!」


藍沙ちゃんは、声を大きく出して撫子が不幸になるのが許さない事を伝えた。


「ありがとうございます、藍沙ちゃん。

人はね、誰でも幸せになる権利があるのよ。

どんな不幸の人も悪い人も全ての人がね。

もちろん藍沙ちゃんも幸せになる権利があるんですよ。

それでこそ自分の娘ならばなおのことよ。

だからね、自分の過去に負い目を感じるのならばなおのこと幸せになってもらわないと困るわ。

だって親は、誰でも自分の子供に幸せになってほしいものなのよ。

だから藍沙ちゃんは、幸せになってね。

これは、親である私の願いでもあるのですよ」


撫子は、藍沙ちゃんの心に語りかけるように優しく話して藍沙ちゃんを安心させるようにやんわりと微笑んだ。

藍沙ちゃんは、撫子が自分の過去を許してくれたのが嬉しくてボロボロと涙を流した。

藍沙ちゃんが泣き止んだのを見て司が藍沙ちゃんに近づいてた。


「好きな相手を落とすのならば徹底的に相手の情報を調べることだ。

それでこそ恋のためならば軽い犯罪的なことも許されるぞ。

それからこれでも読んで相手を誘惑して必ず恋人になれよ」


司は、藍沙ちゃんに恋愛に対する心構えを教えた。

そして好きな相手を誘惑する百の方法(18禁版)を渡した。


「ありがとうございます、お父様。

必ずあの方と恋人になってみせますわ」


藍沙ちゃんは、真剣な表情で司を見つめ返して恋人になる意気込みを伝えた。

藍沙ちゃんは、ネットにハッキングをしたり小型ドローンを使いその高校生の女性の情報を調べた。

その高校生の名前は、白鳥しらとり つぐみ、高校三年生で面倒みが良くて優しい性格で頭が悪いことが解った。

そして司からもらった好きな相手を誘惑する百の方法(18禁版)で変態とも言える誘惑をマスターをしてしまった。

このためにつぐみが藍沙ちゃんに振り回されることになったりする。


「どうだ、誰だか解ったか?」


藍沙ちゃんがつぐみのことが調べ終わった頃に司が藍沙ちゃんの好きな相手の情報を質問をした。


「はい、解りましたわ。

つぐみお姉様は、やっぱりとても素敵な方でしたわ」


藍沙ちゃんは、つぐみのことを自分のことのように嬉しそうに話した。


「それならば早速つぐみの親に会いに行こう。

攻めるならばまず外堀から攻めるのが定石だぞ」


藍沙ちゃんと司と撫子の3人は、つぐみが家にいない時につぐみの親に会いに行った。

司は、つぐみの家の玄関の呼び鈴を鳴らした。

すると家の中から40代くらいの女性が出てきた。


「はい、なんでしょうか……?」


相手が女性だけだだからと言って知らない人達に戸惑い質問をした。


「忙しい時にすいません。

実は、うちの娘の藍沙ちゃんがつぐみさんに助けてもらったらしくてそのお礼と藍沙ちゃんが奥さんに話があるそうなので少しだけ時間をもらってもよろしいですか?」


撫子は、怪しまれないように優しく話し掛けた。


「えっ、つぐみがですか?

解りました、ちょうど旦那もいますので家の中で話をしましょう。

散らかっていますが家に入ってください」


つぐみのお母さんは、撫子の言葉を聞いてつぐみが何をしたのか気になって藍沙ちゃん達を家の中に招き入れた。


「誰だった……て、何かようなのかな?」


藍沙ちゃん達がリビングに入るとつぐみのお父さんは、撫子達に気がついて怪訝そうに何かようなのか質問をした。


「あ、あの、お初にお目にかかりますわ。

わたくしの名前は、逢見おうみ藍沙あいさと申します。

先月、不良に絡まれていたところをつぐみ様に助けてもらいました。

わたくしを助けてくれてありがとうございました。

これは、その感謝の気持ちです。

宜しかった食べてください」


撫子に教えてもらいながら作った苺ケーキをつぐみの両親の前に置いた。


「ほ~~若いのにこんなにもしっかりして感心するな。

で話は、それだけでないのだろ」


つぐみのお父さんは、髭を触りながら感心したように話すと藍沙ちゃんの態度を見てそれだけでないと感じ取った。


「はい、実は、つぐみ様と結婚を前提をしたお付き合いをしたいと思っております。

その許可をもらいに来ました。

つぐみ様をわたくしに下さい。

どうかよろしくお願いいたします」


藍沙ちゃんは、おでこを地面にくっつけて土下座をしてつぐみと結婚をしたい事をお願いをした。


「……藍沙ちゃんだったね。

藍沙ちゃんの気持ちは、理解した。

藍沙ちゃんは、つぐみと付き合う覚悟は、できているのかね?

女性同士で付き合うってことは、レズって他人に白い目に見られたり迫害されることにもなるかも知れないんだよ。

その覚悟ができているのかね?

ひなたを歩けなくなるかもしれないんだぞ」


つぐみのお父さんは、腕を組んで睨むように藍沙ちゃんを見つめた。


「その覚悟は、できています。

つぐみ様を好きな気持ちに嘘は、つきたくありませんわ」


藍沙ちゃんは、真剣な表情でつぐみのお父さんを見つめ返した。


「それによりつぐみも迫害されるとしてもか?

ましてや子供の藍沙ちゃんと付き合うとなるとなおのこと世間の風当たりが強いと思うがそのことは、どう思っているのだ?」


つぐみのお父さんは、怒っているような怖いほど威圧を感じるような眼差しで藍沙ちゃんを睨んだ。


「つぐみ様がわたくしと付き合った事を後悔されないように最高妻として振る舞います。

もしもつぐみ様に危害をくわえる人がいるのならばどんな手を使っても相手を黙らせます。

つぐみ様に危害をくわえようとした事を後悔するほどにですわ」


藍沙ちゃんは、つぐみのお父さんの睨んだ表情を真剣な表情で見つめ返した。

しばらく藍沙ちゃんとつぐみのお父さんは、睨み合った。


「藍沙ちゃんの覚悟は、見せてもらった。

つぐみとの交際を認めよう。

その変わりに後で引き返すことは、許さんぞ」


つぐみのお父さんは、腕を組んでいるのを止めると最後に気持ちの再確認をした。


「はい、もちろん引き返すことは、ありえませんわ。

必ずつぐみ様と幸せになってみせますわ」


藍沙ちゃんは、真剣な表情でつぐみのお父さんを見つめた。


「でもたぶんつぐみのことだから簡単に素直にならないはずですよね……

せっかくだから私と真人さんと藍沙ちゃんの両親の2人の4人で藍沙ちゃんとつぐみの結婚許可書を作りませんか?」


つぐみのお母さんは、考え込むとつぐみと藍沙ちゃんの両親で結婚許可書を作るのを提案をした。


「俺は、恵の意見に賛成だ。

そうだな、つぐみは、逃げるかもしれないし逃げ道をふさいでおくにかぎる」


真人は、つぐみの逃げる道をふさぐ事を考えた。


「私も恵さんの意見に賛成です」


撫子ものりのりでニコニコしながら結婚許可書を作るのを賛同した。


「私も恵さんの意見に賛成だ。

こんなに面白いことがないからな」


司は、心の声が駄々漏れの言葉を話した。


「そのことで提案があるのですが良いですか?」


撫子は、悪巧みをするようにニッコリと笑った。


「実は、私も提案があるぞ」


司も悪巧みをするようにニヤリと笑った。


「提案ってなんなのですか?」


恵は、司と撫子の提案が気になってきょとんと首を傾げた。


「私達4人で旅行に行きませんか?

藍沙ちゃんとつぐみちゃんを2人で暮らさせる為にです。

どうですか?」


撫子は、楽しそうに右手の人差し指を立ててつぐみと藍沙ちゃんが過ごす提案をした。


「それは、良い提案ですね。

私は、賛成です」


恵は、つぐみの慌てる反応を思い浮かべて楽しそうに笑った。


「そうと決まれば早速準備にとりかかろう。

行動は、早い方が良いからな」


真人は、子供みたいに楽しそうに笑った。

こうして藍沙ちゃんとつぐみの両親の4人での旅行が決まった。

そして藍沙ちゃんとつぐみの結婚許可書の署名に2人の両親の恵と真人と司と撫子の名前が書かれた。

こうしてつぐみと藍沙ちゃんの結婚包囲網が完成に近づいていった。

それから一週間後に藍沙ちゃんがつぐみに告白をすることになる。


~つづく~

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